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ずっと悩む同訓異字「かたい」
硬いは柔らかくない事らしいです(軟らかいとの違いも判りません。わかりませんもわかりません)。 そして用例は「硬い石」になります。この典型例は習慣的に選べますが、(工学以外の日常で)石が軟らかいはずもなく、形容はもろさの差別となるので、「堅い石」が正論ではありませんか。叩いて割れないのは堅い石ではありませんか。 同訓異字の悩ましさを回避する苦肉策として平仮名で表記しますよね。義務教育で区別をしっかり学んだ記憶もありません。同訓異字の悩ましさについてご教授ください。 「かたい」以外のの同訓異字もたいてい悩んでしまいます。数限りない気もしますが、ご自身が克服された同訓異字についてご伝授ください。いかにして「なおす」か。 これまでに議論され飽きた議題かもしれませんが結局個人的に改善しないまま不安感が残るという実態だと思います。すっきりしません。迷わない人はいますか。 宜しくお願いします。
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漢字の成り立ち(偏と旁)から考えれば良いのです。 硬=石+更⇒石のようになる…性質としてのかたさ 硬い鋼、硬い膜、硬い石 固=古+口⇒容器に入れておいた古いもの…状態変化によるかたさ 固い土、固い餅、固くなったパン 堅=臣+又+土⇒臣+又で神官が神に捧げものをしている姿を表し、神の前に立つ神官が土のように身じろぎしない…動作・状態としてのかたさ 堅い守り、身持ちが堅い、堅い性格 ですから、「硬い約束」、「固い約束」、「堅い約束」などという表現をネット上で見かけますが、この場合は、やはり「堅い約束」が正しいと言えます。 「なおす」は、 直=十+目+𠃊⇒十人の目で逃げ回る犯人を見張っている…向きを正す、復元する 向きを直す、姿勢を直す、破損を直す 治=水(「さんずい」は水の省略形)+ム(鍬を表している)+口(儀式で使う三方)⇒荒れる川を工事と儀式でしずめさせる…悪い状態を好ましい状態にすること 病気を治す こちらはあまり悩むことは無いと思いますよ。
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- TANUHACHI
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突然に横から失礼します。 >硬い・堅い・固いの「同訓異字」も悩んでしまいます。 このお尋ねに僕も少しながら同意します。殊に問題であるのは「難い」です。古語の「有り難し」を現代語に翻訳しますと、殆どの教員が「珍しい」と訳せと説明します。 受験のためならば「暗記する」こともある程度は必要ですが、言葉として使うことを鑑みるならば、そうした姿勢は如何なものだろうかと、大学教育に携わる者としては逡巡もしてしまいます。 「有り難し」>「有り・難し」であるとして、「有ることが困難である」とは日本語としていささか不自然であり、後から取って付けたような理屈で「有り難し=珍しい」とこじつけ、ごまかしているのではなかろうかとも考えてしまいます。 「有る」とは「ものが在る」つまり“sein”“Existenz”であり、もしそれが「見つけられる」ならば「見つけられにくい」ことから転じて「見出され難い」となるならば、理解もできます。がこの「見つけた者」と「見つけられたもの」が同一であるかどうかとの問いはそこにはありません。これが不自然です。同一ならば問題はないが、自分で自分の姿を見つけることが現実にあるだろうかと考えるならば、疑問符が付きます。 「硬い・堅い・固い」が物質として硬度を示す文字表記ならば、「固ゆでした卵」は「硬ゆでした卵」でも可能なはずです。しかしながら実際にはそう書くこともありません。 その理由ですが、「卵」は殻の中にある内容物が元々「固くない」ものであり、それに熱を加えたり、酢を加えたりすることでタンパク質が化学反応を起こし「固いものへと変化する」との現象を表現するものと理解するならばスッキリします(何かの本で読んだ記憶があるのですが「固い」は元々「形い」として「形あるもの」から転じたとも説明されています)。 逆にこれが「硬い」だったならば「硬度」の言葉が示す様に、「最初から硬さを持っていて、それが度数は変化するものの『硬質である』との本質には変わりはない」ことにも示されています。 問題は「堅い」です。これも「そのもの自体が変化する」ことを念頭におけば納得もできます。