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横隔膜の孔
横隔膜には3つの孔がありますが、 食道裂孔、大動脈裂孔、大静脈孔 どうして、大静脈孔だけ、裂がついていないのでしょうか。 謎です・・・ 理由をご存じの方がいたら教えてください。 よろしくお願いします。
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noname#207589
回答No.1
最初に添付画像を好~く見て下さいね。 ・大静脈孔:[腱中心]に在り、右寄りに位置、下大静脈が通る ・食道裂孔:食道と左右の迷走神経が通る ・大動脈裂孔:下行大動脈、動脈周囲交感神経叢(=大・小内臓神経等)、胸管等が通る 横隔膜は胸腔と腹腔を連絡する上記の組織(食道、血管、神経等)に依って貫かれ、其の上面は胸膜に、下面は概ね腹膜に覆われて居ます(肝臓等に接する部分は除く)。横隔膜は、頸神経叢の枝で在る横隔神経に依り支配され、「吃逆しゃっくり」は、横隔膜の痙攣です。 此処でミソと成るのが大静脈孔が貫く[腱中心]で、此れは伸び縮みしない腱で出来て居り、横隔膜が収縮しても、[孔]が閉じてしまって血液の流れを妨げる事は在りません、寧ろ、大きく息を吸うと孔が広がり、下半身や腹部から心臓に戻る血液の量が増える事に成ります。 [裂孔]の周りの筋束は鉢巻状に走り、腸管等の裂孔からの脱出を防いで居ます。 横隔膜ヘルニアの中では、食道裂孔を通る物が最も多いですね。 もう少し、砕けた言い方をしますと、大静脈[孔]の周りは常に撓(しな)やかで、伸縮自在の状態に在るが、食道・大動脈[裂孔]の周りは柔軟性が無く、無理に通された造りの様です。
お礼
okwavekoさん! 本当にありがとうございます。 なかなか回答がいただけなかったので、 締めきろうかと思っていたところでした 添付画像とともに とても分かりやすく説明していただき 感謝してます。 ヒトの身体って本当にすごいですよね。 また謎がひとつ解けてとっても嬉しいです。 ありがとうございました。