論文を書かない大学教員
大学教員です。
研究者および教育者として日々四苦八苦しております。
専門的なこと,かつ長文になりますが,ご相談です。
大学教員の職務は,
1. 教育 (授業,研究室の学生指導)
2. 学務: 委員会,外部への説明会,卒論修論発表など行事の準備取りまとめ
3. 研究 (共同研究を含む自分自身の研究)
があります。
"教員"ですが研究者ですので,研究をし成果発表の上,論文として公表するのが義務であり仕事です。主に国の機関からお金を貰って研究を進めているからです。
分野にもよりますが,1~3年に1本は執筆する,少なくとも学会発表をするのが通例です。
ただ,教員の中には,自分の研究はせず10年以上論文を書かない,学会発表もたまに行くだけ,という人がちょくちょくいます。
日本は大学教員は余程のことがなければクビになることはなく,特に問題視されないのが現状です。教員評価というものがありますが,授業をした時間,指導した学生の数も評価対象なので論文を全く書いていなくても表向きは分かりません。
学生指導も確かに大事な仕事ですが,研究をしない教員には正直腹の底で不満が溜まります。
興味があり楽しいから自分のために研究をやっているので他人のことはどうでも良いと思いながら,論文執筆は大変な作業なので,自分が論文を書いているときなんかは,特にそんなことを考えてしまいます。
大学でなくとも,2割は働かない人がいて,その人たちがいなくなるとまた2割ほどが働かなくなってという働きアリの法則は理解しています。そういう人たちがいなければいないで組織は上手く回らないんだということも。ただ,なかなか割り切れないなぁというのが自分の弱いところでもあります。
専門的な話ですので,研究者や教員ではない方々には共感して頂きにくい話かと思いますが,なかなか他の方々の意見を聞く機会もないので,ご意見やご経験談などお聞かせ願いたく質問させて頂きました。