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原始棒銀(VS△8四歩型居飛車)のコツ
- 原始棒銀とは、将棋の戦法の一つです。コンピュータ相手に練習した結果、負けてしまいました。どこがいけなかったのでしょうか?
- 原始棒銀を使いこなすコツを教えてください。コンピュータ相手に練習しましたが、負けてしまいました。
- 原始棒銀(VS△8四歩型居飛車)の戦法を練習しましたが、負けてしまいました。どうすれば勝てるようになるのでしょうか?
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例によってKifu for Windowsの機能でコメントしました。 原始棒銀のポイントは以下の3つ。 1.原始棒銀は速攻が命。不要不急な手は省略し、前に進みましょう。 2.原始棒銀は後手角を目標にしたいので角交換しません。 3.原始棒銀は▽3三桂と指させれば、それで第一段階の目標達成。2一に隙が出来て桂頭に瑕ができます。 以下は将棋の基本原理です。 1.一段金・二段金と一段銀・二段銀の原理を理解しましょう。▲4九金はそのままでも強力な守りになっています。 2.歩を取らせれば、その筋に歩が打てるようになるのが歩の原理です。歩を巧みに使って敵陣を崩しましょう。 3.「金は斜めに誘え」。逆に言えば、金は斜めに誘われたくないわけです。▲7八金は弱点の角頭を守るためにしかたがない。しかし▲5八金は指さないで済むなら指したくないのです。金は斜めに進むと元の位置に戻るには2手かかる。銀は一手で戻れるので軽快な進撃、転進ができます。これも金と銀の原理なのです。銀は真上に誘います。そうなると銀は元の位置に戻るのに3手かかります。だから銀はなるべく斜めに使った方が良い。「銀は千鳥に使え」2七→3六→2五→3六→4七→5六→4五といった具合です。ただし銀は退路を失うと歩で殺されやすい駒でもあります。本譜でも▲1六歩は省略した方が良かったかも知れません。自分で銀の退路を無くしてしまったのです。将棋は空間が重要なのです。 先手:あなた 後手:コンピュータ ▲26歩 ▽84歩 ▲25歩 ▽85歩 ▲78金 ▽32金 ▲24歩 ▽同歩 ▲同飛 ▽23歩 ▲28飛 ▽86歩 ▲同歩 ▽同飛 ▲87歩 ▽84飛 ▲38銀 *初期状態。コンピュータとの戦いは17手目から。 ▽14歩 ▲16歩 ▽72銀 ▲27銀 ▽54飛 ▲58金 *※悪手。▲4九金は飛車の弱点である▽3九角を防ぐ大事な駒なので極力動かしたくない。ここは▲6八銀が形です。一段金は5箇所に利いて隙がない。二段金は6箇所に利くが2箇所盲点が生じます。+1-2=-1。つまり得な手ではないのです。それに対し一段銀は3箇所に利くが2箇所盲点があります。二段銀は5箇所に利いて1箇所新たに盲点が増えます。+2-1=+1。つまり銀を動かした方が得だったのです。また銀を動かすことで▽1三角と57に集中された時に▲7九角の増援も利きます。▲7九銀は▽8八角成に▲同銀を用意していますが、そもそも原始棒銀は角交換は避ける戦法なので、7九に置いておく意味がないのです。▽4四飛を気にしたのかも知れないが▲5八玉で受かります。 ▽34歩 ▲36銀 ▽94歩 ▲96歩 *※緩手。原始棒銀は速攻が命。ここは▲2五銀と進出したいところです。▽3三桂なら▲3六銀と引いて▲4六歩~▲4七銀と転進します。▽3三桂と跳ねさせれば、それでも得をしています。この後、桂を目標に第二次攻撃を組み立てます。 ▽55飛 ▲69玉 ▽35歩 ▲25銀 ▽54飛 ▲24歩 ▽62玉 ▲23歩成 ▽同金 ▲76歩 *これ以上銀を進ませることは出来なさそうなので、角を攻めに参加させることにした。 * *※ウルトラスーパービッグスペシャル大悪手。ここは▲2四歩が絶対でした。2四の地点に先着されると銀が即死です。ここで▲2四歩としないなら、▲2三歩成としないほうが良かったことになります。原始棒銀は角交換を挑みません。後手角は目標として残しておきたいからです。 ▽88角成▲同銀 ▽27歩 ▲同飛 ▽24歩 *銀が狙われてしまった。 ▲45角 *こちらは飛車と金の両取りを狙った。 * *※好手ですが、先手陣は壁銀が酷く、隙が多い陣形なので、ここからは勝てません。 ▽49角 ▲28飛 ▽25歩 ▲同飛 ▽58角成▲同玉 ▽24飛 ▲同飛 *相手が飛車交換を迫ってきた。 *飛車が逃げると相手に攻め込まれるので飛車交換をした。 ▽同金 ▲68玉 ▽28飛 *守備が手薄になったので、守りを固めようとしたら、その前に相手が攻めてきた。 * ▲79玉 ▽29飛成▲69飛 ▽59金 ▲68飛 ▽58金 ▲69角 ▽同龍 ▲同飛 ▽同金 ▲同玉 ▽39飛 ▲59金 ▽48銀 ▲58飛 ▽59銀成 ▲同飛 ▽49金 ▲同飛 ▽同飛成▲59金 ▽47龍 ▲27角 ▽29飛 ▲49角 ▽同飛成▲同金 ▽同龍 ▲59銀 ▽58金 ▲79玉 ▽59龍 *相手がしつこく攻めてくるので、ひたすら守ったが、結局詰まされてしまった。 まで86手で後手の勝ち 変化:27手 ▲25銀 ▽33桂 ▲36銀 ▽13角 ▲46歩 *※只で取られますが、▽3五歩に▲2七銀では面白くない。▲4七銀の空間を作りながら▽5七角成を受けます。 ▽同角 ▲76歩 *※ここで角の活用を図ります。 ▽57角成▲55歩 *※狙いの切り返し。▲5七同金は▽同竜で失敗。 ▽39馬 ▲54歩 ▽28馬 ▲53歩成▽52歩 ▲43と *※せっかく作ったと金を捨てるのはもったいないようですが、そうではない。「金は斜めに誘え」。後手陣は一一気に弱体化します。 ▽同金 ▲21飛 *※銀取りに飛車を打ち込めるのが、と金を捨てた効果です。2一に飛車を打ち込めるのが▽3三桂と跳ねさせた効果です。 ▽42玉 ▲44歩 *※急所の一撃。ここに歩が打てるのも▲4六歩とあえて取らせた効果です。 ▽53金 ▲54歩 *※止めの一撃。▽5七角成と歩を取ってもらえたから打てる歩です。「金は斜めに誘え」これで金を無力化します。 ▽同金 ▲43歩成▽同玉 ▲31飛成 *※こうなれば先手大優勢。 ▽44歩 ▲42銀 *※次に▲3三竜の詰みを狙います。これが詰めろになるのも▽3三桂と跳ねさせた効果です。 ▽53歩 ▲33銀成▽52玉 ▲42龍 *※詰みです。5四の金が受けに働かないばかりか、後手玉の脱出を阻む邪魔駒になっているのです。 変化:23手 ▲68銀 ▽13角 ▲79角 ▽44飛 ▲58玉 ▽54飛 *※先手陣は隙がなく後手には手段がありません。
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- kyoromatu
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単純に激指し6に解析させた結果ではこうなりました↓ 47手目▲同 飛(悪手!) 枝分かれ→▲2三角成△2七銀▲4八飛△3八角成▲4一馬△2九馬▲3一馬△3八銀成▲同 飛△同 馬▲2一馬△3七馬▲4三馬△1九馬 55手目▲7九玉(疑問手?) 枝分かれ→▲7七玉△2九飛成▲7九銀△6五桂▲8八玉△3三桂▲2一飛△4五桂▲3一飛成△1九龍▲6六銀△6四歩▲6八銀△3七桂成 74手目▲同 飛(悪手!)枝分かれ→ ▲6八玉△5九金▲7七玉△2八飛▲6六歩△5八金▲2五歩△同 金▲8六玉△5七金▲7七桂△1九飛成▲2三角成△2九飛成 77手目▲2七角(疑問手?) 枝分かれ→▲5六角△5七龍▲3八角△3九飛▲4九銀△3七龍▲5八歩△5二玉▲1八香△5五桂▲5六角△4七桂不成▲同 角△同 龍 7 9手目▲4九角(悪手!) 枝分かれ→ ▲6八金寄△2七飛成▲2二歩△同 銀▲2五歩△同 金▲5八金寄△3八龍右▲4八歩△3七龍引 81手目▲同 金(悪手!) 枝分かれ→ ▲6八金寄△5八角▲7八玉△5九龍▲7九銀△4九龍上▲6九銀△同角成▲同 金△同 龍▲7七玉△2二角▲8六玉△7九龍
お礼
後半部分をコンピュータで解析して頂きありがとうございます。 これで少しは粘れそうですね。
お礼
回答ありがとうございます。 金と銀って結構異なる性質があったのですね。 27手目▲2五銀以降は驚きの一手が満載で勉強になります。 歩は使いこなせば、強力な武器になるのですね。