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友達作戦について。

米軍が艦隊旗艦や大型航空機を使って救援物資を被災地に届ける場面を見て、とても感動しました。 みなさんはこの作戦についてどうお考えですか? できればプラス面での考えをお聞かせください。

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  • teba244
  • ベストアンサー率73% (60/82)
回答No.2

この作戦は、災害民生支援であると同時に、極東地域の安定のために不可欠の作戦だった。もちろん、文字通り最大限の支援を惜しまなかった米国には、心から感謝しているのは言うまでも無い。 米国は震災後すぐに、すぐに空母ロナルド・レーガンを三陸沖に配置した。表向きはヘリなどの洋上補給基地という名目だったが、空母はそのような任務にはあまり向いていない。最も向いているのは強襲揚陸艦だ。では何故空母だったかというと、これはロシア、中国、北朝鮮への軍事的プレゼンスであり、派遣軍司令官もその点は明言している。 東北地方の被災により、空自松島基地のF2戦闘機が津波で18機も損傷したことを筆頭に、東日本太平洋側の防衛能力は大幅に低下した。その状態を、ロシア、中国、北朝鮮が看過するはずもなく、航空機や潜水艦、または人的方法による偵察行動に出ることは明白だった。「敵」が弱っているときには、すぐに偵察して「弱り具合」や、何か自国の利益に繋がる事象を探すのだ。 だから米国は我が国の同盟国として、そして極東の軍事的安定を維持するために、まずは空母機動部隊を派遣したのだ。米国の空母機動部隊の捜索および攻撃力は疑いも無く世界最強であり、その場に空軍基地をひとつ作った以上の能力を持つ。さらに一切報道されないが、日本近海には米国の攻撃型原子力潜水艦も回航され、警戒任務に当たっていたことは疑いない。そして地上には海兵隊、陸軍を中心とする数万の「兵力」を投入し、民生支援に当たる一方で、人知れず治安維持及び警戒任務も行っていたはずだ。それが周辺諸国に発したそのメッセージは、「日本に近づくな」ということだ。これにより、他国勢力の接近を事実上一切遮断したと思われる。米空母機動部隊と潜水艦部隊の捜索をかいくぐれる勢力など存在せず、数万の米兵が展開している地域で情報活動を行おおうとする勢力も、まず存在しない。 米国が震災後に急速展開した大きな理由のひとつに、青森県の三沢基地の存在がある。三沢基地は、旧ソ連が北海道に侵攻した場合の反撃拠点として、米空軍の戦闘攻撃機(F16)部隊が配備されて現在に至ることは有名だが、実はそれ以上に重要な意味を持つ。 三沢基地は、米国の極東地域における情報拠点であり、収集されたほとんどの情報は三沢に集約され、分析される。また、太平洋の海面下を遊弋する潜水艦部隊への通信も行う機能も持つ。つまり、極東における米国の情報、核戦略の中核となる拠点だ。だから、三沢に脅威が迫ることは、絶対に許されないのだ。 震災後の米軍の驚異的な急速展開は、この「三沢有事」の行動シナリオが援用されたものと思われる。端的に言えば、三沢になんらかの脅威が迫った場合の緊急展開計画を援用し、武器と実弾を支援物資に置き換えたものと考えれば良いだろう。あの大部隊をごく短時間で展開させる、米軍の恐るべき実力の片鱗を見せつけられた。さらに実際の有事の際には、それに先立っての航空攻撃、航空機による特殊部隊の投入が行われるだろう。余談ながら、その際に最も有効となる機体が、MV-22オスプリー(これが正しい発音)なのだ。従来のヘリに比べて速度、航続力が段違いで、どこでも離着陸できる能力により、緊急展開能力が格段に向上するわけだ。 実際、滑走路が津波による瓦礫や泥土に埋まった仙台空港に特殊作戦支援機(MC-130)で強行着陸して、数日で滑走路を使用可能にしたのは、海兵隊の特殊作戦部隊だ。あれは一般部隊には全く不可能な作戦で、特殊な訓練を受けた部隊は、攻撃力だけでなく兵站維持能力も恐ろしく高いことを見せ付けられた。 「トモダチ作戦」には、本当に感謝しているし、何度も感激させられた。でも、同盟国としての気持ちだけの支援ではなく、上記のような理由があったことも知っておくべきだと思う。世界の現実は、一般的なマスコミが報道することより、はるかに複雑で恐ろしいことが山ほどあるのだ。しかし、上記の様な理由以前に、米国の政府も人々も、「本気で」日本を助けようとしていてくれたことを強く感じるし、それが一番嬉しいことではあった。 最後に。極東米空軍の司令部がある東京の横田基地内にある居住区には、「TOMODACHI LANES」という名前のボウリング場が昔からある。基地脇を通る国道16号線からも見ることができる。だから日本駐留の、少なくとも米空軍兵士とっては、「TOMODACHI」という言葉は、とても耳慣れた、親しみのある言葉だったろう。 でも、それを支援作戦名にしてくる辺り、そんな所でも「米国恐るべし」という感じがしなくもない。正直、涙腺がかなりやられた(笑)

rennx7
質問者

お礼

非常に詳しい情報をいただき感謝しています。 そのような見方もあるのですね。とても参考になりました^^ ありがとうございます。

その他の回答 (2)

  • hekiyu
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回答No.3

”とても感動しました。”    ↑ 質問の意図には沿えませんので悪しからず。 国際関係というものは、弱肉強食です。 どこの国も、自国の国益をいかにして 最大にするかを争っているのです。 イラク戦争が石油利権が目的であることは 国際政治学者の間では常識です。 石油が出るリビアには、軍事介入しますが、 石油が出ないシリアには、及び腰になります。 市民が何万虐殺されようと関係ありません。 皆、自国の利益だけを考えて行動している だけです。 あのとき、日本は復興費用を賄うため、米国 国債を売却するか、という話が出たのです。 それで米国が慌てて、援助に乗り出しただけです。 こんな時期に、米国国債なんか売却されたら たまりませんし、そもそも米国は日本が売ること なんて想定していませんから。 感動するのは勝手ですが、もう少し冷静に 物事をみることをお勧めします。

rennx7
質問者

お礼

解答ありがとうございます。 深く考えることは大切ですね。参考にさせていただきます。

  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.1

U.S. Embassy Tokyo Blog - 「トモダチ作戦」と日本人の少女 http://zblog.japan.usembassy.gov/j/zblog-j20110405a.html 「トモダチ作戦」と日本人の少女 http://amview.japan.usembassy.gov/j/amview-j20120301-03.html では、このエピソードはご存知だろうか。一つ目が大震災直後ので、二つ目が1年後の後日談である。 どう考えるかは、それぞれの問題なのでコメントは控えさせてもらいたい。というより、いろんなことが思い出されて文章にまとめきる自信がないのだ

rennx7
質問者

お礼

この物語は知りませんでした。 提供ありがとうございます^^

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