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真空管ヘッドフォンアンプ
真空管のヘッドフォンアンプを作りたいと思っています。 HPで真空ヘッドフォンアンプの記事を見ましたが、ICと真空管とのハイブリットで、最終段にICが入っており、何だかこれだと真空管の柔らかい音出るのかな?と思ってしまいますがどうでしょうか?
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はじめまして♪ 真空管=柔らかい音 この認識は残念ながらハズレです。 そのようなサウンドに鳴る製品が多いのですが、冷静でがっしりとしたサウンドに仕上げられた物も有ります。 さて、今回御質問の回路構成ですが、近年とても多く利用されている定番とすら言える物です。 真空管と言うパーツを音質コントロールに利用するという方法です。 言ってみれば、好音質フィルター でしょうかねぇ。 真空管だけでヘッドホンアンプを組みますと、ヘッドホンの低いインピーダンスに対応させるため、後段にも真空管、さらにトランスと言う構成に成ります。 後段の真空管用に高電圧の電源部も必要と成りますので、ごく普通の構成でもパーツ代が3万、5万は追加でしょうね。 真空管と言うパーツにより音が変化するのは、実は歪みなんです。 不思議な事に、真空管(の種類)によっては、聴いた人に心地よいと感じられる歪みが得られる物なのです。 歪みと言うと、否定的でしょうけれど、言葉を「響き」と言い替えれば、好感度アップでしょうかね。 測定上も、高調波歪みと呼びますが、音楽的な場合は豊かな倍音成分とも言えます。 また、真空管回路の場合、オーバーレベルで徐々に歪みが増えて行くため、その歪み感も場合により活用されます。特にミュージシャン等、マイクやギター等で真空管を好む人が多い物です。 ミュージシャンがこだわり抜いたプロ機の高額製品で真空管がチョイスされた場合、CD化するのにICどころかLSI、デジタルチップを通りますが、それでもチョイスした真空管の個性は活かされます。 大丈夫です。ぜひ試作して、違った傾向のサウンドも楽しんでください♪
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- HAL2(@HALTWO)
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ANo.3 iBook-2001 さんの仰る「真空管とは好音質 Filter である」に諸手を挙げて賛成(^_^)/ 私は真空管式 Headphone Amplifier を愛用しているのですが、真空管を他 Maker の同型番、更には互換性がある他型番に変えると面白いほど音が変わります。 中には「こりゃ安物の Amplifier そのものじゃないかっ!」と言いたくなるほど高音はキンキンと硬い上に解像度も悪くなる一方で低音はフニャフニャのなるものものあり「うっうっうっ、数千円、ドブに捨ててもーた(T_T)」ということもあります。 真空管 (或いは Transistor) のような能動素子ほどではないにせよ抵抗や Condenser のような受動素子でも音が変わることが判ると 半田鏝を取りだして抵抗や Condenser まで手を出し始め・・・もう病気ですね(笑)。 まあ真空管の場合は Output Transformer という大きく音色を左右する受動素子がありますので、受動素子でも音色が変わるということは直ぐに気付くものですが・・・。 組み合わせる抵抗や Condenser によっても音が変わりますから「この真空管はこんな音がする」と Maker や型番まで細かく説明できる人は相当な数の回路を組んだ経験のある人でないと無理でしょうね・・・一般的には Maker や型番までは指定せずに、おおまかに 3 極管の音と 5 極管の音とか、同じ 3 極管でも Maker までは指定せずに「この型番ならば大体こんな感じの音」みたいな説明がなされていますね。・・・でも、それを鵜呑みにして別 Maker のものを手に入れると(笑)。 A No.1 yosifuji20 さんが示されている「透過 Glass と模様 Glass」の説明のように Ope-Amp' IC Chip の性能は真空管と比較にならないほど高性能ですので、模様 Glass に当たる真空管の音色は透過 Glass に当たる Ope-Amp' IC Chip には殆ど阻害されることなく出てくるでしょう。 勿論 Ope-Amp' IC Chip の音色も加算されるのですが、その量は真空管が決定している音色に較べれば微々たるものであるほど真空管の音色は個性が強いものですので、Output Transformer のような高価で音色も大きく変えるようなものを使わずに真空管の音色を楽しめるように後段を IC Amplifier にするという手は「真空管を好音質 Filter として用いる」目的に適う合理的な設計法だと思いますよ。
