とうふの数え方
とうふの数え方(一丁,二丁)について疑問があります.
1.とうふ「一丁」とは,スーパー・マーケットで通常われわれ消費者が目にする状態(パック)に入った状態のとうふひとかたまり(約320g)を「丁という単位」でかぞえるのかどうかです.
この考え方にしたがうと,米の量をかぞえる「合」のように,とうふも「一丁,二丁」,あるいは「半丁」というように表現した場合,そのひとつの表現が対応する実際のとうふの分量はおのずから定まってくるわけです.つまり,一丁のとうふ=320gのとうふ,二丁のとうふ=一丁ずつのとうふがふたつで,合計640gのとうふ,半丁のとうふ=一丁の半分の大きさの160gのとうふ,という具合です.
ところが,『新明解国語事典 第5版』904ページの「丁」の説明は,「豆腐や料理・飲食物の注文の品数を算(カゾ)える語」とあります.
この用法に実直に従うと,以下の解釈も可能です.
2.単位量ではなく,とうふの数を数える場合にはすべて「丁」とかぞえる.つまり,どんなに大きな塊のとうふもそのすべての分量を指す場合には「一丁」のとうふとかぞえ,また,どんなに小さな塊のとうふ(極論を言えば,一辺が1cmの立方体のとうふ)も「一丁」のとうふとかぞえることが可能です.
整理すると,とうふを数える時に使う「丁」は,単位なのか,あるいはとうふの個数をかぞえる際には画一的に丁を用いるのか,ということです.言いかえると,「半丁のとうふ」といった場合に,160gのとうふをを指すのか,あるいは「あるとうふひとかたまりがあって」,その「半分のとうふ」なのかということです.
料理,家事,あるいはとうふ業界に通じた方の御意見をいただけると嬉しく思いまます.