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つるの氏の実力
NHK将棋講座テキスト10月号にこんな記事が・・ 「つるの剛士アマ三段、佐藤康光王将を飛車落ちで破る!」 駒落ちは私も指しますが(下手を持って)、アマ三段が時のタイトルホルダーに、 飛車落ちで勝てるものなんでしょうか? 持ち時間に少しハンデがあったようですが、それにしても。 将棋講座の聞き手としての彼の言動をずっと見てますが、 とてもアマ三段の実力があるようには見えません。 でもやはり将棋を指させるととても強いのでしょうか。 よろしくお願いします。
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一番お聞きになりたい点が分かりませんでしたので、蛇足もあるかもしれませんが順番に。 「アマ三段が時のタイトルホルダーに、飛車落ちで勝てるものなんでしょうか?」とのことですが、タイトルホルダーと言わず、プロ棋士が本気を出した場合、アマ三段ではほとんど勝てません。 ただこれはプロ棋士側が手を抜いているというわけではなく、この場合の「本気」というのは、相手はアマチュアだからこの手に引っ掛かるだろう、と言うような罠をあの手この手で仕掛けてきた場合です。逆にそのような手は見破られたら負けを早めたり、大差がついてしまったりするので、普通はそういうことはしないだけです。普段はプロ棋士は「指導」目的で駒落ち上手を指しますし、このようなイベントでも、つるのさんが良い手を指して勝つのなら、それでいいと考える棋士がほとんどだと思います。一般的な指導対局なら、アマ三~四段がプロに飛車落ちなら、勝率5割弱と言った所ではないでしょか。(余談ですが親切なプロ棋士の場合、指導対局の前に「定跡形にした方がよいか、定跡を外した方がよいか」を聞くこともあります。アマチュアも定跡で優勢とされている場面から終盤きっちり勝ち切れるか試したい人から乱戦でプロに腕試ししたい人までいるからです) この将棋、私はダイジェストでしか知りませんが、つるのさんは攻めは石田流の理想形、守りもしっかり美濃囲いに組んでいました。一方佐藤王将も美濃囲いの弱点である玉頭に勢力を張り「そちらが攻め間違えたら、もらった駒を使って一気につぶしますよ」と言う構えにしています。実際はうまく攻めきったので勝てた、ということだと思います。 「将棋講座の聞き手としての彼の言動をずっと見てますが、とてもアマ三段の実力があるようには」とのことですが、基本的にNHKの講座は基本、打ち合わせ済みですので、実際には「こんなの簡単」と思いながらも、ポイントとなる所で「この手はどういう意味なのでしょうか?」と言うこともあります。 将棋は、クイズ番組やCDのヒットで有名になる前から「囲碁将棋チャンネル」などの番組に出演されていましたが(当時は二段と言ってました)各地の道場に将棋を指しに行くようなコーナーで、実際二段くらいだなと思いました。有名人や将棋界に貢献した人に「名誉○段」的に段位を贈る事はありますが、つるのさんは有名になった後も将棋は続けているわけですし、普通に実力を認められての三段だと思います。
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- mekuriya
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駒落ち将棋は独特な世界で、棋風によって向き不向きがあります。攻めの棋風の人は駒落ち下手で実力以上の力を発揮できますが、駒落ち上手は苦手です。逆に受けの棋風の人は駒落ち下手は苦手で、駒落ち上手で実力以上の力を発揮できます。 つるのさんも佐藤王将もどちらも攻めの棋風です。この両者が駒落ちで対決すると上手の佐藤王将が不利で下手のつるのさんの方は有利です。 駒落ち上手の実力はタイトルホルダーかどうかは関係ありません。どちらかというと一線を退いてアマチュア指導に精を出している先生の方が経験豊富でアマチュアの扱い方を心得ているものなのです。佐藤王将はレッスンプロではなくてトーナメントプロのイメージですから、余り駒落ち上手の経験も多くないでしょう。 そういったことを考え合わせれば、つるのさんが飛車落ち下手で佐藤王将に勝利したことは、まあそう驚くことでもないかなという気はします。
お礼
「駒落ち上手の経験少なし」・・これに尽きますね。 レッスンプロという方の存在も、ああいらっしゃるのだなって感じでした。 ありがとうございました。
お礼
そうですよね、王将は勝たせてあげたのですよね。 そう解釈します。 ありがとうございました。 もちろん、講座の聞き手としてレベルを下げて、 あえて基本的なことを質問する打ち合わせがあろう事は容易に理解できます。 言いたかったのは、言動の”動”のほうで詳しく言ってしまうと、 中傷になりそうなのでやめにしておきます。