こんにちは。
見栄えのいいキノコのようですね。
さて・・
「食べられますか?」との問いに対しては
『食べてはいけません!』 とお答えします。
まず、食毒不明のままであなたに渡した「近所のおじさん」を責めるべきです。
どんなキノコ愛好家でも、「自分で取って、自分で食す」が鉄則。
まして種類も同定しないキノコを他人に渡して”食え”などとは犯罪に等しい行為です。
もしあなたに中毒症状が出たら、その「おじさん」は責任とってくれますか?
あなたの面倒を一生見てくれる間柄ですか?
よおく考えてください。
例え同定したキノコであっても、栽培品以外では100%の安全はありえなく・・
(キノコは近縁種やまだ名前の無いものも多く、地域差でもその食毒基準が異なるのです。)
採った人が自分の責任で自分で食すのがキノコだけでなく、山菜なども含めた愛好家のルールです。
さらには、調理の際にもサンプルを残し、万一の場合(病院での毒特定の化学分析のため)に備えるのが
本当のキノコ愛好者なのです。
もう一つの質問に添付された画像を拝見しました。
正直な所、特定するにはさらにいくつかの情報・・・。
どんな場所に生えていたものか?
土壌(地上性)か、切り株や倒木(腐生性)か?
周囲の樹木の状況、あるいは生えていた切り株などの樹種の特定。
発生時期とどんな地域か(大まかにで結構です)。
・・など、本当は採った本人が知っているはずの情報が同定には不可欠なのです。
そのうえで、自分で同定できないのに他人に渡しているのがおかしいですよね?
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とりあえず画像から推測できるものとして述べます。
若干しおれているのではっきりしないのですが・・。
(見た目だけでは特定と言えない事をご承知ください。)
まず根元が株状になっている点が一つの参考になります。
傘のやや粒状質の表面と色、
柄のささくれと、ツバが確認できる事、
ヒダが干からびているゆえの湾性から離生なのか、元はやや垂生なのか・・・。
っという点からキシメジ科の「ナラタケ」、
「サマツモドキ属の仲間」、「カラマツシメジかその近縁種(ツバのある時点で違うと思うが・・)」、
「キツネノカラカ属の仲間」「センボンイチメガサの仲間」
・・・などいくつかの候補は挙がりますが、同定するには情報が足らないと言えるでしょう。
見ただけで特定できるキノコは本当にごく限られた、間違えようの無い特長を持ったものだけなのです。
その先は発生状態と胞子などの顕微鏡検査を待たなくてはなりません。
っというぐらいキノコの同定は難しいものなので・・・。
知人にもらったといって食そうとはしないで下さいね。
毎年報告される中毒事件の最たるものが・・・この「知人にもらった」なのですから。
(もうひとつは自称「キノコ名人」の思い込みというやつに巻き込まれた家族や知人。)
栽培商品でいくらでもおいしいキノコがあるのですからギャンブルする必要はありません。
画像からの同定は難しいですが、例え「食べれる」という回答があっても、
以上の理由で食す事だけは止めて下さい。
これもまた・・キノコ愛好家からのお願いです。
補足
大変よく解りました。ありがとうございました。