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改鋳の是非:グレシャムVSスミス
- 改鋳の是非:グレシャムVSスミスについて解説します。
- グレシャムとスミスは通貨の改鋳について意見が分かれています。
- グレシャムの改鋳は通貨の価値を下げる資産破壊につながる可能性があります。
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質問者が選んだベストアンサー
嫌商思想というか、儒教的な考えを日本では払拭していない、また、貿易論が日本では不十分なのに、欧米の経済史を直輸入してしまっているので、違う理解をしてしまうんじゃないかと思います。 日本における重商主義の説明は、田沼意次を始まりとされますが、金の輸出制限という意味では新井白石の海舶互市新例だったりする http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%88%B6%E4%BA%92%E5%B8%82%E6%96%B0%E4%BE%8B 田沼意次悪玉で、吉宗、定信、忠邦が「江戸時代の三大改革」で善玉みたいな歴史観がありますので、重商主義は見た目が悪いですね。 スミスが国富論でグダグダ述べているのが、分業って素晴らしいってやつで、要は「生産量が増えることが国府の源泉で、金の保有量とかでない。分業で生産量が増えることが素晴らしい」というもの。
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- tanuki4u
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http://cruel.org/econthought/schools/bullion.html アダムスミスは 商取引量(≒GDP)に応じて通貨が必要だという主張のようです
お礼
いろいろな話題に対して真面目にリンク先のご紹介など協力していただきまして大変感謝しております。何かと当方のお礼が不十分だったとは思いますがそういう事にまるで悶着しない、毎回、質問者の疑問解決のみに専念される真っ直ぐな人となりを感じています。 ご教示いただいた学問的知識を参考に、経済ではなく経済学の話題でしたので、その方向で改めて勉強させてもらおうと思います。 よい年末年始をお過ごし下さい。
補足
いつもご回答ありがとうございます。 高校や一般教養の歴史で金塊主義論争は習いませんよね。それとも金塊主義=重商主義なのですか。 これは単純な話題ですが近代現代の経済学の核を生んだ出来事ですね。勉強になりました。 スミス云く「悪貨が良貨を駆逐?それでいいんだよ、時代遅れめ」なのですかね、アバウトなお返しで申し訳ありません。 いやはや悪貨が良貨を駆逐するという文句を悪い意味で使おうとするとスミスを知らない事になりますね(笑)認識をあらたにしていかないといけませんね。私がそうなのですが、一般の人にとっては、スミスの方も含めてかなり誤解というかステレオタイプで認識されていませんかね。実際の主張内容はその名言のイメージと違うというか。 長らくグレシャムの考えが金科玉条、ご本尊みたくなっていたのでしょうかね。 学者の舌戦とは別に、すでに時代は機敏な悪貨を求めていたのでしょうかね。
お礼
非常に助かりました。カテが違っていたかもしれませんので学問カテなどさらに再度勉強をしていきたいと思います。 今後ともよろしくお願い致します。
補足
>「貿易論が日本では不十分なのに、欧米の経済史を直輸入してしまっているので、」 なるほど……。やはり日本は貿易が分かっていませんか。少なくとも主導権は「まったく」つかめていないような気がします。それは歴史的な遅れを埋められない宿命でしょうか。 >「生産量が増えることが国府の源泉で、金の保有量とかでない。分業で生産量が増えることが素晴らしい」 一瞬で掴めました。すごいです。教えてもらって思うのですが、tanuki4uさんは一瞬で分かる歴史という本でも書かれたどうですか。もったいないです。その一行を得るまでに多くの人が何年もかかるんじゃないでしょうか。非常に助かりました。本当です。たぶん分からないまま一年二年と過ぎて結局知らぬまま死んでいたと思います。現実とは違うアイドルとしてのスミス像と共に。 >「金の輸出制限」 なるほど。いろんな要素が独立的に錯綜しているのですね。物理というより生物的ですね。 つまり荒っぽく切ってしまえば、田沼も白石もその他の為政者も日本の江戸期の場合、みな重商主義でアダムスミス的な人はいなかったということですかね。 戦国期以前になるとまた違うのでしょうかね。ほんと抽象でしかない議論になりますが。 絶対ではありませんが、質問は年越しで開けて置こうかとも思いますので、お気づきの知見・情報があればどうぞ回答してやって下さい。しっかり読んで参考にして調べておりますので。 一年の最後の最後まで、ご親切にしていただき、本当にありがとうございます。