No.3です。少し補足しますと、日没直後や日の出直前の明るい低空で彗星を見つけるのは困難な場合が多いです。
ごくまれには彗星が非常に明るくなって、白昼でもはっきり肉眼で見えることもありますが、1970年以降私が見た彗星では2007年1月のマックノート彗星一つだけでした。
日没直後や日の出直前の明るい青空でも肉眼で楽に見えるほど明るかったのも、1970年3月のベネット彗星(朝)と1976年3月のウエスト彗星(朝)、1997年3月4月のヘール・ボップ彗星(朝夕)など数えるほどでした。(奇しくもすべて3月)あとは双眼鏡で予報された位置を丁寧に探してようやく存在が分かるかどうかという微妙なものでした。
残念ながら今回のパンスターズ彗星は当初の予想ほどは明るくならず、このクラスの彗星のようです。しかも今の時期は春霞や黄砂の飛来など大気の透明度が悪いため低空が見辛く、気象的な条件もよくありません。
また特に夕方の西空では、飛行機雲が尾を引いて彗星のような形に輝いて見えて紛らわしいことがあります。飛行機雲は彗星と異なり、短時間(数分)のうちに見かけの大きさが変わります。(多くは遠ざかっていますので小さくなっていきます)他の星が見えないほど明るい夕空に、はっきり白く尾を引いて輝いている(日没後で地上はやや暗くなっているのに、西方の高空の飛行機雲にはまだ太陽光が当たっているので明るく輝きます)ものが見えたとしたら、高い確率で逆に彗星ではないと考えてよいと思います。
というのはそれがもし彗星だったとしたら、全光度はマイナス等級でしょうし、そのような明るい大彗星は最初に述べたようにめったに出現しないからです。(ただしことし11月末に太陽にもっとも近づくアイソン彗星は、そのように明るくなる可能性も指摘されています。)
お礼
staratrasさん 度々回答ありがとうございます。 最初はいきなり撮影していましたが,学習能力がつき双眼鏡で探しています。 天候には恵まれていますが春霞や黄砂が悪影響しています。 飛行機雲を彗星と思い込むと彗星に見えてくる自分が情けない。 回答を拝見し今後に役立てたいと思います。
補足
皆様の丁寧な回答のお陰で3月12日にデジカメで撮ることが出来ました。 ありがとうございました。 私のブログです。暇なとき見て下さい。 http://blog.goo.ne.jp/goodluckpo/e/86e489357c0de236c8092bdd88ca6bb6