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SSDはデフラグすると寿命が短くなるって本当?
パソコン初心者です。ある項目でSSDに関する質問をしたら、デフラグすると寿命が短くなる、故障の原因にもなると回答が寄せられました。この回答について他の回答者が嘘だと言って来たのです。本当はどうなんでしょうか?私は買ったばかりのパソコンをHDDからインテルのSSDに近々変えようと思っています。本当はどうなんでしょうか?ぜひ教えてください。お願いします。
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この場を借りて、ありがとうNo1の方。やっとわかりましたよ。まさかそれをデフラグと呼ぶ人がいるとは・・・、昨日の質問もすでに回答があってよかった。 ということで、詳しく書きます。 基本的に、SSDにデフラグは必要ありません。まあ、速くなることがたとえあったとしても、たまたまのケースが多いです。 なぜか、SSDにはウェアレベリングがあり、データを平均化を行う仕組みがあるからです。 これは、書き換え回数がSSDでは1000から1万回と少ないためで、ウェアレベリングと呼ばれる各社独自にアルゴリズムで仮想的にファイル記録用のテーブルを作り、仮想アドレスに対してランダムにデータを書き込みます。 すなわち、データの記録は最初から磁気ディスクのように連続では書き込まれません。 なぜそうするかというと、書き換えが多いデータはたいてい決まったファイルになることが多いからです。そのため、常に同じ場所のデータを同じ場所に記録すると決まった位置だけが読み書きできなくなり、他の領域は大丈夫という結果になります。そこで、データ書き込みを均一化する仕組みがあるのです。その結果、空き領域が多いほど、SSDの寿命は長くなるのです。 ただし、Trimという機能が、デフラグと勘違いされている場合があります。 ATAコマンド名はData Set Managementといいます。 そもそも、SSDに使われるNANDフラッシュは、書き換えができないというのはご存知でしょうか? オーバーライトを行うには、セルに注入したビットデータ(電荷)を放出し、新しいビットデータを注入する作業が必要で、磁気ディスクやテープのように簡単にオーバーライトとはいきません。 すなわち、書き換え時には必ず先に消去して、次に書き込みという作業になるのです。 しかも、NANDフラッシュは、消去や書き込みの方式が少し異なっており、消去は広いブロック単位で行われ、書き込みはページという単位で行われます。さらに、これらの作業には少し時間がかかる傾向があり、特に大きなデータが一度に書き換わると、停止して見えることがあります。 だから、大容量のデータを書き換える場合は、遅くなることがあるというSSDの欠点があるのです。 しかし、普通はだからといって目に見えて遅くはならないはずです。 なんせ、データが書き込まれていない領域には、書き換えの作業はいらないはずですからね。 ただ、そもそも消えているはずの領域のデータが消えていなかったらどうなると思いますか? その問題の原因が、OS側にあります。もともと磁気ディスクでは、ヘッドの移動などを考えるとデータの消去は、近場で済ましてしまった方が楽です。簡単に言えば、OS上から見えなければいいのであって、実体のデータが消えなくともいいのです。 そのため、一般的なOSでは、消去の作業はMFT(マスターファイルテーブル)やFAT(ファイルアロケーションテーブル)上のインデックス(見出しとアドレス情報)のみを消去します。 すなわち、実データは消さないのです。だから、復元ソフトなどでデータが復元できるのです。 そのかわり、消去の速度は高速であり、その後の書き込みもHDDであれば簡単に行えます。磁気ディスクの強みで、磁気ディスクなどの円盤ディスクに合わせた結果の技術です。 それが、SSDでは逆効果となります。MFT上では消えている領域であっても、実データが残っているいわゆるゴースト(幽霊)ファイルがあるため、もしそれを検出すると、消去から始めるため、書き込みは著しく低下します。 これが、一時期大問題となったプチフリーズの原因です。 そこで、各SSDメーカーやNANDフラッシュメーカーは、ATAコマンドにData Set Managementというコマンドを追加し、OS側でもその制御に対応する仕組みを搭載しました。それが、一般にTrimと呼ばれるものです。 これは、デフラグではなく、MFTやFAT内のインデックスからは消えているが、実際の実データは生きている(ゴースト)を消すためのコマンドです。このコマンドは、インテル製のSSDならサード製品の専用のツールを入手することなく、インテル提供のSSDユーティリティの一つで行うことができます。また、製品によってはドライバレベルで対応しているものなどもあるはずです。 デフラグと違うのは、デフラグは円盤ディスクなど古典ディスクのヘッド移動を減らし連続性を高めることで、速度を引き上げる手法です。Trimは、そもそも消えていないデータを消去し、次に書き込むときにすぐに書き込みが行えるようにする技術です。 それが違いです。これは、デフラグと同じように速度は購入時相当に改善しますが、似ても似つかぬことをしているのです。 尚、もしWindowsのデフラグなど一般的なデフラグソフトでディスクを普通にデフラグすると、Trimコマンドを使うものでなければ、SSDの性能を大幅に低下させる原因となります。もし、Trimを実行しつつ、連続性を整えるものでも、寿命は縮める恐れがあります。 そもそも、Trimでゴーストデータを消さないと速度が遅くなるのに、デフラグでありもしない、連続性を整える作業をすると、データの移動に伴い、Trimしなければならない領域が増えることになります。 尚、Trim作業では寿命は縮みません。もともとその領域はデータが存在していない想定の領域ですから、寿命が縮むことはありません。そこにデータを記録するときに消すか、あらかじめ空いた時間に消すかの違いです。 いかがでしょうか? デフラグが必要であるという意見があるとすれば、Trimが必要であるに置き換えてください。 そして、デフラグは必要ないと置き換えましょう。 デフラグはしてはいけないのです。まあ、1回や2回したから、その時点では、どうということはないかもしれません。Trimは、SSDの動作安定にはするべきことですが、その製品によっては意識しなくとも最初のユーティリティ設定のみで、ほとんど自動化することもできます。
お礼
返信ありがとう。ん~上の方の回答と言い、本当にデフラグは必要なのか必要ないのか分からなくなってきてしまいました。インテルのサポートセンターにでも電話して聞いてみようかな?