なにもしなければよかったのだ、と思います。
バブル期に、さまざまな給付を、種類も額も増やしました。
どんどん税金が入ってきたからです。
「地価税」みたいな、「だれがそんな値段で買うの!」と驚くような額に、税務署が勝手に評価して、計算上の利益に課税するようなこと、やりたいほうだいやっていましたから馬鹿みたいに増えた。
で、支出先や支出額を増やしたわけです。
なのに、そうやって増やしておいて、ドカンと、不動産投資に対する総量規制をぶちかましたのです。戦艦三笠どころか、戦艦大和の46cm主砲級。
バブルが自然に壊れるままにしておけば、「なにか危険だ」「いやそんことはない」という意見対立の中で徐々に終息していったはずなのに、公権力で爆破したものだから一気に、バブルどころか土地神話まで含めて崩壊してしまったわけです。
しかし、いったん給付し始めると、減らすのがとても難しいのは世の常。
爆破によって税収は減っても、増やした支払い先や支払い額は減らせない。
借金が増えていくのは当然の理屈、なのです。
近頃のよく見る意見に「内部留保は史上最高額になっているのだから」企業は困っていない、企業に人を雇わせろ、的なものがありますが、爆破前は不動産を持っていれば内部留保なんて必要なかったのです。
不動産は仕事に使いながら、内部留保の代わりをしていたのです。工場敷地があれば、工場があれば、必要な時、それを担保にいくらでも借りられたんです。
いまは、馬鹿な官僚が土地神話を爆破したものだから不動産の価値が判らない。いくら工場用地を持っていても、必要な時必要な資金を借りられるとは限りません。
内部留保金が史上最高額になるなんて、当たり前なのです。それでも人は雇えない。影響は甚大です。
で、えっと、結局、なにをすればよかったのか・・・ なにもしない、給付を増やさず、バブルは自然崩壊に任せ、余った税金はほぉっておく(預金するとか国債を償還するとか、するならアメリカを買うとか)。
消費税を30%にしても無駄だと思います、それだけでは。
ザルに水を入れても水は溜まらないのと同じ理屈です。
水を入れる前に、まず、出て行く先、出て行く量を制限するのが先でしょう。