縄文や弥生時代の住居址遺構に「竪穴式住居」がありますが、これは床にあたる部分を「突き固めて堅くする」ことで盤石なものとし生活舞台を作っているともいえます。堅牢な、堅固ななどの建築物に使われるケースです。 漢字教育のあるべき形からすれば、それを縦割り的に独立した科目のように扱うのではなく、文法そして文章理解を同時に教えるのでなければ片手落ちとなり、本質的な理解の手助けにもならないのではなかろうかと僕は考えています。 「なぜこの場所にこの文字をあてることが適切ではないのか」と児童生徒に考えさせねば「漢字書き取りは点数をとるための手段である」との近視眼的な発想から脱却することも叶わない。「これこれの意味があるから、この字を使う」と説明できること、「わからなければ辞書を引く」との基本に立ち返ることで、初めて「漢字を理解すること」につながると僕は考えますが如何でしょうか。
お礼
有り難いことでございます。 漢和辞典を引いても分からないから質問しています。 かたい布団。 かたい材木。 はどうですか? 有り難しに違和感はありません。有った!と言うでは有りませんか。 訓のかたいは迷います。 塊と固まりもありますね。 たぶん同訓異字は現実的には異字同義になり日本語は馬鹿を作りますね。
- GIANTOFGANYMEDE
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議論めいてきたのでこれで終わりにします。 いくつか訂正を。 > 固い結束ではないのですか。 私は最初「堅い約束」と書いたので、てっきり質問者さんが「固い約束」とされたのだと勘違いしました。 結束なら「固い」が妥当ですね。 だってバラバラだった束を結んで固めたのですから、状態変化としての「固い」です。 > 一般的にそんな曲芸はされていないと断言します。だって辞書にもどこにも初耳の解説です。 一般的かどうかはともかく、漢字語源辞書には出ていますよ。 私が「推理」と言ったのは小学生の頃にそうやって字の意味を推量していたことを指しているのであって、今回ご紹介した「硬」、「固」、「堅」、「直」、「治」、「暖」、「温」は全て語源辞典に書かれていることです。 三国志の時代から普通に行われている解読法です。 > ★客観的な事実として、そんな曲芸をする以外に活路のない言語なのだと諦観すべきでしょうか。 ですので決して曲芸ではありません。 > 温→スープも簡単ではないのにスープ→内部に発するあたたかさへ到達するのは曲芸です。 「さんずい」が水というのはいいですよね? 「皿」もあります。 困っちゃうのは「日」で、これは旧字体では「囚」です。囚人の囚。「人」が「口」の中に閉じ込められていることから、「とらわれている」様を表している。 水(液体)が皿に入れられ、閉じられている(蓋をされている)。 冷たい水だったら蓋をするとは考えられないので、これは汁物の類である。というのは至って普通の解釈でしょう。 余談ですが、こういう旧字体を簡略化してしまう作業というのは本当に良くないですね。 意味不明になってしまう。 今話題の古い地名が災害の危険性を表していたのに、キラキラネームにして防災意識を薄れさせてしまうというのと共通するものがあります。 役人がやることは考えが浅いと言わざるを得ませんね。 > 同音異義語辞典というだけでもこれまでにない名著が誕生すると思います。 そういう本があるかどうかは知りませんが、漢字語源辞典は本屋さんで売っています。 ご覧になれば多くの疑問は解けると思いますよ。 解ける=角+刀+牛⇒刀で牛の角を切り取る…バラバラにする 問題を解く、帯を解く 溶ける=さんずい+容⇒さんずいは水。谷は、水が入り込むところで、宀で蓋をされている容れ物…容器に物を溶かし込むこと 水に溶く、塩を溶かす 融ける=鬲+虫⇒鬲は鍋のこと。虫は蛆虫。鍋の中に虫が湧いている…ドロドロになっている 雪が融ける、プラスチックが融ける
お礼
ご回答ありがとうございます。 辞書に解字はありますよ。そこから一般性のある法則を示していますかね。 私の漢和辞典では固が動かない事です。固定と言いますしね。固いパンはちぎりにくいパンという作用に対する性質になるのでしょう。が、それをそこまで考えてから固の字を選ぶ習慣は身に付いていません。 硬いについて硬質な性質とされたのは辞典ではなく回答者さんでしょう。私の辞書には金石がかたいとありますがそれでは解決しませんよね。 とけるも、融解と言いますから困りものです。核融合なんてのあります。対義語は核融解ではありません。 かたい布団。かたい材木。 旧字については漢和辞典で字義を調べ始めた頃そのように思いました。旧字でなければ解字できない字が多いですよね。中国人も字義そのものは怪しいでしょう。問題は同じ読みです。だから訓の表現がすたれるのかもしれません。当て字の域から脱皮しきれないのです。