- nokata
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>何だかこれだと真空管の柔らかい音出るのかな? 真空管の柔らかさを求めていらっしゃるのですね? 「音の柔らかさ」は、「音のきつさ」や「ギラギラ感」と 対象にあると思います。 これは一概には言えませんが、「歪」に大いに関係してくると思います。 ある種の「歪」が付加されると、「音のきつさ」や「ギラギラ感」 または「輪郭感」、「迫力感」に大いに貢献します。 特徴的なのはすべて耳に痛いほど聞き疲れする音質になります。 しかし逆に「歪」が少ないとこれらの現象は現れにくくなります。 一見何とも詰まらない音に聞こえますが聞き疲れは無くなります。 そして柔らかい音として感じ取れます。 ただ高域の減衰が柔らかい音と勘違いされると、音質に関しての 定義を根底から変更しなければなりません。 柔らかい音であっても低音から高音のすべてに均等な ゲインがなければ音楽は楽しめないと思うからです。 御質問の「ICと真空管とのハイブリット」で、 はどちらにも歪発生源がなければ確実に御希望の 音質は得られると思います。 しかしながら、歪の発生源の多くは電気信号を離れた時 すなわちスピーカーにあることが多く、ヘッドホンの 選定には是非とも歪が無いものを選ばれることを お勧めします。
- e_Chikama
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趣味で、自作オーディオにハマっている者です。 今までの回答者の評価とだいたい同じです。 参考までに 真空管ヘッドアンプでは有りませんが、つい最近冷やかしでキットのusb dacに真空管バッファーを試作しました。 どの様な音に鳴るのか確認の為、現在はケースには入れていません。どうせ作るなら途の事で、出力にライントランスを入れました。 感想は、柔らかくなった印象です。 良いか悪いかの件はその人の好みの問題で、私は良くなったとの印象です。(ライントランスを入れたからかも?) なお、電源が重要と感じていましたので、デジタル関係と、アナログ関係及び真空管関係をそれぞれ別電源にしていますので、SN比は大変良く感じています。 参考までに、試作したUSBDACの写真をアップしておきます。 今度、ケースも含め製作を予定しています。
No,1 回答者:yosifuji20 さんの回答、解り易くてよいですね、 全く、その通りだと思います。 ドンシャリの音が氾濫している現在、周波数特性がかまぼこ型の 真空管アンプで聞くと、耳に心地良いのかも・・・ それで真空管アンプの音は柔らかいなんて風評になったのかな・・・ 真空管の勉強で作るなら大いに賛成しますが、音質向上を目指して 作られるなら、御奨め出来ませんですね、1個300円くらいの、 オペアンプで作った方が性能の良いアンプが出来ます。 もっとも、周波数特性の良いアンプの音質が好みかは別の問題ですね。
- yosifuji20
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>真空管の柔らかい音出るのかな 真空管はつねに柔らかい音が出るとお考えでしょうか。 これはかなりの誤解ですね。 やわらかい音というのは個人でかなり受けとめかたがちがうとは思いますが、基本的には音声信号の立ち上がりのゆるやかな音で、これは理論的には広域の周波数特性が伸びていない場合にそうなります。 半導体では比較的簡単に超広域までフラットな回路が作れますが、真空管では100kHz程度までがせいぜいですね。 ということで真空管の再生能力を聞きたいというのならば、そのあとの半導体のほうが恐らく周波数特性やひずみ率がかなり良いので、そこで前段の真空管の雰囲気を損なう可能性は少ないのかなと思います。 例えて言えば、手前の透明なガラスを通せばその向こう側の模様ガラスはそのまま見えますね。この場合の光の透過は模様ガラスで殆ど決まりですよね。これと同じような話です。 でも私はそこまでして真空管を使う現実的意味があるのかなという疑問は持っています。 私は永年自作でアンプを作ってきましたが、本当によく調整した半導体アンプは、それよりもかなり高価な真空管アンプよりも劣ることはないというのが私の意見です。 (何か反論がありそうですが)