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間中の読み方について

ある本を読んでいたら「その間中」という語句が出てきました。しかし国語辞典、漢和辞典には間中という語句は載っていません。「あいだじゅう」という読み方だと思います。それで正しいのかどなたか教えてください。

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  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.3

漢字の表記規制が行われる昔には、当たり前に用いられていました。 (振り仮名では幾通りかがあります。) 「その声はこの間中(あいだじゅう)聞いたのと違って、つくつく法師の声であった。」(夏目漱石「心」)   http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html 「この間中(あひだぢゅう)、利根川の汎濫したゝめ埼玉栃木の方面のみならず、」(永井荷風「買出し」)   http://www.aozora.gr.jp/cards/001341/files/51971_42198.html 「千枝ちやんと云ふその女の子は、この間中(あひだぢう)書斎の額や掛物を上眼でぢろぢろ眺めながら、退屈さうに側に坐つてゐた。」(芥川龍之介「東京小品」)   http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3807_27320.html 「からりと日が照っていたから、この間中(あいだじゅう)の湿気払いだと見えて、」(泉鏡花「縁結び」) 人間同士に限っては「あいなか」という読み方にもなります。 「ふたりの間中(あいなか)を、ちょとごらん、 お皿はすべすべなめてある。」(北原白秋訳「まざあ・ぐうす」)   http://www.aozora.gr.jp/cards/001529/files/546_21324.html 「親子の間中(あいなか)を裂くようにするから、」(三遊亭圓朝「業平文治漂流奇談」)   http://www.aozora.gr.jp/cards/000989/files/351.html

kami1948
質問者

お礼

文学作品の例文を引用しての説明ありがとうございます。参考にさせていただきます。

その他の回答 (2)

  • daiasa05
  • ベストアンサー率34% (31/90)
回答No.2

間中 読み方:あいなか 名題下の俳優を指して云ふ。俳優の立者と中通りとの間に位するもの。 読み方:あいちゅう 名題下に同じ。立者と中通りの間に位置を占めてゐる。金力及び後援者無き為め、一生名題に上進出来ずに此の間中にゐる。腕達者な老優もゐる。こうしたのが所謂通人の喜ぶ俳優である。立師は多く此の階級から出る。 読み方:マナカ(manaka) 一間は六尺。この中は三尺。 読み方:まなか 【間半/間中】 一間(いつけん)の半分。また、半畳。 「―ばかりの口をあいて/狂言・清水」 こんなものです。

kami1948
質問者

お礼

ご指導ありがとうございます。参考にさせていただきます。

回答No.1

「あいだじゅう」で正しい。 用例としては、「彼は、上司に仕事の失敗を謝っていました。でも、その間中ポケットに手を入れていました。」、「彼は、あのとき、話しているその間中、貧乏ゆすりをしていました。」などです。 辞典に載っていないのは、「その間中」は、「その間」と「中」(ずっと)を合わせたものだからです。

kami1948
質問者

お礼

ご指導ありがとうございます。辞書に掲載のない理由が分りました。参考にさせていただきます。