- ベストアンサー
耐衝撃性ポリスチレン
耐衝撃性ポリスチレンは、ゴム成分をポリスチレンに共重合して得る事は分かったのですが、 (1)このゴムとは、ブタジエンと考えて良いのでしょうか?また他に共重合するゴム成分があるのでしょうか? (2)ゴム成分の共重合比率はどの程度でしょうか? ご存知の方、ありましたら宜しくお願いいたします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)は,ブタジエンにスチレンをグラフト重合して作る場合が多いようです.ただ,顕微鏡写真を見ると,「サラミハム」のような海島構造(しかも,島の中にさらに島がある)になりますので,スチレンとブタジエンが別個に重合している部分もあり,ブレンドポリマー状態になっていると考えられます. 使われるゴム成分はブタジエンが多いみたいです.ブタジエンは高シスタイプと低シスタイプに分類され,その化学構造と粘度によっていくつかのグレードが存在します. 他の成分についてですが,HIPSには耐熱グレードや高光沢グレードなどの多様なグレードがありますので,要求される物性に応じて,アクリロニトリルやMMAなどのモノマー類や添加剤が加えられているのではないかと推察します(自信なし).他のゴム成分については不明です. ゴム成分の比率ですが,手元の資料には「要求される物性に応じて多様」とあります(^^;).SEM画像から推測すると,5~15vol%程度と思われます. 現場の知識にうといので,実情に合ってないかも知れません.参考資料は産業調査会の「プラスチック材料活用事典」,「実用プラスチック事典」等です.
お礼
ご回答、どうもありがとうございました。 また、お礼が遅れ申し訳ありませんでした。