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常識かも知れないが、ギリシャ危機に独仏が目立つが

メルケルさんやサルコジさんが電話会談とか、ギリシャ政府支援&救済案のスピーチをよく出しておられる。 また、EU中央銀行やイタリアも、ちょくちょく登場するが、なぜか英国政府の発言が余り報道されず知らない。 これは、英国がEU加盟でも遅く消極的だったせい、ユーロよりもポンド経済の関係、それとも経済の状況や支援対応の規模の問題からなのですか?

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  • Kunfu
  • ベストアンサー率38% (164/424)
回答No.1

ユーロ圏で、ギリシャを救うには加盟17ヵ国全部の賛成が必要です。 イギリスはユーロ圏ではないので、口出しする権利がありません。 むしろ、スロベニア議会が救済案を否決したので騒ぎになっていました。 (再議決で可決) ギリシャ国債を保有しているのが、ドイツ、ベルギーとフランスの銀行に多いからです。 ギリシャが破綻して国債がデフォルトすると、銀行に自己資本が傷つきます。 どのくらい傷つくかというと、ドイツは32.1%、ベルギー27.7%、フランス13.6%となっています。 (ちなみに日本は0.1%です。) この中で、もっとも堅実で経済規模も大きいのがドイツです。 救えるのはドイツしかないのです。 そのドイツ国民の93%がギリシャ救済に反対しています。 コール前首相がユーロに参加する際、ドイツ国民の金を他国の救済には使わないと約束していたからです。 結局サルコジに強迫される格好でメルケルはギリギリ決断した格好になりました。 イタリアは、ギリシャの次に危ないといわれるスペイン、ポルトガル、アイルランドと並んで国債のデフォルト候補です。 その中でも経済規模が大きいのでギリシャのように簡単に救済できません。 ギリシャなんてユーロ圏のGDPの3%しかないので、潰れても大したことはありません。

lions-123
質問者

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ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 影響力の差や背景、各国の思惑について詳しくお教え頂き、良く分かり納得出来ました。

その他の回答 (2)

  • trajaa
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回答No.3

イギリスは、EU加盟国だが共通通貨ユーロは導入せずにポンドのまま。 なので、ユーロそのものに関する発言権は基本的にない。 とは言っても(ユーロとポンドの)経済的な関係(ユーロがこけたらポンドも無事では済まない)から 時々発言するけど、サルコジさんはそれが気に入らずに『ゴチャゴチャうるさい』(超意訳)と怒鳴ったほど。 独仏はユーロ導入推進の旗振り役(EU中央銀行総裁も両国出身)だし ギリシャは問題の当事者 イタリヤやスペイン、ポルトガルといった南欧諸国は元々経済的に弱い国家がユーロの枠内に入ることで 見かけ以上の経済力を持っていると誤解している国家なので、ギリシャの次は・・・・という候補。

lions-123
質問者

お礼

ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 ユーロ通貨の問題、EU中央銀行の出身国の関与の度合い、その破綻に伴う影響力の差、国民世論と各国政府の思惑・言動の背景について詳しくお教え頂き、良く分かり納得出来ました。

  • localtombi
  • ベストアンサー率24% (2911/11790)
回答No.2

ギリシャ国債を保有している銀行の国別の割合は、ギリシャの52%は当然ですが、ドイツ17%、フランス11%・・・で、イギリスは4%と、デフォルトに陥った場合の影響はフランスとドイツが格段に大きいので、関与が相対的に高くなっている(逆をいえばイギリスが少なく見える)のかと思います。

lions-123
質問者

お礼

ご回答を賜りまして、誠にありがとうございます。 ギリシャ国債の保有高の問題、その破綻に伴う影響力の差、国民世論と各国の思惑について詳しくお教え頂き、良く分かり納得出来ました。

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