双翅目昆虫(ハエやカ)の羽音は,それぞれ種特異的な周波数と時間パターンを持つ羽音(求愛歌といいます)を持ち,その羽音により雌雄共に配偶行動等のコミュニケーションを取っています。ハエの中ではイエバエは,200Hz程度の人にうるさがられる周波数ですが,決して全てのイエバエが同じ周波数の同じ連続音を発しているわけではありません。サイン・ソング(ハミングノイズ)と呼ばれます連続音とパルス・ソングと呼ばれますパルス状の音が組み合わさったものです。同じ種でも雌雄で周波数とパターンが異なります。カの羽音の基本周波数はハエよりも高く耳障りですし,チョウやトンボの羽音は人が聞くことの出来ない程の低周波音です。
羽音は,当然羽を上げ下げすることで発するわけですから羽を上げ下げする周波数や速度や羽の角度等を微妙に変えているわけです。まだまだこの分野の研究は進んでいないようですが,人の英知を越えたもののようです。昆虫の飛翔や羽音の研究が進み理解が深まれば人類にとっては素晴らしい飛行機が作れるのではないかと思います。そうなれば「オスプレイ」問題も解決するでしょうね。オスプレイを飛ばすには,人類はまだまだ早すぎるように思います。
お礼
羽ばたきすると出てしまうものではなくコミュニケーションのために意図的に出している音なんですね。まだ研究途上の分野だったのですか。ご回答ありがとうございました。