高圧ケーブルの接続等について
高圧地中引込みにおけるケーブル接続等について質問です。私ですが、某現場にて電気工事現場代理人の補佐として、施工管理を行うものです。先日、客先電気主任技術者より、高圧地中引込みにおけるケーブル接続等についての指示があったのですが、疑問のある内容でした。ただ、私にはそれを否定できるだけの知識がなく、皆様より参考ご意見を伺いたく質問をさせていただく次第です。
具体的な指示に係わる工事概要ですが『高圧配電盤(既設)より受電盤(新設)へ、高圧ケーブルを地中管路式にて引込む』場合の事となります。"設備概要"及び"指示内容"並びに"質問内容"は以下の通りです。
≪設備概要≫
・高圧配電盤(既設)
CB形、地絡保護=DGR(整定:0.1A,5%)
・受電盤(新設、製作済み)
PF-S形、Tr=1φ3W 6.6kV/210-105V 500kVA、VCB二次側ケーブル接続端子=R,S,T
・高圧ケーブル
地中管路式、ケーブル恒長=50m、EM-CVT60sq、LBS一次側ケーブル接続端子=R,S(T無し)
≪指示内容≫
高圧ケーブル接続は電源・負荷側共にR,Sのみを端末処理を行い、その後に端子に接続する。
T相については電源・負荷側共に端末処理を行わず、盤内の適当な場所に支持すること。
接地については電源側のみの片端接地(R,Sのみ)とする。
≪質問≫
Q1.指示内容通りの施工を行った場合、静電容量のアンバランスにより、
T相にR,S相の地絡電流の合成和が流れると思うのですが正しいでしょうか?
Q2.上記の1.が正しい場合、T相の両端末が盤内でういている状態は許容されるのでしょうか?
電技の条文を探したのですが、具体的にこれを禁止するものが見つけられませんでした。
Q3.指示内容通りの施工を行った場合、DGRの動作に不具合はありますでしょうか?
Q4.施工の提案について、以下の通り考えていますが問題ないでしょうか?
負荷側にT相用接続端子を追加、電源・負荷側共にR,S,Tを端末処理、
接続は電源・負荷側共にR,S,Tを接続、シールドは電源側の片端接地(R,S,T)とする。
(T相は接続端子のみを追加し、LBSへの配線はしない)
Q5.その他、お気付きの事がありましたらご指摘いただけると助かります。
以上。
お礼
回答ありがとうございます。 >しかし端末処理で遮蔽銅テープを取り除いてしまうと、それより先端側の誘導>が行き先を失い流れやすい場所へ向かうので、切れ目に電界が集中してしま>います。 遮蔽銅テープを取り除いた部分の電荷(正電荷とすると)は電気力線を流出しているが、その電気力線は、銅遮蔽テープの切れ目に静電誘導によりできた電荷(負電荷となる)に全て流入する。(言わば切れ目の銅テープの厚み分に流入するので電気力線密度が大きくなる。電界が大きくなる。)という解釈でいいですか。 紹介された論文のサイトはいけましたが内容を見ることができませんでした。
補足
無限長円筒導体の電界の問題はちょくちょく見るのですが、有限長の端末部の電界の問題は難しいということですか。