- GIANTOFGANYMEDE
- ベストアンサー率33% (539/1630)
> ただ回答者さんは今回の回答のために用意されたのではなくそう処理されてきたのでしょうか? 初見の字で判断に迷ったときはそうします。 > 漢字の解字をその都度されるのでしょうか。 子どもの頃から読書が好きです。 読書好きの人は結構そうだと思うんですが、特に子どもの頃は頻繁に読めない字に出くわします。 その際、いちいち辞書を引くのもめんどくさいので、字の形や前後の文章から意味や読みを類推する習慣がつきました。 でもこれって誰でもそうするのではありませんか? > よほど教養がないと真似できません。 教養というか、推理ですね。 ただ、高校の古文の先生がこういう話しを大好きな人で、偏や旁の成り立ちに興味を持ったことがあります。 > 固い結束ではないのですか。 広く用いられているのはそうですね。 でも語源から考えたらやっぱり変でしょ? 日本語は時代時代で変化しているので、いつのまにか簡単な字に置き換わったのではないでしょうか。 > 最初からかたいパンなら堅いパンですよね。硬いパンじゃないでしょう。 最初からそういう"状態"なら堅いパンでしょう。でも物質(パン粉)そのものが硬質化しているわけではないから硬いパンは無いですよね。 > 治世と世直しはどうでしょう。 これはもはや異字同訓問題とは別になっています。 書くに当たって世治しとする人はいないでしょう。 治世について言えば、おそらく最初は治水という言葉があって、そこから世を暴れ川に見立てて治世という言葉が作られたのだと思います。 というか殆どの言葉は鎌倉時代の造語ですから、中国で生まれた当初とは用法が違っていることも多々あるんじゃないでしょうか。 > その他の訓についても例示して頂ければと思います。 暖かい=日+爰⇒やわらかい日差し…肌で感じるあたたかさ 暖かい布団、暖かい日差し、暖かい部屋 温かい=水+囚+皿⇒皿に水(スープ?)を入れ、蓋をして閉じこめていること…体内で感じるあたたかさ 温かいスープ、温かい家庭、温かい言葉 如何ですか?
お礼
取り敢えず、スゴイ。すごすぎて真似できそうにありません。 一般的にそんな曲芸はされていないと断言します。だって辞書にもどこにも初耳の解説です。 日本人にとって字体は所詮マークですよ(万葉仮名)。古典の先生に触発されたとおっしゃられてもご自身で編み出されたのでしょう。それはすごいですよ。数学の公式集とはわけが違います。ことごとく創造作業ですから。 ★客観的な事実として、そんな曲芸をする以外に活路のない言語なのだと諦観すべきでしょうか。 見倣おうとは思いますがそれで解決とは申し上げにくいです。質問者にとっては推理という気楽なものではありません。回答者さんほどのセンスのない人には無理です。解字かつ法則の発明ですからダブルスペシャリストです。辞書にも区別の仕方は記載されていますが、そんな一般性の高い判別法ではありませんでした。 温→スープも簡単ではないのにスープ→内部に発するあたたかさへ到達するのは曲芸です。 見事です。そういうセンスのある人物が辞書作りをすべきです。同音異義語辞典というだけでもこれまでにない名著が誕生すると思います。信者を作れますよ。回答者さんは芸術的で科学的なんです。しかもそれがハイセンスでナチュラルです。
- marisuka
- ベストアンサー率38% (657/1686)
対義語よりも、熟語で考えてはいかがでしょう。私はよくそうします。 例に挙げられた「かたい」だと、「硬度」と「堅持」と「固形」のちがいとして。「硬い」は「度」がつくくらいだから、度合いの違いがあるもの。「堅い」は「持つ」がつくのだから心に持つもの、かたいときもやわらかいときもあるものとして。「固い」は形としてかたまりになっているものとして。こんなんでどうですか。 他にも「おさめる」なんて、修学、納税、治安、収束の違いで考える、という方法です。 「なおす」は治療と直行(まっすぐに行く)の違いとして。 とっさの場合、手元に辞書なんかない場合に、頭の中だけでなんとか区別しなくてはなりませんよね。そんなときに、手持ちの知識でなんとかする方法として、ご参考になってください。
お礼
ご回答ありがとうございます。当然、一部の熟語を記憶していますから、それに照らし合わせる作業もします。しかし不安定ですよね。 かたいものとやわらかいものがある場合は堅いとすると硬球や軟式はどうなりますか。 熟語はあてにならないように思うのです。
