> 速読もできるようになって、さぼっておくと衰えてしまうものでしょうか。
そうでもありません。自転車に乗れるようになれば忘れないみたいなものです。速読法は学生時代にアメリカの大学生用の教材で教わりました。視線の移動法や keywords の認識みたいな技能の練習もありましたけど、主体は読み方の戦略でした。
> もし、衰えた(できなくなった)場合にはどのような工夫をされたか、経験者の方がいたらお願いします。
速読するのは読書の時間を他のことに回したいからです。だから速読の能力を落とさないために読書するのは本末転倒です。今は技能としての速読は意識しません。意識するのは目的の明確化と、それを達成する戦略です。屑は捨てて、読むと決めた所は、ていねいにゆっくり読みます。
技能としての速読では、普通の人より 1 桁も速くはなりません。せいぜい 3 倍くらいでしょう。それに比べて、戦略的に読むと、他の人が 10 時間かかってる所を 1 時間で済ませるなんて芸当が、けっこうできちゃうようになります。問題設定とか書評とか目次とか索引とか、meta な情報の使い方に馴れるからだと思います。それはもう技能の範囲ではありません。
ついでに言うと、電子書籍の方が紙よりずっと速く読めます。書込とか検索とか参照とか辞書とかの resources が充実してますし、持ち運びが便利ですから。
お礼
詳細なご回答有り難うございます。 実は私の知人がその衰えてしまった人なのです。 昔はかなり凄かったです。 今、考え直してみると学生時代が神がかっていたようです。 ともかく写真だと言っていました。 そのままページの方から飛び込んでくるみたいです。 今はそんな芸当はとても出来ないといいます。 でも、今も普通の人の3~5倍くらい早いと思います。 どうしたら昔の状態になれるのかと思案していました。 電子書籍にそのような役割があったのですね。 紙は全体感が分かるので、そちらが勝ると思ってたのですけど、 速読という観点からは充実しているのですね。