政治家と政策、選挙の判断基準は?
選挙で投票する際、政治家の性格や熱意か、それとも政策か、どちらを選ぶべきでしょう。
私が問題だと思うことは、政策に翻弄されてはいけないということです。
例えば、TPP交渉に参加するか反対するか、このような政策は有権者の立場によって、どちらが良いかは異なるでしょう。農業に関わる人はTPPに反対する人が多いですよね。
しかし、農業に関わらない人は、TPPの参加と反対どちらが良いのでしょうか・・・
TPPに参加しても、消費者は海外の米を安く購入できるかも、まだわかりません。商品に規制をかけるかもしれないから。
まあ、正直なところ、TPPに関しては、まだまだ不明な点が多いということで、わからない人が多いのが現実でしょう。
そのため私はTPPに参加するか反対するかは、今のところどちらでも良いです。
他の大きな争点は、消費税の増税か阻止か、脱原発か原発を残すかの2つですね。
但し、こういう争点は、立場を表明しているだけであって、政策という名のスケジュールは組み立てられていませんよね。スケジュールを組み立てられない状況なのかもしれませんが。
そのため、このような状況で、政策の相違で投票するのは、問題だろうと思います。
実際のところ、漠然とした言葉になりますが、世の中が良くなる政策は、どちらが良いかなんてわからないはずです。
例えば、企業の意思決定でも、現在の状況でどちらが良いかは、わからないことだらけです。
Yesの道を選んだとしても、若干修正をかけたり、やはりダメだと思えばNoに変更することもあります。
Yesの道で成功することもあれば、Noの道で成功することもあります。それは、企業の例えでいうと、経営者と従業員の努力があってからこそです。
これを政治の話しに戻すと、世の中を良くするには、政策というよりも、政治家の性格や熱意だと思います。
私は人気取りのためにポピュリズムを謳歌する政治家が嫌いです。
私が支持するのは、人気が減るかもしれないのに、現実を見つめた発言や考えをもった政治家です。
例えば、消費税を増税されたら、消費者の生活は苦しいですよね。
しかし、私達は、現在の高齢者や障害者の福祉だけではなく、自分自身の福祉も考えなくてはいけません。
現役世代は、年金が減る、もしくは年金が無くなるかもしれないと言われていますが、このままだったら益々年金は減ることになるし、本当に年金が無くなるかもしれません。
正直なところ、みんな年金はもらいたいですよね。
消費税を5%増税したところで、年々増える社会保障費は補えません。別な方法で社会保障費が補えるなら、その方法を取りたいものです。しかし、あらゆる事柄を変えない限り、社会保障費を補うことはできないでしょう。例えば、最近問題になっている生活保護の不正受給を無くすとか、年々増える精神傷害者数を減らすための地域作りや、米軍との関わりや自国の防衛費の問題とかも。
あとは、社会保障といっても、これは大項目なので、小項目ごとに優先事項を施したり見直しをする必要があるでしょう。上記の例でいえば、小項目というのは、生活保護費などが当てはまります。まあ、これはようやく進められてきているようですが、生活保護費を削減すること。そして、その削減分は、高齢者や本当に障害をもった人達へ流れるようにすることが必要です。
しかし、このような改革は、既得権益などが絡んでおりますので、実行力が必要になります。
ちなみに、このような様々な改革は、政策というよりも、目の前にある些細な事柄を改善するということであり、大きなトピックである政策ではありません。
だから私の場合の選挙の判断基準は、政策ではありません。どちらかというと政治家の性格や熱意です。忍耐のある性格か、細かな問題に目が行き届くような繊細な性格か、実行力となる熱意をもっているかです。
政策なんて、どちらが良いかなんて将来になってみないとわからない。そもそも実行できなければ意味がないし、どちらの政策であろうと進め方によってはどちらでも改善もするでしょう。
お礼
貴重なご意見ありがとうございます。 大変参考になりました。 またよろしくお願いいたします。