めちゃめちゃ長いですよ。参考までに意見をアドバイスさせていただきます。
まだ22~3歳でしょうし、英語なんて1年も頑張れば大抵のことは習得できます。
ただ、ネイティブくらいのスピーキングを身に付けようとなると、10年は必要かもしれません。しかしながら、英検で言えば1級、TOEICだと700点以上というレベルなら1~2年で可能です。
大学生でしょう?今更受験というプレッシャーもないし、高校時代よりも理解力も増し、世の中の様々なことに結び付けて学習していけるはずですので、高校時代よりより密度の濃い学習ができると思います。
その方法論ですが、古典的ながらも日本人にあった昔ながらのやり方が、私の経験上有効だと思っています。具体的に言えば、構文をまずしっかりとれるようにするということです。
昨今ではCD教材が発達して英会話ブックが氾濫していますが、フレーズを覚えてもそれからの返答に対して二の次が出てきません。
構文を取れ、しっかり英文を読めて、なおかつ発音を発したり聞いたりをくりかえしてようやく、ある程度の英語を使えるというレベルになると思います。
これまでの学校英語の学習方式はあながち間違いではないということです。ただ、おそらくあなたの進んできた道は中途半端であったでしょうから、それを短い時間で極めることが必要です。
一見回り道のようですが、その方法をとれば応用が効きます。
さて、それでは実際どのような教材をどのような順序ですればいいのでしょうか?
学習プロセスを示すと以下になります。
(1)英文法
(2)英単語・熟語・語法
(3)英語構文
(4)ラピッド・リーディング
(5)組み立て直し
(6)リスニング
(7)ライティング&スピーキング
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(1)英文法
単に例文を覚えるのでなく、言葉のイメージをつかむことが重要です。完了形や冠詞などのニュアンスは非常に重要ですが、それは(5)の組み立てなおしで一気にやった方が有効なので今はいいです。
●『ツールとしての英文法』黒川祐一(ベレ出版)1,600円
●『福崎の英文法・語法頻出問題』福崎伍郎(学習研究社)950円
2冊もやれば十分です。一応大学まで行かれた方なので、疑問文や否定文、時制や5文型の基本は理解されているとみなします。
『ツールとしての英文法』はニュアンスを大事にした画期的な本です(本として体系的にまとめているということで、ニュアンスを再構築するに最適な書籍は他にもあります。)
『福崎~』は隠れた名著です。一通り英文法を学んだ人が復習するのに最適です。
出てきた単語や熟語はまるまる覚えておきましょう。単語帳を作る必要はありません。プリンター用のA4用紙を半分に折って、1ページの真中に線を引き、一文字ずつ縦に順に書き写して後はそれを瞬時に見なおして目に焼き付けましょう。細かなノート作りは時間の無駄です。
(2)英単語・熟語・語法
(1)が終われば早速単語を仕込みます。英語は究極的に言えば単語です。語彙を知らないと全くお話になりません。よく、英文などを読んでいる時に、文脈から拾うという話を聞きますが、あれは知識から逆算して解いているだけです。単語はあればあるほど強い見方になります。
最近は英文で覚えるとかしち面倒くさいことが流行ってますが、あれも時間の無駄です。一つの単語の意味をまず一つ覚えて、それを高速でやり直すのが最も有効な方法です。そしてその後をしっかり捉えられたら、その他の意味を付け加えていけばいいのです。
●『英単語ターゲット1900』宮川幸久(旺文社)950円
●『即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習』上垣暁雄(桐原書店)1,280円
●『英熟語ターゲット1000』花本金吾(旺文社)1,000円
『英単語~』は必須です。単語を見て、1秒で意味が浮かばなければいけません。何度も何度もやり直して下さい。そうですね、1秒で意味がわかるようになってそれから30回繰り返せばいいんじゃないですか?
