A No.1 HALTWO です。
回答者同士の議論をするつもりはないのですが、御質問者さんの誤解を招きかねる情報と思われるので訂正させていただきます。
>沖ノ鳥島北海域(四国海盆海域)のことであれば、大陸棚延伸問題で大陸棚限界委員会に経済水域として今年4月に認められました。
四国海盆海域は大陸棚限界委員会に「大陸棚」として今年4月に認められたのであり、EEZ として認可されたわけではありません。
四国海盆はその名のとおり、海底山脈に挟まれた海盆ですので、これを大陸棚の延長と主張して良いものなのかどうか微妙だったのですが、それを国連大陸棚限界委員会に伺ったところ、大陸棚と認められたというわけです。
また「経済水域 (EZ:Economic (Naval) Zone)」という言葉も誤りです。・・・日本が経済活動を行える水域は世界中の公海をも含みます。
御質問者さんの言葉の誤りを正したように、他国による経済活動を排除する権限が及ぶ水域を意味する「排他的経済水域 (EEZ:Exclusive Economic (Naval) Zone)」が正しい言葉であり、四国海盆海域を日本の EEZ と定めるのは日本であって、日本が EEZ と定めたる事に他国が不服を申し立てた時になって初めて国連大陸棚限界委員会が四国海盆海域は日本の EEZ であると認めることになります。
現時点では、日本は未だ四国海盆海域を日本の EEZ とは定めていません。
大陸棚を EEZ と認めることは九州から南西諸島に至る列島群と中国大陸との中間線を EEZ 境界とする日本の主張を日本自らが崩すことになりかねません。
下図右のように中国大陸の大陸棚は沖縄 Trough にまで及んでいますので、下図右の沖縄 Trough から中国大陸に至る白い部分は殆んど全てが中国の EEZ と認めることになりかねず、大陸棚の上に乗っている尖閣諸島の領有権も 「中国の EEZ 内に囲まれているのだから中国領であるのが当然」という論理を展開されることになります。
このため、日本は「大陸棚=EEZ」という安易な等式で EEZ を主張するには慎重にならざるを得ないのです。