こんばんは(^_^)
私の見た「最高の美」は、夜空です。
あれはまだ4・5歳の頃の、ある冬の夜でした。
当時の私は毎晩「耳下腺」が腫れて、毎夜の如く母を起こしていました。
「うぅぇーん、かあさん…」
と母を揺さぶり起こすと、腫れて将棋の飛車のようになった私の頬を優しく撫でてくれました(^_^)
そして大イビキをかく父の横で私に半纏を着せ、おぶさり紐でおぶって散歩に出てくれるのです。
街灯もない田舎の 真っ暗な山の中でしたが、母の背中なら何も怖くない。
それに半纏と母の温もりで、真冬の夜風すら心地よい。
暫く母のやわらかな鼻歌に誘われウトウトしながら、母の白い息が流れていくのを眺めていましたが…その時。
白い息がスッと消えた向こうに、満天の星空を見つけたのです。
勿論、星なんか知ってましたし 見た事もありますが…
きっと、生まれて初めて「星」に興味を持って見たのがこの時なのでしょう。
純粋な漆黒の暗闇に、宝石箱を落として飛び散ったかのような輝き。
手が届きそうで届かない、私の知らない崇高で不思議な煌めき。
幼かった私の瞳はあっという間に「星」に魅せられてしまいました。
…あれから随分「美しいもの」に出逢って来ましたが、あの夜母の背中で見た「夜空」を越えるものには、未だに出逢えません。
ただの思い出と情景の美しさだとも言えますが…(^_^;)美しいと言われたら真っ先にあの星が浮かびました。
ただの(?)星空に心奪われるような、幼かった私を懐かしく思います。
あれがガスや塵の塊だと知った時は衝撃でしたね(^_^;)
それでも、あの日見た星と同じ星達が 今もまだ空に輝き続けているのだと思うと…
鳥肌が立つ程神秘的でロマンチックですねぇ~(^_^)
長文失礼しました。
お礼
greentagさん、心にしみいるご回答ありがとうございます。 まるで国語の教科書のような・・・郷愁をおもわせるお話でした・・・忘れられないと思います。 あやしてくれる母の背中で目を奪われた星空・・・それは、どんなにうつくしく、どんなに心温まったでしょう。 すごいですね。 ガスや塵のかたまりということは、その時見えた星空は、かなりクリアなものだったのですね。 ほんとうに、宝石箱をちらしたようだったのですね。目に見えるようです。 >あの日見た星と同じ星達が 今もまだ空に輝き続けているのだと思うと… そうです・・・昼間や雲やスモッグで、目には見えなくても・・・ それに、greentagさんの心にも、いつまでも輝き続けています。(照れっ)