減量のための運動は断然夕食前がお薦めです。
夕食後の運動はよくありません。夕食後は副交感神経といって安らぎの神経が優勢になる時間帯です。
そこから先はゆっくりと身体を休めてそのまま質の良い睡眠をとるように心がけてください。そうすれば朝すっきり目覚めて今度は活動的な神経である交感神経がしっかり働いてくれます。
こうすることで一日の生活のリズムがしっかりと形成されて体温が上がり代謝がよくなります。ちなみに代謝に基礎代謝・食事誘導性代謝・活動代謝がありますが、基礎代謝のかなりの部分は生命活動の維持のために体温を上げることに用いられるエネルギーです。ですから体温が高くなればそれだけたくさんのエネルギーが使用されることになり、楽に消費カロリーを増やせるということです。
ダイエットの記事などでは夕食後の運動を勧めているモノがありますが、そういうデタラメ記事でも食後2時間はじっとしていることを勧めてますね。さすがに食べてすぐ運動すると食べ物の消化に悪影響があるということですが、実は消化は2時間では終わりません。少なくとも3時間はたっぷりかかるし、場合によってはもっとかかります。そんなに待ってから運動を始めたのではもう真夜中になってしまいます。
夕食前の運動の問題点はエネルギー不足に陥いる可能性があるということです。もちろん極端な食事制限をしているわけでないのなら大して気にする必要もないのですが、例えば朝食べてから夕方まで食べないような生活(実は私がそうです)で夕食前に運動すると低血糖症になる可能性はあります。そういうときは、午後6時に運動するなら午後3時くらいに、例えばカロリーメイトのような軽食等200kcal程度をめどに少しだけエネルギーをチャージしておくと楽に身体が動くようになります。
ちゃんとお昼を食べているならそんな必要はありません。夕食前はグルカゴンというホルモンが分泌されて体脂肪が脂肪酸の形で分解されて血液に乗って身体中を駆け巡っていますから、そこで運動をすれば脂肪を効率的に燃焼することができます。ですので減量したい人には夕食前の運動がお薦めなのです。
もっとよいのは起床後朝食前の運動です。起床後朝食前の運動に運動すると、夕食前運動のすべての効果に加えて、前述した交感神経がしっかり働きだすようになるので一日の代謝がさらにアップするという効果が期待できます。
お礼
大変勉強になりました。 ありがとうございます。