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ヨーロッパの1等車

日本ではグリーン車の座席のピッチは1160mmが標準となっていますよね。 ヨーロッパの場合1等車のピッチはどうなっているのでしょう。 日本と違って向かい合わせの固定クロスシートや、コンパートメント方式が多いようですが これらの場合はどうなのでしょう。 日本の国鉄時代の3等車の向かい合わせ固定座席は1500mm程度、並ロは1950mm程度でしたよね。 これに比べヨーロッパの客車はどうなっているんでしょうか?  なお、ヨーロッパでもかつては1,2,3等の3等級でしたが、その時代の1等客車の座席は どのような物だったのでしょうか?

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  • Frozen_
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回答No.2

こんばんは。 固定座席やコンパートメントに関しては様々あって、UICの規格型(Z1タイプ)だと、コンパートメントの場合、最初の回答にもあるように2等車が1883mm、1等車が2306mmになっているようです。開放座席の2人かけ座席の場合も確かに2等車は半分のピッチで940mm~970mm程度ですね。 もう少し古い時代の1等車に関しては2060mmというのが沢山あります。スイスではこれが標準寸法でした。Mk2タイプの軽量客車ですね。その後のスイスエクスプレス用のMk3タイプは2115mm、Mk4タイプは2055mmです。これらは国内列車向けですので、やや狭いようです。コンパートメントも固定座席もほとんど同じですね。 フランスのミストラルなどのステンレス客車は2098mmでしたし、TEE客車の場合、ドイツのVT11.5の開放室は1150mm、コンパートメント2200mmとなっていました。スイスのRAe1050TEE"は2100mmです。 また、ラインゴルトに連結されていたApmzタイプの開放座席の一等車は1170mmピッチで日本のグリーン車とかわりませんし、フランスが旧型客車を近代化してリクライニングシートを付けた時も1100mmでしたから、概ねこの程度だと思います。 コンパートメントや固定座席の場合2等車は1600~1800mm程度、1等車は2000mm~2300mm程度が一般的の様です。 3等級時代の1等車はほとんどがコンパートメントですね。豪華なソファタイプの座席で、スイスの客車のピッチは2300mmから2500mmと大変ゆったりしていたようです。 実際に乗った感じでは2000mm程度の場合広いとは感じませんが、新しいUICの規格の客車は確かにゆったりしています。保存されているスイスの旧型客車のコンパートメント1等車(AB4-2856)でピッチ2550mmの物は、向かい合わせの中央に大きなテーブルを置いても余裕があります。これはまだ軽量客車以前の旧型客車ですが、同時代の2等車は2050mm、3等車は1600mmでしたから、いかに1等車が広かったか分かります。それに当時の客車の1等車の座席には別に背当てというかクッションがあって、これが非常に快適です。 軽量客車になってからの1等車はA4u1100形など、ピッチは2300mmでしたがちゃんと別のクッションは付いています。これは大体1940年代後半の物ですが、その頃からコンパートメントは1等のみ、2等と3等は開放座席(向かい合わせの固定式)に変わり、3等級が2等級に変わってからもコンパートメント客車は国際列車用だけだったようです。 日本には寝台車、展望車以外の一般用の鋼製の1等車はマイシ37950とマイ38しかありませんが、マイシは転換クロスシートでした。図面に寸法が入っていませんので正確な数値は分りませんが1000mm程度のピッチだと思います。 マイ38は最初スイの時代は1000mmちょっとのピッチで、今の感覚では狭いようですが、その後マイになった時に広げられました。 クロ151でも開放席は1100mmでしたからね。広いとは言えませんが、コンパートメントは2600mmですから、これはもう3等級時代のスイスの1等車並に広いです。 日本の展望車のコンパートメントは、2人部屋1400mm、4人部屋2400mm程度ですし、固定座席の方も1960mm程度で並ロのピッチとかわりませんね。一般的なヨーロッパのコンパートメント客車というより、プルマンカーなどのサロン車の区分室を模したようです。 いずれにせよ、3等級時代の1等車は、日本もヨーロッパも、一般庶民にはほど遠い存在であったことは間違いありません。 かろうじて雨露の凌げる3等車、一応暖かい室内でトイレや照明も完備している2等車に比べ、1等車は、宮殿の宴席を思わせる造りだったようです。 ドイツやオーストリアにはかつて4等車なる物が存在したようですが、これなどは貨車同然の物だったと想像できます。当時の3等車はがらんとした室内に薄暗い照明と板張りのベンチが置いてあるものがほとんどでしたから、4等車の車内はどのような物だったのでしょうね。 日本でもそうでしたよね3等車は座席の背の部分は板張りでモケットが貼ってない3等車が沢山ありましたからね。 パリの地下鉄の1等車や、近郊型には1等と2等で座席のほとんど変わらない物もあります。何が違うのかといえば客層です。それと混み具合ですね。単に座席の優劣ではなくヨーロッパの場合は環境、階層というのが重要視されるのです。 ああ、それから機関車質問のお礼にあった疑問ですが、Ae8/14 はその通りゴッタルド線の機関車です。 11801と11851、11852があります。Ae6/6と同じスタイルに改造されたのは11851です。ルツエルンの交通博物館には11852が保存されていますのでご覧になったんじゃないでしょうかね? 余談ですがこの11852は1947年に発行された、スイスの鉄道開通100周年記念切手の赤い20ラッペン切手に描かれていますよ。それで、青い30ラッペン切手にはAe4/7と思われる機関車の牽引する旅客列車が、クロコダイルが牽引する貨物列車と橋の上で行き交う図案ですよ。これはGETしなきゃ。 なお、鉄道開通150年記念切手は1997年に発行されましたが、これにはプルマンカーや赤い矢号など魅力的な車両が描かれていますよ。

parlor-car
質問者

お礼

日本人は欧米人に比べ、小柄(特に昔は)だということも関係するのでしょうね。 それでもリクライニングシートのピッチが1150mm前後で共通しているのは面白いですね。 私はせめて1250mmはあるのだと思っていましたからね。 コンパートメント車は2等もあるというのが面白いですね、馬車時代のなごりでしょうか。 でも1等車は客層が違う、環境が違うと言うのは納得ですね。今のグリーン車は ジーパンTシャツサンダル履きの若者が乗っていたりで、なんとなく場違いな感じもします。 ルツェルンの交通博物館の機関車、あの緑色の電車みたいなスタイルですね・・・ああ見ました(笑)。 あれの仲間がいたのですね・・・。 切手は興味がありますね・・・特にヨーロッパの鉄道100年記念などと言うのは欲しいです。 色々な情報をありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

ヨーロッパと言っても国や列車種別によって大きく異なります。 長距離列車の標準車UIC-Z型(26.4m)では1等車が9コンパートメントピッチ2306mm、2等車が11コンパートメント1883mmとなっています。開放型でもピッチは半分で1等は1+2、2+2の椅子になるのが一般的。 中距離用では少しピッチが狭くなる傾向にあります。 近距離用では1、2等とも全く同じシートの車両も有ります。

parlor-car
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

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