- elf2814
- ベストアンサー率40% (283/693)
同じ読み、同じような意味の言葉の使い方は難しいですね。私もときどき悩みます。 私は国語の専門家ではありませんし大学も出ていませんので、あくまでも参考意見になりますが…。 かたい、という言葉に当たる字は主に3つ。 固い、硬い、堅い。 自分はどう使い分けているかというと、物理的な形状が「かたい」のは「硬い」。石が硬いのはこれでいいと思います。 何かの方法論を語る時に確実であるとか、女性を口説いてもなかなか落ちないとか、形の無いものを「かたい」と表現する場合で良い意味に使うのが「堅い」。 それ以外で日常的に気軽に使うのが「固い」で、「親父は頭が固い」とか、「ごはんの炊きあがりが固い」とかですね。 「なおす」の場合は、「直す」「治す」ですよね。 「直す」は間違っているものを正しくする場合や、機械的なものを修理する場合。「治す」は人の身体や心のことに使っています。 最近悩んだのは「あった」です。変換候補がやたら多いと気づきました(^^;) 「会った」「逢った」「遭った」「合った」「遇った」「有った」「在った」…。 「会った」は主に既に知り合っている人同士が会う場合に使っています。「逢った」は同じく人の場合で、巡り合わせ、出逢いのニュアンスなので初めて「あった」時の表現をする場合に使っています。 そのほか鍵などが「合った」、ものや出来事がが「在った」「有った」はすぐ分かるのですが、人がある運命に「あった」と書きたい場合「遭った」なのか「遇った」なのか迷いました。 迷った末自己判断で、招かれざるもの、辛い運命などは「遭った」、そうでない数奇な運命は「遇った」と使うことにしました。 例えば「事故に遭った」「結婚する運命に遇った」という具合です。「遭った」の字は、「遭難」という言葉に使われているからです。 これは間違いだったらすみません。 におい。 「匂い」は良い匂いのときや、実際にはにおわないもの「犯罪の匂いがする」とかに使い、本当にクサいもののときは「臭い」と書いてます。 こえた。 「越えた」は峠やある一定の地点などを通過した、という物理的・絶対的なものの時。「超えた」は記録や能力を表す時。 今思いついたものしか書きませんが、実際はもっとあるし、未だにいつも悩む言葉もありますので、この回答に専門家の方が他に答えてくださればぜひ参考にさせて頂きたいものです。 だいたい辞書を引くと(あるいは漢字の候補が出た時に表示されるPCの辞書でも)どの言葉でも複数の用例・意味が書かれています。迷ったら、その漢字の言葉にしかない意味で優先的に使うとか、その漢字を使っている他の言葉を参照したりするとしっくり来るようです。
お礼
ご回答ありがとうございました(^^) 結局、正直なところ、不安が残ります。また質問するかも知れませんのでご教授のほど宜しくお願いします。
補足
頼もしいご回答ありがとうございます。 「あう」は頭痛いですね。 漢和辞典をひきながら(「ひく」も嫌い)考えました。 会うは基本ですね。集まる感じ。 逢うは双方の出来事。 遇うは予想外。 遭うはドカンっと大変。 合うは一致。 しかし会心の作というのです。 そして落ち合うです、会うではなく。 「いう」もイライラしますね。 硬いは物理的としますか。 堅い材木ですよね。かたい布団は?硬い布団ですか。疲れます。 匂いは国字みたいですよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 三者の法則性について感心しました。ただ回答者さんは今回の回答のために用意されたのではなくそう処理されてきたのでしょうか?漢字の解字をその都度されるのでしょうか。よほど教養がないと真似できません。 正直なところを教えてください。 固い結束ではないのですか。 最初からかたいパンなら堅いパンですよね。硬いパンじゃないでしょう。 整理できますか。 治世と世直しはどうでしょう。 その他の訓についても例示して頂ければと思います。
補足
堅い布団ではなく硬い布団。 硬い材木ではなく堅い材木。 はどうなりますでしょうか。 なんかこの比較が決定的に思えます。 私なりに答えは出したのですがそれを記憶したり導出したりはやはり大変で一件落着しません。 私が束の字でミスリードしたかも知れませんが、固い結束はおかしいのですか。日本人の言語感覚に科学的整合性・節度のない一例になりますね。見解に温度差があるみたいな。 固い結束……日本語ってラリパッパですよね。薬物中毒者的な倒錯イリュージョン。固いだとむしろ悪い意味になりますよね。でも堅い結束は訂正されるのでしょう。字面ですかね。