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きさんじという言葉
赤ちゃんや、幼い子供が機嫌よくしているときや、おとなしくしているとき、 よく、きさんじなお子さん とか、きさんじにしている。いう言葉を使いますが、 大人に対して使われるのは聞いたことがありません。 「気散じ」とかきます。辞書では気晴らし、気楽なこと、のんき とでますが、実際に現在使われているでしょうか。 どういう状況場面で使われているのか教えてください。
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関西弁なら「明朗」な子限定、江戸や和歌山では仙台伊達様行きつけの扇屋発信で仙台方言由来の「暢気」な人。 「痛快」なら出雲、「立派」なら長野・東筑摩郡などニュアンスにかなり差異が生じていますが、一般的には「気散じな旅」とか「気散じにお茶などいかが」といった用い方をしています。 「キサンジ【気散じ】(名・形動) 明朗。快活。物事にこだわらぬこと。東京では、この語を気晴らしの意に用いている。[例]キサンジなお子や。」(牧村史陽編「大阪ことば事典」) 「きさんじ【気散じ】(形動)気苦労のないこと。きらく。のんき。吉原江戸町一丁目扇屋の女郎が口ぐせに言っていたのがよく知られている。市中に行われたのは、それの広がったものであろう。安永8年廻覧奇談深淵情「きさんじな人だのふ」」(前田勇編「江戸語の辞典」)
お礼
早速詳しい回答をいただきまして、ありがとうございました。 なるほど大阪ことばでは「明朗な子」限定なんですか、 道理で関西で生まれ育った私はそれしか知らないわけです。 関東にも住みましたが、聞く機会がなかったのかもしれません。 古くから使われている言葉なんですね。 つまらない質問をと思っていましたが、丁寧に教えていただき 本当によくわかりました。感謝!