- ベストアンサー
「幸いです」と「幸いに存じます」、どっちが正しい?
文書を作るとき、「幸いです」と「幸いに存じます」でよく迷いますので、どちらが正しいか、どなたかご説明していただけますでしょうか。 たとえば、 「ご参考にしていただければ幸いです。」と「ご参考にしていただければ幸いに存じます。」 「ご参考になれれば幸いです。」と「ご参考になれれば幸いに存じます。」
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
書簡文体では「幸甚」が多いでしょう。 「次手を以て平田先生の高免を得れば幸甚である。」(芥川龍之介「平田先生の翻訳」) 「重ね重ねの御無禮を御海容下さらば幸甚に存じます。」(太宰治「文盲自嘲」) 「推理をたのしみながら愛読をたまわれば幸甚です。」(坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖 読者への口上」) 「發熱せざれば幸甚に御座候。」(水上瀧太郎「貝殼追放」) この場合、「ご参考になれれば」はやや不自然で、「ご参考になりますれば」「ご参考になるようでしたら」「ご参考いただけたら」などでいかがでしょう。 メールなど今様の文体としては「幸いです」で十分でしょう。 「この記事が何らかのお役に立てれば幸いです。」 http://www.aozora.gr.jp/aozorablog/?p=163 「あわせてごらんいただければ幸いです。」 http://mirror.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2002.html なお、思うという意味での「存じます」は、聞き手を意識した演説や対話調の文章にのみ使われるものです。 「謙譲語Bの「存じる」のほうは、聞き手のいるときに限り、文末で丁寧語「ます」を伴って使うのが普通です。」(菊地康人「敬語」講談社学術文庫)
その他の回答 (3)
- banzaiA
- ベストアンサー率16% (100/595)
前の方の回答に同調するのではないのですが。 どちらが正しいと言うことはなくて、どちらも正しいのです。 「存じます」の「存ずる」は謙譲語なので、謙譲語を使うべき相手に使えば正しい。 「存じます」の「存ずる」は謙譲語なので、謙譲語を使うべきでない相手に使えば正しくない。
お礼
謙譲語について、最勉強させていただきました。ありがとうございました!
- 3nk
- ベストアンサー率28% (619/2184)
どちらも正しいです。 「存じます」とは「思います」という意味なので 「幸いです」と 「幸いに思います」という違いだけですから 使い分けはご自由に迷って選んでいただいて構いません。
お礼
>>>ご自由に迷って選んでいただいて 1件目の回答の影響で、続きの回答が同調になりがちというのは、本当みたいですね。
- marbleshit
- ベストアンサー率49% (5033/10253)
どちらも正しいですよ。 但しこの時代において「存じます」は最早古語です。 余程目上の方や格式張ったケース以外では、返って慇懃無礼 という場合も有り得ます。 大概の場合においては「幸いです」で十分でしょう。
お礼
どちらも正しいというのは、本当かもしれませんが、微妙なニュアンスの相違があると思いますので、そこでわからないと、迷いが出るのです。引き続きご説明いただけると有難いです。
補足
アドバイスありがとうございました。 ビジネス文書には、格式張った書き方が通用するので、あえて質問させていただいた次第です。 「...存じます」という表現は、ビジネス文書だけでなく、普段も本当によく見かけますので、大活躍していると思います。
お礼
詳しいご説明本当にありがとうございました!大変勉強になりますた!質問してよかったです。よろしいければ今後もよろしくお願いいたします。