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原始棒銀(VS8四歩型居飛車)のコツ Part2
- 原始棒銀でコンピュータとの対局で負けてしまったが、どの手が悪かったのかを考える。
- 対局後の感想を振り返りながら、銀の進出や角の利用などの戦術を解説。
- 最後まで粘りを欠いたが、合駒や防ぎ手を使うことで勝機を見出せる可能性があった。
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本局は31手目の▲2三歩成が当然の一手のようで悪手。続く▲3四銀が竜を殺される手順を読み落とした敗着です。後は大差となってしまいました。31手目は▲2三歩成に替えて▲3八金と自陣を整備するのが絶妙な呼吸でした。▲3八金には後手は▽3三桂、▽3三角、▽3三金、▽7二玉の4通りの応手がありますが、どの変化も先手優勢となります。例によってKifu for Windowsの機能で渾身の研究手順を解説していますので是非何度も並べて原始棒銀の間合いと呼吸を身につけてください。原始棒銀は決して一本調子に攻め倒す戦法ではありません。将棋は相手がいるゲーム。お互いに一手づつ指し進めます。相手の着手を見て、タイミングを図り、間合いを見て指し進めるゲームなのです。お互い相手に指させてから、相手が指した手を逆用して優位をつかもうとします。そういう将棋の呼吸を身につけることが上達の道です。 先手:あなた 後手:コンピュータ ▲26歩 ▽84歩 ▲25歩 ▽85歩 ▲78金 ▽32金 ▲24歩 ▽同歩 ▲同飛 ▽23歩 ▲28飛 ▽86歩 ▲同歩 ▽同飛 ▲87歩 ▽84飛 *初期状態。 ▲38銀 *棒銀で攻める手。 ▽62銀 ▲27銀 *銀を7段目に進出させた。 ▽34歩 ▲36銀 *銀を6段目に進出させると同時に、△3三桂で棒銀を防がれても腰掛け銀に切り替えられるように、3筋に銀を移動した。 ▽52金 ▲25銀 *△3三桂で棒銀を防がれなかったので、銀を5段目に進出させた。 ▽44飛 ▲58玉 *▲3八金だと上部の守りが手薄になるし、▲4八金や▲5八金だと3九の地点が死角になるので、玉で守ることにした。 ▽54飛 ▲68銀 *守りを強化した。 ▽61玉 ▲24歩 *△同歩▲同銀で4段目に銀を進出させる狙い。 ▽35歩 ▲23歩成 *相手が歩を取らなかったので、▲2三歩成で金を斜めに誘った。 *※当然の一手のようだが悪手。ここは▽2四同歩と取って貰ったほうが好都合なので一手待つところです。▽2三同金と悪形にした意味はあるが、金の進出を助けてしまう意味もあって反って忙しくなってしまいました。 ▽同金 ▲34銀 *▲2四歩だと金が横に逃げて意味が無いし、▲1六銀だと△2四歩とされて攻められないので、銀を捨てて△同金▲2三飛成で飛車の成り込みを狙った。 *※敗着。銀損の代償で成りこんだ竜が即死では敗勢。▲2四歩しかなかった。 ▽同金 ▲23飛成 *飛車は成り込めたが、△2四金とされて龍の逃げ道が無くなった。 *しまった!! この手は失敗だったか。 *※失敗だが、銀を捨てたからには意地でも成るしかない。しかし▽2四金で即死では敗勢。つまり▲3四銀が敗着なのだ。 ▽24金 ▲22龍 *どうせ逃げられないなら、せめて角だけでも頂くことにした。 ▽同銀 ▲76歩 *角の活用を図った。 *※銀取りだが、2筋がら空きで収拾不能。ここからは絶望的です。 ▽28飛 ▲38角 *玉が逃げたら桂馬がタダ取りされるので、合駒で王手を防ぎつつ桂馬に紐をつけた。 ▽44歩 ▲69玉 *一旦玉を逃がすことにした。 ▽26飛成▲48金 *△3七龍で角頭を狙われそうだったので、金で角頭を守ることにした。 *だけど後で見直してみると角頭は桂馬が守っていたようだ。 *桂馬の利きは見落としやすい・・・ ▽27銀 ▲49角 *このままでは角が取られるので、角を逃した。 ▽28銀成▲79玉 *攻める手段が無いし、桂香両取りを防ぐ方法が見当たらないので、とりあえず玉の守りを固めることにした。 *でも持ち駒は歩しか無いし、どうやって固めよう。 ▽19成銀▲27歩 *攻めることも受けることも出来そうにないので、悪あがきで2六の龍を追っ払うことにした。 ▽76龍 ▲96歩 *無理だと分かっていても、打つ手が無いので無理矢理端攻めをすることにした。 *後で考えたのだが、ここで▲7七銀や▲6六歩だとどうなっていたんだろう? *龍を追っ払うことが出来たのだろうか? ▽28歩 ▲95歩 *強引に端攻めを狙った。 ▽29歩成▲97桂 *8五に移動してもタダ取りされるだけで意味無いはずなのに、攻める手段が無いから強引に桂馬で端攻めを狙った。 ▽74飛 ▲77銀 *▲8六歩~▲8五桂で無理矢理端攻めを狙うために、8六の地点に利きを入れた。 ▽75龍 ▲86歩 *無理矢理端攻めを狙う手。 ▽76桂 ▲85桂 *角は逃げられないし、銀で桂馬を取っても△7六龍とされて攻められそうな気がするので、桂馬で無理矢理端攻めすることにした。 *だけど後で考えてみたのだが、△7六龍の後▲7七桂打で防ぐことは出来なかったのだろうか? ▽88桂成▲同玉 *玉で取りつつ7七の地点に紐をつけた。 ▽76香 ▲87玉 *香車を取ると△7六龍~△7八龍とされて、玉は逃げられなくなるので、上段に逃げることにした。 *でも桂馬が邪魔で逃げ道が・・・ *そういえばいつの間にか持ち駒に桂馬があったようだ。 *△7六龍の後▲7七桂打で防ぐことは出来なかったのだろうか? ▽77香成▲同金 *玉で取れないので、金で取った。 ▽同龍 ▲96玉 *玉が狙われているので逃げた。 *そういえば合駒で防ぐ手もあったんだった。 *合駒なら少しは粘ることも出来たのだろうか? ▽78角 まで72手で後手の勝ち 変化:31手 ▲38金 *※悠々自陣の整備で相手に手を渡すのが絶妙な間合い。 ▽33桂 *※銀を追払いにかかる。これに▲1六銀では▽2四歩で歩を損するが・・・ ▲23歩成 *※ここでの▲2三歩成が絶好のタイミング。 ▽同金 ▲24歩 *※痛打。今度は桂が邪魔で後手は金が逃げられない。 ▽同金 ▲同銀 ▽27歩 ▲同飛 ▽26歩 ▲同飛 ▽25歩 *※連打の歩で懸命の防戦だが・・・ ▲86飛 *※▲8一飛成と▲2三銀成を両方防ぐ手がなく、後手陣崩壊。こうなれば先手必勝。 変化:32手 ▽33角 *※▽3三桂が失敗だったので今度は後手作戦変更。次に▽2四歩を見せて▲2三歩成を催促します。 ▲23歩成 *※催促されてはしかたがない。 ▽同金 ▲34銀 *※今度は▲3四銀が成立します。どう違うかご覧あれ。 ▽同金 ▲21飛成 *※今度は▽3三角としてもらったお陰で▲2一飛成とできます。 *こうなれば銀を助けようが無いので後手必敗。▽4二銀打は▲2三桂、▽2二銀打は▲2三歩。 変化:36手 ▽同飛 *※▽同金が駄目なら▽同飛しかないが・・・ ▲23飛成▽24飛 *※飛車取りと桂取りを両方受けるにはこれしかないが・・・ ▲同龍 ▽同角 ▲84飛 *※今度は角桂両取りになってしまった。これも先手必勝。今度は▲3八金が飛車の打ち込みを消し、▽2五飛なら▲8一飛成を利かせてから▲2七歩の受けも用意しています。 変化:32手 ▽33金 *※桂も角も駄目なら金で催促してみます。 ▲23歩成 *※催促されては仕方が無い。 ▽同金 ▲24歩 *※▽2四歩は許せない。 ▽33金 ▲36歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽24金 *※これは急所の歩を払われ、歩損で失敗。 変化:39手 ▲46歩 *※金で歩を取りにいきます。 ▽32銀 *※2三防衛。 ▲47金 ▽14歩 *※▽1三桂の準備。 ▲36金 ▽13桂 ▲45金 *※銀を逃げている場合ではない。強く進撃。 ▽25桂 ▲54金 ▽同歩 ▲25飛 *※金銀と飛桂の交換は微妙ですが、こうなれば先手優勢。次は▲8五飛か▲2八飛か、後手の受けを見て決めます。 変化:46手 ▽84飛 *※ここで飛車が逃げているようでは・・・ ▲34歩 *※痛打。先手優勢。 変化:32手 ▽72玉 *※後手は8筋の傷を消して▽6一玉を継承して▽7二玉と形を直すのが本手です。 ▲36歩 *※後手が待つなら先手はここから突っかけます。 ▽55角 ▲37金 *※これで受かっているようですが、実際は先手危険な局面です。この後どうなるか研究してみてください。 変化:33手 ▲46歩 *※後手が待つなら先手も待ちます。 ▽55角 ▲47金 ▽44飛 ▲23歩成 *※後手が動いてきたら、そこが歩を成り込むチャンスです。 ▽同金 ▲36銀 ▽24飛 *※▽5五角としたので今度は▽3四金が利きません。▽2四歩といった大人しい受けでは▲3五銀があるので、強く飛車をぶつけます。 ▲25歩 *※今度は金が上ずっているので飛車交換には応じられません。 ▽34飛 *※歩を守りつつ飛車を交わすが・・・。 ▲45銀 ▽84飛 ▲36歩 *※ここで▲5六歩では銀の退路がなくなります。ここは▽4四歩には▲5六銀の角取りの含みを残しつつ▲3六歩が正解です。 ▽同歩 ▲同銀 *※こうなれば銀が安定して先手指しやすい形勢です。この後は▲5六歩~▲5七銀~▲6六銀の要領で後手の飛車角を圧迫して先手優勢になるでしょう。後手は飛車角だけが前線にいてまとめにくい形です。
