こんにちは。
私は,
・高度なテクニックを背景に,楽譜,または,オーケストラの場合は指揮者のさまざまな要求に対して正確に反応している。
・奏者や作曲家の感情表現よりも作品自体・音自体の美しさをが「相対的に」目立ち,楽譜にない事をやったり書いてある事を大げさに表現したりしないという「印象を抱かせる」。
(注1)実際に楽譜に対して正確かどうかと,機能的という印象を与えるかどうかは,必ずしも一致しないようです。異論はあるかもしれませんが,例えばカラヤン/ベルリンフィルは,一聴して機能的という印象を抱かせるが実は極めてオレ流の解釈であった,という例になるかと思います。また,後で例示もしますが,機能的な演奏は無機的で音楽的でない,というような単純なものでもないと思っています。
・そして,個性的であり美しい。
というようなイメージを持っています。
国語辞典では,
・目的を満足させるのに十分な機能を備えて、無駄がないさま。
ですので,だいたい合っているかな,と思います。
ステレオタイプすぎるかもしれませんし,人により考え方はいろいろだと思うのですが,例としては,
指揮者:バーンスタインよりもセル,ゲルギエフよりもブーレーズ
オケ:ウィーンフィルよりもベルリンフィルやアメリカのメジャーオーケストラ
ピアノ:アルゲリッチよりもポリーニ
といった感じでしょうか。(もしもご存知でない演奏家でしたら申し訳ございません)
(注2)もちろん,バーンスタイン指揮のウィーンフィルやアルゲリッチにも十分すぎるほどのテクニックがあるし,彼らとて楽譜をないがしろにしている訳ではありません。また,セルやブーレーズが指揮したクリーヴランド管弦楽団やポリーニの演奏にも奏者たちの思い入れはある(「楽譜を尊重して正確に演奏したい」という思い入れも含めて)と思いますが。
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以上,長文失礼いたしました。
主観的なものですが,ご参考になれば幸いです。
お礼
こんにちは。 具体的な例を挙げていただき想像しやすかったです。 古典的、独墺寄りの演奏家・オケより現代的、ラテン寄りの演奏家・オケに対して良く使われると思ってたのですが、その理由が解った気がします。 また、単に適応能力があるだけでなくそのどれもが高い芸術性、独自性を兼ね備えていなければ必ずしも褒め言葉とならないというのも頷けます。 ありがとうございました。