写真や絵が動いて見えるもの、ということですね?
確かに諸説いえるようです。
映像の原理は、少しずつ像の異なる静止した写真や絵を高速で切り替え、その残像によって動いているように見えるというものです。
だから手描きの線画で作られたパラパラ漫画も、アニメといえなくもないわけで。
そこまで含めれば、写真の静止画よりもイラストによる動画のほうが先にあったといえるかもしれません。
そこで、一般的に映画の祖とされるリュミエール兄弟からさかのぼってみます。
1894年、リュミエール兄弟が、自身が発明した映画撮影・映写装置「シネマトグラフ」により、世界初の実写映画『工場の出口』を撮影(1895年初上映)
1891年、エジソンが映像鑑賞装置「キネトスコープ」を発明
1882年、エティエンヌ・ジュール・マレーが連続写真撮影機「写真銃」を発明
1879年、エドワード・マイブリッジが走る馬の連続写真を、投影装置により動画として上映
1877年、エミール・レイノーがプラキシノスコープを発明
1834年、ウィリアム・ジョージ・ホーナーがゾエトロープを発明
1831年、ジョゼフ・プラトーがフェナキストスコープを発明
1824年、ジョン・エアトン・パリスがソーマトロープを発明
(1824年頃、ニセフォール・ニエプスが写真を発明)
紀元前1世紀頃、丁緩が走馬灯を発明
日本人で初めてアカデミー賞短編アニメーション部門に正式ノミネートされたアニメ作家の山村浩二氏も、平面・立体のアニメに加えゾエトロープなどの作品を発表しています。
ウィキペディアでそれぞれの単語や「映画史」の項目を見ると、実際の作品例なども載っているのでぜひ検索してみてください。
お礼
走馬灯も言われてみれば、確かに映像と言えなくもないですね。 これは盲点でした。 そして、その他様々な発明を年順に分かりやすく説明していただき、ありがとうございます。 大変参考になりました。 映画史についても調べてみたいと思います。