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季節外れのホラーネタ。
寒い時期になんですが…笑 自分は結構新耳袋シリーズが好きで 文庫本やDVDも揃えてよく観たり読んだりしています。 ちょっとした不可解な話や やたら血なまぐさいって訳じゃないけど どこか不安になる様な怪談話が好きなんです。 それで質問なんですが。 別に無茶苦茶怖い話じゃなくて良いので 自分の周りで本当にあった奇妙・奇怪な話 もしありましたら教えて下さい。 噂話より実際に身近な誰か(自分)経験した話でお願いします^^
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青森県にある恐山。 言わずと知れた霊場だが、山門を抜けた所に湯小屋があるのをご存知だろうか? そこで奇妙な体験をした。 その話をしよう… もう数年も前になるが、初めて恐山の温泉に入ったときだ。 季節は夏で、時間は午後の4時頃だった。 誰も居ない湯小屋の中は、硫黄の臭いが鼻をくすぐり2個繋がった湯船に、お湯が音を立てて注がれていた。 シーンと静まり返った中、服を脱ぎ湯船に浸かった。 熱い湯が、肌を刺しキョロキョロと室内を見渡した。 全てが木で作られた湯小屋の中は、降り注ぐお湯の音しかしない。 温泉としては、最高の雰囲気であるのだが、どうも落ち着かない。 自分一人しか居ないのに、何故か人の気配がする。 何度も、湯小屋の中を見渡すが、やはり私一人しか居ない。 あまりにも、落ち着かないので、そそくさと湯船から上がった。 脱衣所で振り返ると、私の濡れた足跡が点々とあった。 タオルで体を拭きながら、足元を見ると私の左隣に右足の濡れた足跡が一つあった。 私のではない! もう一度、振り返ると私の足跡は消えかかっている。 そして、もう一度その足跡を見た。 明らかに右足だと分かる濡れた足跡が、一つだけそこにある。 消えることなく、ただ一つだけ足跡がそこにあるのだ。 私は、大慌てで着がえて湯小屋から飛び出した! 出る瞬間、チラリと見ると足跡はまだあった。 ちなみに、その足跡は私のより一回り大きかった。