英熟語は『即戦ゼミ3~』で仕入れていけばいいと思います。これは(1)の英文法の総復習という側面も含まれています。英単語同様、ミスがなくなるまで繰り返すことです。『英熟語~』はあってもなくてもいいです。不安だったら購入しても、ぐらいです。
なお、上記3書籍に対して色々な批判や代替本が言われていますが、はっきり言って、どれでも一緒だと思います。大事なのはさっさと覚えてしまって次の作業に取り掛かることです。ターゲットシリーズがまだ残っているのはそれなりの良さがあるからです。どの本がいいかという神学論争は、暇な2流高校生であるまいし、時間のムダです。
(3)英語構文
残念ながら、いい書籍がありません。あるんですけど、一度構文がとれてからその手の書籍に当たったほうが確実に身に付くからです。その理由は、構文は一から丁寧に順序良く線や矢印を引きながら教えてもらった方が理解が進むからです。書籍だとその結果が一度に書かれています。当然、解説もあるのですが、それを順ぐり手を使って読み解くよりは、講義に出た方が何倍も早いし理解が進みます。
お薦めの講座は駿台系の講座です。時期的にも春休みの集中講座などを1つ取って基本を身に付けた方がいいです。構文の勉強には、大学受験の講座ほど最適なものはありません。
代ゼミには富田氏をはじめとする構文系教師がいますが不十分です。駿台系はその点、こだわりのようにしっかりしています。よく、駿台系は古臭くてダメだと言われますが、確かに足りない要素はあります。それは補えばいいのです。
お薦め講師は駿台の太田氏(関西限定?)、薬袋氏です。薬袋氏には通信教材があったはずです。しっかりした構文系の書籍も多数出版されてます。独学で構文の勉強を一からするのなら、薬袋氏は有力です。ただ、薬袋氏はすっごいくどいくらいの説明量ですので、イヤにならないことを祈ります。相性が大切だからです。
もし薬袋氏をとり、その教材を一通り終えた場合、練習教材として薬袋氏の書籍をお薦めします。私は一通りやりました。(書籍に関しては、イーエスブックスなどで検索して下さい。どれも安価なものばかりです。)
この段階で、大概の英文は読破できます。『ひらがなタイムズ』などの日英対訳が付いた雑誌や、タイム記事を抜き出した書籍や、英語版と日本語版のタイムやニューズウィークを図書館などで対照させて読むのもいい訓練になると思います。
(4)ラピッド・リーディング
さて、ここまでくると大抵の英文は読めるのですが、次はそのスピードを高める方法です。それにはOSPの教材が最適です。中澤氏のメソッドです。中澤氏は英語学習法の勉強方法を記した書籍や、OSPのエッセンスがわかる書籍を出していますが、値段もそう高くないので教材を購入された方がてっとり早いと思われます。
詳細情報はウェブで検索してみて下さい。
ただこのOSPは、構文がしっかりとれる段階で学習するのが最適ですよ。構文をとれなくてもとれるようにはしてくれますが、最初からしっかりとれた方が、OSPの伝えたいことに集中できるからです。
ここまでくれば、後は読み込むだけですし、必要な書籍は他人に聞かずとも書店で手にとって判断できるはずです。試験対策に問題演習が必要ならば、まずその試験にあって解法ノウハウの本をさらっとこなすでしょう。
まずは読めることが大事だと思います。外国人が外国語を成人になって学ぶ際、まず目から大量の情報が入ってもさばけることが大事です。現状の英語教育批判者はその教育の素地があって英語を扱えていることはあえて口にしていません。
ちょっと長くなってしまったのでここでやめます。(5)以降も色々あるのですが、私の情報が果たして求められているか書いていて疑問に思ったもんで・・(笑)。
総計でも10万いかないと思います。一気にやって、高速でくり返して記憶に定着させて下さい。
お礼
回答ありがとうございました。 お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。 ここ数年、英語に触れていなかったので、 早速英文法から勉強しなおし始めました。 よろしければ、(5)以降も教えていただけるとありがたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。