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ヒグマが檻の隅に雪のスロープを作って脱出?
クマ雪山利用か…複数の足跡 2人死亡で現場検証 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120421-00000027-ann-soci ヒグマが脱出した事件で、ヒグマが自ら雪を積み上げてスロープを作り脱出したのでは という専門家の意見があります。 写真でみると右の檻にだけ雪のスロープがあることから 吹き溜まりによる雪積とは思えません。 はたしてそのような知能がヒグマにあるのでしょうか? よろしくお願いします。
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Jagar39です。 ご指摘の釧路動物園の獣医師のコメントですが、これはニュース映像を見ていただければ判るとおり、「釧路動物園のコーナーの少し高くなった雪の上で寝ているクマ」に対するコメントです。 この雪の山も「クマが積み上げた」ものなのかは疑問ですが、暖かくなった季節では少しでも日当たりが良い高いところを好んで休むことはあるかもしれません。ですが、このくらいの雪の山であれば「クマが積み上げる」ことはないとは言えませんが、3mの高さに積み上げるのはまるきり話が違います。 釧路動物園のクマが「脱走するために」雪を積み上げたとはとても思えませんし、獣医師もそのようなコメントはしていません。「居心地が良いように雪でベッドを作ったのでは」というコメントですから。 居心地が良いベッドを作るために3mもの高さに雪を積み上げる必要はまったくありませんから(先の回答でも触れたとおり、10t以上の雪を積み上げなければなりません)、それとこれを同一視するのは短絡的に過ぎるでしょう。 今朝の某番組では、奥飛騨クマ牧場の「専門家」も名前付きでコメントしていました。営業部長という肩書きだったので、どういう「専門家」なのかよく判りませんが。 まあ奥飛騨牧場の「専門家」は、はっきりと「クマが脱出を考えて雪を踏み固めてスロープを造ったのでは」と言ってますが。 「幼稚園児以上の知能を持っていると思われる」というのは、そんなことを言っているのはこの人だけなので(だとするとチンパンジー並の知能になってしまうのでは)、まあ私は「大ボラ」と思いますよ。 その場の雪をかき集めて踏み固め、自分が寝ることができるベッドを作る、というのと、脱出のための雪山を作る、というのでは、必要とされる知能に非常に大きな差があります。 まず、3mの雪山は「完成型」が頭の中で想像できなければ作れません。無闇に無計画に雪を積み上げても1mかそこらの雪山ができた時点で、それ以上高い山は作れなくなってしまいます。つまり、底面積がどれだけ必要か、という計算が必要になるわけです。 1mで打ち止めになった雪山をそれ以上高くするにはどうしたら良いか、というのはもっと複雑です。1mの雪山の周囲に雪を積み上げて「広い雪山」を造り、その上に登ってさらに雪を積み上げる、という作業が必要で、やはりこれも「できあがりの姿」を頭の中で理解していないとできない作業です。 また、3mの雪山を作るには、その雪はその場だけでは確保できませんから、別の場所で掘り出した雪を運搬する作業も必要になります。下層から順序よく踏み固めながら積み上げないと登ろうとしても崩れるだけですし、10t以上の雪を1頭だけで積み上げることが可能だとも思えません。 もしかして6頭で協力し合って積み上げた?それこそまさか、ですが。 現場の映像を見ても、そのような「工事」の痕跡は見られません。 それに第一、2mの高さまで積み上がった雪山の上で、さらに1m積み上げるためには、2mの高さまで大量の雪を運搬しなければならないのですが(1m×1m×1mでも約1tになります)、クマの身体はそのような作業ができるような造りではありません。雪を抱えて二足歩行で2mの山を登ったのでしょうか? ぶっちゃけ、脱出のために3mの雪山を積み上げるクマの姿、というものを想像すれば、それは抱腹絶倒の図になるのですが・・・ ニュースサイトをいろいろ調べてみましたが、「クマが脱走するために自分で雪を積み上げた」などと言っているのは、例の奥飛騨クマ牧場の人だけです。
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- obasan-des
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>はたしてそのような知能がヒグマにあるのでしょうか? 恐らく、ないと思います。 外へ出たい→塀が高くて出られない→踏み台が欲しい→踏み台はない→では踏み台を雪で作ろう このような思考法が、もしヒグマに可能だとしたら、ヒグマは類人猿並みの頭脳の生物ということになると思いますが、果たしてそこまで賢いでしょうか? (勿論、決して馬鹿な動物ではありませんが) あの塀際の雪山(?)がどのように生成されたのかは判りませんが、ヒグマはそれを「作った」のではなく、「利用した」だけだと思います。 これなら、犬でも猫でも、ある程度はやりますので、利口なクマのことですから、まず間違いなく上手に利用するでしょう。