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- rasuka555
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まず、自分でどこが悪く、どうすればいいかというのを考えてください。 この一手がこれだったら、ではなくその先の展開まで。 >悪手が見えないので、ということでしたら 33 ▲3四銀が最大の悪手。 竜を作ることに銀を1枚捨てるだけの価値があるかどうか、 お互いの囲いの状況を見て、その一枚を活用されないかどうか、 竜を作ったあと、問題がないかどうかなどなど、そのあたりを考えていない一手です。 竜を仮に作れて、金で取りにこられなかったとして、 次はどのように攻めるつもりでした? その「次」を考えられていない、あるいは考えていてもこれで多分いけるだろう、位の考えで 指された一手にしか見えませんでした。 とりあえず、 >▲2四歩だと金が横に逃げて意味が無いし 相手の角道を金で塞げる、というかなり大きな意味があります。 こちらも角道を開けて攻めにまわしてもよし、 角が出れないことを利用して3筋の歩を捌いておくもよし。 >▲3八角打 本来であれば悪手。 確かに桂馬は守れます。 ただし、この1手の間だけ。 ですがそれは、同時に3二など、いつでも隙のあるところに打ち込みできる駒をそこに消費してしまう、というわけですがそのあたりの「手持ちの」角を生かしての攻めを考えていない一手に見えます。 ついでに一手だけ、というのは2六飛車成のあとの2七銀、人相手ならば2八歩だったでしょう。 どうやってもその一手で桂馬は取られますし、と金を絡めての攻めを受けることになります。 とはいえ……どの手が良かったか、というと難しいところです。 銀が1枚相手にあるため、桂馬を捨てて守りに入ろうとしても銀と桂馬で ごり押しで攻め潰されたでしょうし、銀がわたっている状況では仕方のない一手 だったかなとは思います。 まあつまりは飛車を渡してしまった以上、角道を開くより先に3八金などと打ち込みの隙を消しておきましょう、ということです。 >51 ▲2七歩 攻めることも受けることも出来そうにないので、悪あがきで2六の龍を追っ払うことにした。 悪あがき、ではなく放っておくと竜が攻め入ってくるため、正しい1手。 >53 ▲9六歩 はい、自身でも指摘してますが無理がありすぎます。 香車以外の利く駒がない以上、端攻めではなく、端を突いてるだけ、の一手です。 6六歩、7七銀はいい手です。 ここで強引に押し返す場合、相手の上部からの攻めをどうするか、 飛車をどうやったら奪い取れるかが問題点になりますので、 私でしたら、ですが6六歩、7五竜でしたら6七銀と両方の飛車を狙いにいく一手でしょう。 ただ、この時点でかなり押されてますので、それでも敗色濃厚ですが。 >8五桂以下 ここまできてしまえばどうやっても詰みます。 仮に7七桂としても、△5九角▲6八香△6九銀、で打つ手なしです。
お礼
>その「次」を考えられていない、あるいは考えていてもこれで多分いけるだろう、位の考えで >指された一手にしか見えませんでした。 仰る通りです。成り込んだ後のことは全く考えていませんでした。 どうもその場限りの攻めを考えてしまって先が読めていませんね。 今度は先を読めるように・・・なれるといいんだけどなぁ~ 回答ありがとうございました。
補足
>>▲2四歩だと金が横に逃げて意味が無いし >相手の角道を金で塞げる、というかなり大きな意味があります。 >こちらも角道を開けて攻めにまわしてもよし、 >角が出れないことを利用して3筋の歩を捌いておくもよし。 角道を開けても自分には成り込むぐらいしか活用方法が思い付かないのですが、▲3三角で金を取ったら角を取られて駒損だし、何らかの方法で金をどかして成り込みを狙うことも出来ないし(というより横に移動させた意味が無い)、一体どうやって活用すれば良いのでしょうか?
お礼
なるほど、▲3四銀より前の▲2三歩成も良くなかったのですか。 角や桂馬で横に逃げられなくしてから歩を突けば良かったのですね。 相手の手も考慮しながら指せるように練習します。 回答ありがとうございました。