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土壌pH
地表付近の土壌中のpHは雨水より一般的に低いといわれています。 この原因について教えてください。
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>土壌pH 地表付近の土壌中のpHは雨水より一般的に低いといわれています。 この原因について教えてください。 ↓ 雨の発生する大気圏や成層圏の空気よりも、地表の土壌には酸性金属成分が多くイオン化傾向の大きさも加わり酸性土壌が多い。 しかも、日本の場合は雨が多く、雨は河川で流出する量を除けば地面に吸収され、そこに含まれた金属元素も水溶性のあるものは溶解し、その他も酸化還元するが、マグネシウムやカルシウム等を除き多くは酸性の性質があり、溶解した金属イオンが土壌にて蓄積濾過される事も含め弱酸性に成り易い。(一部、石灰質の台地や温泉地とか峡谷は除き) http://otu4.mayap.net/kiso/kiso6.htm
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- moto_koukousei
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milk1618さんの質問は興味深いです。 何かの文章や説明を読んだときに、そのまま覚え込むのではなくて、はてなと深追いするのは私もしばしばやります。重箱の隅をつつくようなとの味方もあるでしょうが、関心が向いてしまうのだから仕様がありません。そのおかげで勘違いを防げることもあるし、知識が断片化せずに繋がることも期待できます。余計な時間を食う問題もありますけれど、、 さて、PHは、水溶液中のH+イオン濃度を対数的に指標化したものです。雨水ならばPHを論じることも測定することもできます。土壌の場合はどうでしょうか。H+イオン濃度は?。土壌のPHと云われるモノの測り方は何種類かあるようです。20gの土壌を50gの純水で溶いて放置した後にその水溶液中のH+イオン濃度を測るもの、純水ではなく塩化カリウム溶液を使って土壌中の陽イオンをKイオンに置換してその水溶液中のH+イオン濃度を測るものなどがあります。通常土壌のphは10gの乾燥土壌と25mlの純水を入れた容器を30分間振とうしてその後全体を懸濁させてから電極法で測定するらしいです。 http://okwave.jp/qa/q175332.html http://www.aic.pref.gunma.jp/agricultural/management/technology/soil/02/02040000.html 純水を使用するPH(H2O)と塩化カリウム溶液を使用するPH(KCL)では、土壌によって違うものの、PH(KCL)の方が小さい値(酸性が強い)になり、大雑把にはPH(H2O)=PH(KCL)+0.7くらいと考えるそうです。 当たり前ですが、乾燥土と(純水や塩化カリウム溶液)の割合を変えたら、測定値は違ってしまいます。 もともとが水溶液である雨水のPH(これはPHの定義から測定や推定が可能です)と、土など水溶液にしないと測定や定義が難しい物質のPHとを比較することに、無理があると思います。 降水(雨水)のPHは、ある時間ある場所の測定値の平均を使います。 降り始めと、大量に降雨したあと、潮風、煙突や火事、火山ガス、排気ガス、大気中の二酸化炭素濃度によっても、若干の違いが出ます。 http://www.sotozen-net.or.jp/wp/wp-content/uploads/2010/12/sannseiu2.pdf http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=3933&hou_id=3623 土壌中のPHは、化学的な意味ではPH(H2O)が使われるらしいですが、農業的な視線ではPH(KCL)が使われることも多いようです。 さて、土壌でPHを左右する要因は、降水(雨水)だけではなくて、もともと土壌が出来ている物質の化学的な状態が大きいです。岩石の種類やその新鮮度・風化度です。火山噴出物(火山灰など)や植生(腐植土など)がどう混じっているかにも関係しますし、降水が土壌の遊離物を押し流す状況によっても違います。そのため、世界の土壌の状況は大分違います。水田地帯でも東南アジアと日本の沖積地では違います。地下に通じる水脈との関係でも違います。地表をどう使っているかでも違います。同じ場所の地表付近と1m下、4m下では同じPHになりません。下記PDFの5/12にグラフがあります。 http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/81_area-desaki/10_nousi/04_kenkyuuseika/g31_seika01/seika/kenhou/kp_052/kp_052_06.pdf 『地表付近の土壌中のpHは雨水より一般的に低いといわれています』 なんでしょうね。 どう比べたのですかね。 熱帯アジアの水田は老朽化した=肥沃度の低い土壌であることが多く、PHは6.0程度だそうです。日本の水田は新鮮な=肥沃度の高い土壌であることが多く、PHは5.4程度だそうです。(「土とは何だろうか」P205 http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%9F%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%8B-%E5%AD%A6%E8%A1%93%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E4%B9%85%E9%A6%AC-%E4%B8%80%E5%89%9B/dp/4876988013) 土が古くなり風化が進み水が遊離成分をほとんど押し流してしまったようなところでは、降水した雨水が土壌で保水されている間は、その水が確保できているH+イオンを測るのに近いことが出来るのでしょうが、それ以外の場合には、土壌の中にどのような有機物や岩石や火山灰、粘土などから分解された化学物質がどうなっているのかで、H+イオン濃度は変わるのではないでしょうか。 別件ですが、milk1618さんの質問履歴を公開していただけると、どのような関心や履歴があるのかがわかって、回答しやすくなる場合もあると思います。 ご一考ください。
お礼
土壌とは火山灰や腐植物が混合されており、風化こ通じて形成されたものですね。 そんな土壌に雨水が吸収されることで雨水のpHが低くなる、つまり酸性にになるのですね。 回答ありがとうございました。
お礼
地表の土壌は酸性金属成分が、大気圏よりも多いのですね。 的確な回答をありがとうございました。