木の棒をカンフーのように巧に回すクラウド君という凄い熊もいますからね。
獣医師です。大学の卒論もクマで書きましたし(別に行動学的な題材ではありませんでしたが)、現在も仕事である程度クマとの接触もあります。 結論から書くと、「あり得ない」と思います。 クマが賢いかどうかと言うのは主観が入るのでなんとも言えませんが、少なくとも類人猿より高い知能があるという報告はありませんし、そんな報告が出てくれば(専門家は)みんな驚くでしょうね。 猿より賢いというのは、少なくともクマが「道具を使う」という現象が観察されていないと言えませんよ。 例の映像を見る限り、クマが自発的にあの雪山を積み上げたのなら、「雪を掘った」形跡がないとそんなことは言えませんが、そのような形跡は映像からは見受けられません。 それに、掘った雪をクマがどうやって壁際に運んだと??二足歩行で前足に雪を抱え込んで運んだとでもいうのでしょうか? あの「雪山」のサイズをざっと3m×3m×3mと見積もると、ざっと27m^3、すなわち10tダンプで2台を軽く超える量の雪を運んだことになります。ただ積み上げただけでは足場としては使えず、踏み固めながら積み上げていかねばならないので、単純に27m^3では無理ですよ。もっと大量の雪が必要です。 >写真でみると右の檻にだけ雪のスロープがあることから >吹き溜まりによる雪積とは思えません 吹き溜まりだと片方にしかできませんよ。逆に左右にスロープがあれば「吹き溜まり説」は否定されるでしょう。 吹き溜まりで壁に届く雪山ができれば、壁を越えるのは自然だと思います。特に高い知能は必要としないでしょう。 「積み上げ説」を唱えている「専門家」は飛騨のクマ牧場に所属しているとのことですが、私が知る限り、飛騨のクマ牧場は学術調査には熱心なところではありません。 それに、本当に専門家であれば名前を名乗るものです。専門家が専門家として発言するときに匿名というのはちょっとあり得ません。 思うに、飼育担当職員の発現をテレビ局が勝手に「専門家」としてのでは? クマが雪を積み上げているところを目撃しているかのような発言もしていますが、もしそれが本当なら映像をきちんと残しておいて欲しいものです。動物行動学者が揃って腰を抜かすような話ですよ。 それに飛騨のクマ牧場は私も行ったことがありますが、もし本当にクマが雪山を自分で積み上げて脱走することがある、と飛騨クマ牧場が考えているのなら、彼らは「いつでもクマは脱走できる」飼養環境をまるで改善していないことになるのですけどもね(もし本当にクマが自分で雪を積み上げるのなら、飛騨クマ牧場も容易に脱走できる飼養環境です)。 というわけで、現場を素直に見れば「吹き溜まり説」がごく自然で特に不思議なところはないのですが、「積み上げ説」はどこかで話が曲がっているのでは?と思います。
>はたしてそのような知能がヒグマにあるのでしょうか? ヒグマは賢いということです。 仕込めばそういうことも可能だと思います。
- oo14
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ヒグマは賢いと思います。 人間とは負ける可能性大なので、基本的には戦うことを拒否しますし、 さけをとることについては、いろいろ工夫しますし、 話変わりますが、北海道の子供は雪を見たら、スロープを作り、最後をジャンプ台にするのは 本能みたいなものです。 優秀なリーダーがいなくても、徐々に高くなる足場については、 劣悪な環境の中で、あそこまで行けばシャバという発想に至るのは まさに必至。 裏付けはないですが、サルよりはある部分では、間違いなく賢いと思います。
お礼
ありがとうございます。 もしクマが自らの考えで脱出をはかったのなら、 どうしてすぐに森に逃げなかったのか不思議です。 脱出と同時に人間に遭遇してしまったのか、 あるいは周囲に森がないのか。 檻の周囲をうろうろしていたことを鑑みると、さほど賢いとは思えないのですが。
お礼
秋田・クマ襲撃死亡事故 県、経営者に直接脱走の可能性指摘 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120423-00000859-fnn-soci 上記ニュースに脱走1月前の写真があります。 すでに雪が積もっています。 一方で釧路市動物園の生駒 忍獣医師は「(クマが雪を)かき集めて作ったんだろうなと。居心地のいい体勢をとれるように、雪でベッドを作ったということなんですね」と語った。 「積み上げ説」を信じている専門家もいるようです。