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一番聞かせたいところとは?
音楽を演奏するときに「一番聞かせたいところを目立たせて」とか「一番聞かせたいところが分からない」という評価がありますが、これってどういう意味なのでしょうか? ・主題をはっきり演奏する ・強弱をはっきりつける ・もっとも目立つべき声部が大きく演奏する 色々意味があると思うのですが、正直、どの意味でいっているのかよく分かりません。 また、それを実現するために具体的にどうすればよいのかも不明です。
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- guiltycrown
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クライマックスを強調するということではないでしょうか。 音楽には何かしらのテーマがあるはずで、それを効果的に伝えるためのポイントを演奏者が捉えてしっかりと表現して聴く人の印象に残るようにする、そんな感じではないでしょうか。 それが難しんですけどね(^^;
- TAC-TAB
- ベストアンサー率76% (1921/2526)
「主題」とか「声部」とかの言葉を使われているということは、クラシックの話でしょうかね? まず、作曲者が一番聞かせたいところはどこであるか、ということをつかむ必要があります。ポップスならサビの後半のあたり、ソナタなら、展開部の終わりのあたりとかだいたい山場があるものです。CDを聴くと泣かせどころ、聞かせどころというのが判ると思います。聴いてて涙が出てくる場所とか、鳥肌が立つところです。 そのような場所が感じられないというのであれば、曲がよほどつまらないか、聞き手の感性がないかのどちらかです。もちろん演奏がヘタなのかもしれません。 まず、作曲者の身になって、「聞かせどころはココ!」という部分を見つけなければどうにもなりません。聞かせどころは、1曲全体の中にもありますし、Aメロ、Bメロの中にも各々「小山」があり、もっと短いフレーズの中にもあるものです。 これらに気づかずに、のんべんだらりと演奏しても聴く人の耳に感動を呼ぶことはできません。演奏者が感動していない音楽を演奏しても聴く人が感動するはずはありません。 >「一番聞かせたいところを目立たせて」とか「一番聞かせたいところが分からない」という評価がありますが、これってどういう意味なのでしょうか? この評価の意味がわからないということは、演奏者自身が「この曲の聞かせどころがわからない」、ひいては「音楽に聞かせどころがあるということを知らない」ということではないでしょうか? 「ぜひとも伝えたい。共感を得たい」と思えば、人間は何とかしてその方法を講じるもので、演説であれば、大声になり、机を叩いたり、涙を見せながらしゃべったり、など演出を考えなくてもそのようになると思います。 >色々意味があると思うのですが、正直、どの意味でいっているのかよく分かりません。 また、それを実現するために具体的にどうすればよいのかも不明です。 要は「あなたの演奏は面白くない」と言われていることだと思います。大根役者の芝居みたいに、泣かせどころなのに泣けて来ないもどかしさがあるということだと思います。 CDの名演奏を聴いて、その曲の泣かせどころ、聞かせどころが判ったとして、(それが判れば解決したも同然だと思います)具体的な表現のテクニックですが、例えば歌手であれば、山場に向かえば自然と声が大きくなり、ビブラートも強い目にかかって、聞くものを感動に誘い込むということになります。 もし、常に強い目のビブラートを掛けるクセがあるとすると、肝心の頂点での表現手段をひとつ失うことになります。平場でビブラートを控えめにしているので、頂点でのビブラートに説得力があるわけです。平場で大声で歌っていると、やはり山場で強さを感じさせる余力がないので、メリハリの無い歌になります。 器楽でも同じようなもので、一般的に言えば、山場というのは、高音楽器はその曲の中で一番高い音を出す場所、低音楽器であれば、同じくその曲でもっとも低い音を出す場所です。このような場所で最大の音量を出すものです。 また、Aメロなど8~16小節間の単位でも、メロディーは上昇して行き頂点を向かえて下降するというラインを描いています。基本としては、このラインにそって自然なクレッシェンドとデクレッシェンドが付けられるべきです。これを抑揚と言います。山場を強調するためには、クレッシェンドは我慢しながら弾いていき、頂点のところで最大音量がバーンと出るように演出しないといけません。多くはクレッシェンドを早くかけ過ぎる結果、肝心の頂点では訴えるほどの余力がなく、音量が平行移動しているに過ぎないようになります。またクレッシェンドが巧み過ぎて、聴いている人がクレッシェンドに気がつかないというのでもダメということです。タメていってバーンというのが人の感動を呼びます。 「強弱」と「抑揚」、「速度の加減」、「アーティキュレーション、フレーズの捉え方」が音楽表現の三要素と言われていますので、そのあたりを研究してください。