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「愛せん」とは、現代の日常語では?
讃美歌に「我らも愛せん、愛なる神を」というくだりがあります。この「愛せん」とは、現代の日常語では、どう訳すのが正しいでしょうか。
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古典語での「一字漢語+す」のサ変動詞「愛す」は、現代語では「一字漢語+する」のサ変動詞「愛する」となります。 ただし、一字漢字の漢語サ変動詞はその活用形が不安定であり、一段動詞へと移行の過渡にあるとも見なされています。 その中でも、この「愛する」だけは、特に五段動詞「愛す」への移行が、とりわけその未然形と命令形についてはほぼ定着しており、「愛する」形でのその使用はほとんど見かけません。 http://dic.search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%84%9B%E3%81%99&aq=0&oq=%E6%84%9B%E3%81%99&dic_id=all&ei=UTF-8 また、自称格では意志・決意を表す推量の助動詞で古典語「ぬ/ん」は、現代語では「う/よう」で、同様に活用語の未然形2接続です。 ここから、古典語「愛せん」は、「愛す」の未然形+決意を表す推量の助動詞「ん」ですが、これが現代語では未然形には次のように形があります。 1.愛する 1)愛せ+ぬ(打消し) 2)愛し+ない 3)愛せ+る/愛せ+られる 4)愛し+よう 2.愛す 1)愛さ+ぬ(打消し) 2)愛さ+ない 3)愛さ+せる/愛さ+れる 4)愛そ+う ここにおいて、この場合の推量の助動詞「う/よう」との接続は1-4)「愛しよう」か、2-4)「愛そう」が該当します。 ただし、「1.愛する」の未然形はほとんど使用されず、「2.愛す」の5段活用移行がなされていますから、古典語「愛せん」の現代語は一般に「愛そう」に該当します。 「私たちも愛そう、愛である神を」
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- garamond
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正式には「愛しよう」ですが、「愛しない」が「愛さない」になったように、五段活用化の途上にありますので、将来は「愛そう」が市民権を得るだろうと思われます。
お礼
回答をいただき、ありがとうございました。感謝です。
- mekuriya
- ベストアンサー率27% (1118/4052)
為むの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典 http://kobun.weblio.jp/content/%E7%82%BA%E3%82%80 「愛しよう」と意志の意味で訳すのが正しいと思われます。
お礼
迅速な回答をいただき、ありがとうございました。了解しました。
お礼
たいへん詳しい回答をいただき、ありがとうございます。おかげでよくわかりました。感謝いたします。