昆虫において、不完全変態するのは、オニヤンマです。
岩波生物学辞典 第3版によると
昆虫の変態には、完全変態, 不完全変態, 不変態の3形式があるそうです。
ごちゃごちゃと書いてますので、適当に要約すると。
不変態
卵から孵った後、脱皮はするが、成虫になるまでほとんど体形変化を伴わないこと。
例. シミやトビムシ(原始的な昆虫)
不完全変態
翅(はね)がある昆虫で、蛹という時期がなくて脱皮していくうちに、成虫になってしまうもの。トンボの幼虫のヤゴを見ればよく分かると思いますが、幼虫の時に小さい翅(はね)が外部にあるのを見ることができます。
例. トンボやゴキブリなど
完全変態
翅(はね)がある昆虫で、幼虫→蛹→成虫という段階を踏むもの。
モンシロチョウなど、幼虫の時には翅の元は見えませんが、蛹の時には翅の元を見ることができるもの。
例. モンシロチョウ, カブトムシ
不変態と不完全変態の違いは、不変態が幼虫と成虫の外形がほとんど違わないのに対して、不完全変態では、幼虫には翅がなくて、成虫には翅があるなど、大きな外形変化があることらしいです。
不完全変態と完全変態の違いは、翅や生殖器などの原基が、どの段階で外部に現れるかという違いらしいですね。幼虫の時にあれば、不完全変態、蛹の時であれば、完全変態ということらしいです。
それで問題ですが、上記の定義は、昆虫についてのものですので、分類上昆虫に含まれないものを選択肢に含めて、不完全変態はどれかというのは、私には問題の製作者の意図が理解できませんね。
以上、長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。