法律の留保というのは,一般的には,憲法である人権を保障しているときに,「法律の規定する範囲内で」とか「法律の規定に従い」などと,権利の具体的内容を法律に委ねている場合のことをいいます。
大日本帝国憲法では,日本国憲法では無条件に保障されている多くの基本的人権に,法律の留保が付されていました。
法律の留保の問題は,国家に対する請求権である社会権については,法律の規定がなければ実現しないので,ある程度仕方が内面もありますが,国家の干渉からの自由が保障されるべき自由権については,法律を制定することにより権利内容が制限される点で,特に精神的自由権について,実質的に人権が保障されない事態を招きかねないということにあります。
お礼
お返事ありがとうございました! なるほどそういう意味でしたか。 法律に委ねるっていうことだったんですね。 とても参考になりました。 ありがとうございました。