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二枚落ちでの対局で負けてしまった理由とは?
- 二枚落ちでの対局で負けてしまった理由を解説します。
- 棒銀で攻めるも突破できず、角の成り込みも防がれました。
- 相手の攻めに対して守りを固めつつ、突破のチャンスを狙いましたが詰まされてしまいました。
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1ヶ月も経ってないのにあれよあれよと八枚落ちから二枚落ちまで来てしまいましたか。 例によってKifu for Windowsのコメントで解説しました。二枚落ちのポイントをしっかり頭に入れて指し進めれば、きっと勝てるようになります。 二枚落ちのポイント。 1.飛角銀桂歩を連携させた攻め筋を考えよう。(例:28手目▲2二同歩成) 2.攻めながら受け、受けながら攻める呼吸を覚えよう。(例:52手目▲2二竜~▲2八竜、72手目▲5七馬) 3.手の価値を考えよう。将棋はお互いが一手づつ指すゲーム。価値の低い手を指せば負けます。価値の高い手とは2つ以上の意味を持つ手です。例えば、86手目の▲6六銀は価値が低い。ここは逃げずに▲6六香と打ち返して勝負。▽7七桂成なら手順に▲同桂で遊んでいた桂が攻めに参加できます。次に▲8五桂と▲6三香成の2つの狙いが生じて、両方受ける手は上手にありません。▲6六香は桂取りをみせて▽7七桂成を催促しながら▲6三香成を狙う意味があるわけです。これは「攻めながら受け、受けながら攻める呼吸」でもあるのです。上手のちゃちな脅かしに惑わされて、逃げ惑うばかりでは上手だけが価値の高い手を指してしまうのです。上手の落す駒が減るたびに、下手は価値が高い手を求められるということ。 手合割:二枚落ち 下手:あなた 上手:コンピュータ ▽62玉 ▲76歩 ▽42銀 ▲26歩 ▽72玉 ▲25歩 ▽32金 ▲38銀 ▽31銀 ▲27銀 ▽82玉 ▲36銀 ▽14歩 ▲16歩 ▽22銀 ▲35銀 ▽31銀 ▲24歩 ▽同歩 ▲同銀 ▽22銀 ▲23歩 ▽31銀 *棒銀で2筋を攻めたが、突破ならず!! ▲36歩 ▽54歩 ▲35歩 ▽22歩 *▲3六歩~▲3五歩から▲3四歩△同歩▲1一角成で角の成り込みを狙ったが、△2二歩打で防がれてしまった。 * *※▲2二歩成▽同銀▲2三歩▽3一銀▲3四歩で攻めは続いていた。 ▲58金右▽74歩 ▲78金 ▽72銀 ▲68銀 ▽94歩 ▲96歩 ▽84歩 ▲69玉 ▽85歩 ▲77銀 *攻めが続かなくなったので、とりあえず守りを固めることにした。 *※過剰防衛だった。上手の金銀が前に出てきていないので守る必要はなかった。自分の銀で角の利きを止めては攻めの迫力が無くなる。▲6八銀のまま戦いたかった。 ▽64歩 ▲37桂 *※戦力upの好着想。 ▽62金 ▲25桂 ▽23歩 ▲同銀成▽同金 ▲33桂成▽同金 ▲21飛成 *桂馬を攻めに参加させて、なんとか突破することが出来た。 * *※桂銀交換の駒損だが飛車が成りこめて大戦果。下手優勢。 ▽42銀 ▲11龍 ▽37歩 ▲56歩 *※緩手。ここは▲2二竜が厳しい攻めだった。 *▽5二金と受けさせて、一転して▲2八竜と受けに回る呼吸。これで上手には攻めがない。嫌味な▽3七歩を取りきれば必勝だった。 ▽38歩成▲79角 * ▽49と ▲34歩 ▽同金 ▲13角成 *角も成り込むことにした。 *※戦果を挙げたようだが、▲5六歩・▲7九角・▲3四歩・▲1三角成の4手もかけたうえに、上手に一歩渡したため、と金2号を作られたのであまり喜べない。 ▽73金 ▲66歩 ▽37歩 ▲79玉 ▽38歩成▲67金右▽59と ▲88玉 *敵が押し寄せてきたので、いそいで矢倉を組んだ。 ▽69銀 ▲79金 ▽58銀不成▲68金引▽49銀不成▲14馬 *※働きが悪い馬。 *攻めるなら▲2三馬以下、守るなら▲5七馬。 ▽58と ▲78金寄 *相手が攻めてきたけど、なんとか防ぐことが出来た。 ▽53銀 ▲65歩 ▽62銀 ▲64歩 ▽53銀 *金銀両取りを狙った。 ▲65桂 ▽64銀 ▲73桂成▽同銀引▲41馬 ▽65桂 ▲66銀 *※一手の価値が無い。▽7七桂成なら▲同桂で次に▲8五桂が生じて好都合。 ▽57桂不成▲77銀 *※ここで▲7七銀では2手パスと同じ。▲6六銀と出たからには▲7五歩でないと銀の顔が立たない。 ▽69と ▲52馬 *※緩手。上手陣に響かない。ここでも▲7五歩が急所。 ▽79と ▲同金 ▽58銀成▲67金 *※貴重な金を手放しても受けになってない。上手の攻めに調子を与えるだけ。ここでも▲7五歩か▲6三歩▽6一歩▲6七香か。 ▽69桂成▲78金 ▽65桂 ▲66銀 *※一手の価値が無い。▲6三歩▽6一歩▲6六香。駒損を恐れ銀が逃げ回っていては攻める番が回ってこない。 ▽68金 ▲79香 ▽67金 ▲同金 ▽79成桂▲同玉 ▽86歩 ▲同歩 ▽87歩 ▲78金 ▽69金 *相手が攻めてきたので、ひたすら守ったが、結局詰まされてしまった。 *※結局守りになってなかったということ。上手の攻めに調子を与えただけ。 まで109手で上手の勝ち 変化:72手 ▲23馬 ▽44金 ▲41馬 ▽53銀 ▲75歩 *※7四の急所を狙って下手有利。 変化:72手 ▲57馬 ▽45桂 ▲67馬 ▽48と ▲75歩 *※馬を自陣に引きつけて守りながら、攻めるのも有力。▽同歩なら▲8五馬で▲7四歩を狙う。 変化:28手 ▲同歩成▽同銀 ▲23歩 ▽31銀 ▲34歩 *※こうなれば角の利きが強力で上手防戦困難。
お礼
いつも回答ありがとうございます。 詳しく解説して頂き、非常に助かります。 攻めと受けは別々に考えるものと思っていましたが、受けながら攻める手もあるのですね。 二枚落ちのポイントを抑えて、二枚落ちもクリアしたいと思います。