本物のクリスタル？

質問

クリスタルは透明だと思っていたんですが、
赤や水色、紫など、
かなり鮮やかな色のものも存在するんですか？
透明の物は内包物があるようでしたが、
カットが施してあるので、
光の屈折（？）とか調べようがありませんでした。

ちなみにカラーの物はカタログで見ただけです。

回答No.2

shift4 · ベストアンサー

まず用語の確認です。
英語でクリスタルといった場合、単に「結晶」のことを指す場合が多いのですが、ここでは日本で一般に普及している「水晶」のことを指していると解釈してお答えすることにします。

水晶は石英(クォーツ)という鉱物の結晶面(天然にできる鉱物表面の平らな面)がよく発達して観察されるものです。
黒褐色の煙水晶(スモーキークォーツ)
紫色の紫水晶(アメジスト)
黄色や橙色の黄水晶(シトリン、マディラシトリン)
ピンク色の紅水晶(ローズクォーツ)
緑色の草入り水晶(ルチルクォーツなどの一種)
が有名です。
最近では赤鉄鉱などの微小片がちりばめられたイチゴ水晶(ストロベリークォーツ)や、針状の鉱物の入ったルチルクォーツ、トルマリンクォーツが流行のようです。
フクサイト(緑色の雲母)などが入っているグリーンアベンチュリン(別名インドひすい)(鮮やかな緑色)や加熱によって人工的に着色するプラジオライト(薄い黄緑)もみかけます。
青や水色の水晶は天然にはきわめて珍しいものらしいです。
ほかの青く見える水晶には「アホー石」という別な鉱物が含まれた水晶や、
「アクアオーラ」と呼ばれる、金を人工的に蒸着(メッキのようなもの。でもメッキとは製法が異なり、とても薄い被膜になる。青く見える。)したものなどがあります。
ニセモノには色つきガラスや水晶に色を塗ったものがあります。
また、人工水晶では青、赤、橙色のものを見たことがあります。ほかの色もあるかもしれません。とても鮮やかです。

本物かどうかですが、
・青い水晶は天然水晶に人工的に着色(金蒸着)されているか、人工水晶。
・紅水晶は天然では結晶面が発達しにくい特徴があり、結晶面は磨いて作ったニセモノが多い(でもモノ自体は本物)。だから鉱物の本には紅石英(ｘ水晶)と紹介されることが多い。
・値段が安いものはニセモノ(ガラス)か、または人工的に作られたホンモノ。
・触ったときに冷たく感じるものは天然水晶か人工水晶かもしれない。(金属とプラスチックを触ったときに冷たさが違うように、ガラスと水晶では、水晶が冷たく感じる。)
・黄水晶は紫水晶を加熱処理して作ったものがほとんど。
・「複屈折」が観察できれば天然水晶か人工水晶。クリスタルを通して1本の髪の毛を観察したとき2本にダブって見える場合がある。微妙なのでルーペで観察する必要があるかもしれない。
などで見分けられます。

良い石にめぐり合えるといいですね。

お礼

詳しい説明ありがとうございました。
人工水晶も本物の部類になるんですね。
お店の人がクリスタルです、と言うので、水晶の意味に取ったんですが、特に天然とも人工とも説明はありませんでした。髪の毛の実験は、肉眼では１本にしか見えなかったような？値段はシルバーのリングになって４万円くらいでした。
温度の違いは、じっくりガラスと比べてみようと思います。

回答No.1

hisexc

まず最初にお断りしておきますが、「クリスタル」という言葉は英語の‘Crystal’が語源で、日本語で「結晶」を意味します。特に‘Rock Crystal'と呼んだ場合は透明な水晶を指しますが、鉱物学的にはどんな種類の鉱物も「結晶体」ならば「クリスタル」と呼ばれます。ただ日本では「透明な水晶」のことを「クリスタル」と呼ぶ人も多く、恐らくご質問も「水晶」についての疑問ではないかと推察しています。

水晶には無色透明なものの他に、紫水晶（英名「アメジスト」）、黄水晶（同「シトリン」）、茶色または黒色水晶（同「スモーキー・クォーツ」）、乳桃色水晶（同「ローズ・クォーツ」）など、いろいろな色のついたものが存在します。自然界では透明な水晶で青色や赤色を発するものは存在しませんが、結晶体でない不透明なものには存在し「メノウ」と呼ばれ、水晶とは分けて考えられています。また水晶もメノウも人工的に着色したものもあり、その場合はいろいろな色が存在します。

お礼

早い回答、ありがとうございました。
ご指摘の通り、クリスタル＝水晶＝透明だと思いこんでいました。知識がなかったので、アメジストやシトリンの名前は知っていても、水晶とは別の石だと思っていたし、色が付いてる水晶＝偽物って事ではないんですね。
人工的に着色出来るとのことなので、カタログにあったものは着色後のものかもしれません。かなり鮮やかでガラス？ってくらいだったので・・・。
色々勉強になりました。