はじめまして。
私はダウン症の子どもを持つ親ではありませんが、ダウン症の弟がいますので、少しでもお役に立てればと思い、回答させて頂きます。弟は現在27歳、私は30歳です。
母親から弟が生まれたときのことは話でこれまでに聞かされてきました。私の両親の場合、医師からダウン症と告げられた際に、父親は泣いたそうですが、母親は覚悟を決めたといいます。
医師から告げられて初めてダウン症のことを知る方が多いと思いますが、まずはダウン症のことを知ることが必要だと思います。本を読むほか、全国にダウン症親の会という組織があり、そちらへの加入を検討されることをおすすめします。地域ごとに親の会がありますので、ご自身がお住まいの地域で検索されれば良いと思います。例えば、私の両親はJDS(日本ダウン症協会)大阪に加入しており、今もセミナーや会合に参加しています。特に子どもが小さいときは、クリスマス会やキャンプなど参加するイベントも多く、親御さんたちの活動は活発に行われています。
ダウン症の子どもが生まれてきたときのショックは、奥様だけでなく、他の親御さんたちも同じ経験をされています。けれども、ダウン症の子どもを受け入れ、育てていくうちに親御さんたちも子どもと一緒に成長し、前に進んでいかれるのだと思います。他の親も同じように悩んで、壁を乗り越えているのだとわかれば、奥様も考え方を変えることができるのではないでしょうか。
私の弟は保育所や小学校では、周りのお友達がとても優しく接してくださり、「かわいい」とよく言ってくれていました。私はまだ子どもを出産した経験がないのでわかりませんが、「ダウン症の子ども」としてではなく、「世界に一人しかいないかけがえのない自分の子ども」として奥様が息子さんを受け入れられる日が来ると、私は思います。
確かに、健常者の子どもを育てるのとは全く違う苦労や経験はありますが、私の親を含め、これまでにお会いしたダウン症の子どもを持つ親で、ダウン症の子どもが生まれてきたことを不幸だと捉えている人はいないと思います。むしろ、子どもを育てることが最大の生きがいとなり、逆に子どもが成人してからの親離れ子離れが難しいという話もよく聞きます。
私はダウン症の弟がいたからこそ、他の人とは違うものの見方や経験をこれまで培ってきました。今はダウン症や知的障害の方々の就労支援を何かできないものかと考えたりします。
また個人的な話になりますが、私の両親は私が学生の頃は不仲で夫婦喧嘩が絶えませんでしたが(これは弟が原因では全くありません)、私や兄が家を出た後は弟と両親が3人で暮らしており、弟がいることで夫婦の関係が保たれていると感じます。
また、ダウン症の子どもは自分を育ててくれそうな母親を選んで生まれてくる、というお話もあります。私はこの話を本で読んだときに、すっと胸に入ってきて、妙に納得した記憶があります。
いろいろな不安があると思いますが、障害年金や医療費補助等、国の支援制度を知ることも不安の解消に役立つのではないでしょうか。
質問者様と奥様、そして上のお子さんが協力し合って前に進み、生まれてきた息子さんを支えて育てていかれることを願っています。
お礼
ありがとうございます。そうですね。私の方が客観的に考えられますね。だから今は妻の気持ちが前に向く事を一番に考えています。その為、仕事も身内が近い所に異動させてもらうつもりです。