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ニトロペンの効果について
- 病院で心電図検査をした結果、狭心症の疑いがあり、ニトロペン舌下錠0.3mgを処方されました。
- 胸痛時に服薬すると、なんとなく効果を感じるが、劇的に症状が改善するかはわからない。
- 現在、他の検査をしているが、ニトロペンの効果について教えてほしい。
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ニトロペンについて薬効そのものについては、製薬会社さんに訪ねたらいいと思うのですが、bd-hdw50さんはもうすこし具体的なことが聞きたいようですので、少し難しいかもしれませんが、説明します。狭心症というのは、心臓の冠状動脈という心臓そのものに栄養や酸素を与えている大きな動脈の一部がいろいろな理由で狭窄したり、機能に関係なく勝手に痙攣したりして一時的に血液がいかなくなって心臓が酸欠になっておこる状態のひとつです。ニトロペンは(ニトログリセリンともいいます)は血管を拡張させて 1心臓へ戻ってくる血液(静脈血)を少なくして心臓から持ち出す酸素の量を減らす 2血圧を下げ(血管を拡張しますからね)ポンプとして働く心臓の負担を軽くする 3冠動脈(心臓そのものへの血管です)をひろげたことにより心臓への酸素供給を多くさせる。という働きをします。 少し難しくなりましたが、ニトロペンの効果は今の3つの大きな働きで、心臓の酸欠状態を改善するということです。だからはじめから酸欠状態でなかったり(狭心症による胸部痛ではない場合)、あまりにもひどい酸欠状態だったりしたらはっきりした効果はありません。ひどい場合はニトロペンを3錠くらい舌下してもどんどん痛みが強くなって意識がなくなる(これは心筋梗塞です)こともあります。 ニトロペンの効果があって、狭心症と診断がはっきりすることもあるし、最初に言った動脈が勝手な痙攣をするタイプの狭心症だと効かない場合もあるのです。 ニトロペン舌下錠は発作予防として使用する薬とは違い、発作時に使用する即効性のもので、(ほかにもスプレー式のものがあります)、効く場合は大体即効性で舌下後まもなく胸の苦しさがよくなります。ついでに血圧も少し下がります。(立ちくらみに注意) 負荷心電図でSTの降下があったということは、運動によって心臓に酸欠症状がおこるということなので、ニトロペンが効くタイプのようですが、実際どの血管が原因となっているのかは、心臓CTや心エコーの検査、心臓血管検査でわかると思いますのでよく検査してもらってください。 もう一度いいますがニトロペンは効果がある場合は、「舌下して何分か」、までは個人差があるのでいえませんが、少なくても何10分もかかるということはないと思います。
お礼
丁寧なご説明ありがとうございました。狭心症に関してよくわかりました。これから他の検査を受けるので、まだなんとも言えませんが、ニトロの効果についてはなんとなくわかりました。ただ、欲をいえば、ニトロで症状が軽快するとは、どの程度軽快するのか、が知りたかったです。なんともなくなるのか、少しは軽快するのかなどに関してです。 ニトロの効果も大切ですが、やはり検査結果を待ちたいと思います。 ありがとうございました。