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これは本当ですか?
日本人と比べて外国の方は目を見て話す、 アメリカでは見知らぬ人に挨拶したり、駅のホーム等で近くに並んでいる人によく話しかける という話を聞いたのですが、それは本当なのでしょうか? 日本人は恥ずかしいから目を見て話さない、 また、質問にはっきり答えず曖昧な答えをすると言われますが、そう思いますか?また、その理由は何でしょうか?
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外国という範囲ですと世界中に様々な国があり民族がありますし、なかには日本以上にシャイな 土地柄もありますから、ご質問の内容にただ一概にこうだとお答えしにくくなってしまいます。そ こで、ここでは、ご質問をアメリカあるいはヨーロッパ各国に限って置き換えてみます。 日本人と比べて外国の方は目を見て話すか… アメリカ、ヨーロッパともに、会話の際には、よほどの例外を除いて、ほとんどの場合相手の目 を見て話します。ことにアメリカの中西部の人たち、イタリア人、スペイン人などラテン系の人た ちはかなりはっきりとしたジェスチャーも加えて表現します。 目は口ほどにものを言い…、このように言葉以外でのコミュニケーションのことをノンバーバル コミュニケーションと呼びますが、たとえば日本などでは、ほぼ民族が限られていることや、言語 も日本語として統一されていること、さらには、日本語はとても複雑な言語であって、細やかで深 みのある表現が可能なことから「あうんの呼吸」でお互いに通じ合います。ですが、一方、彼らの 言語は比較的単純で細やかで深みのある表現をしにくいこと、さらには、古くから多国籍、多民族 といった混沌とした生活圏で生きてきたこと、そうした環境の中で相手に自分の思いを正しく伝え るために、必然的に相手の目を見たり、手や顔の表情などのジェスチャーを取り入れるようになっ たと言われています。 アメリカでは見知らぬ人に挨拶したりするか… アメリカ、ヨーロッパともに、これはよく見かけますし、わたし自身もよくやります。たとえば、 家の前を通り過ぎる知らない人に、公園などですれ違う他人に、エレベーターで待っている人たち にと、ちょっとしたシーンでわりに気軽に挨拶をします。わたしが住んでいたパリのアパート、一 階に小さな朝食専門のレストランがありました、ここでは、食べ終えて出る人は、誰かれなく「ボ ンジュール」と声をかけて出て行くのです。これには最初驚きました。「ボンジュール」とは出会 った時の挨拶だと思っていたのに、いわば別れる際にも使われる、まさにカルチャーショックでし た。考えてみれば、ボンジュールとは「いい日でありますように」という意味もありますから、そ れで良かったのだけれど。 駅のホーム等で近くに並んでいる人によく話しかけるか… 同じことをしていて、ちょっと時間がかかっている…などという時には、わりに気楽に話しかけ るようです、電車が来ませんね、いいお天気ですね、いやあ今日は寒いですね…などと。それから、 厳しい注意もわりに率直に口にするようです、あなた、まだ信号は赤ですよ…などと。 日本人は恥ずかしいから目を見て話さない… つまりは、日本語と言う大変に良くできた言語ゆえに、相手の目を見なくても会話が出来てきた 日本人だからではないでしょうか。それに、元々日本人は自己をはっきりとアピールする習慣がな かったことも原因のひとつでしょう。なぜアピールしないか、それはひとえに農耕民族ならではの 生きるすべだったから、つまり、終始控えめに構えて、けっして強力に自分を押し出さないことで 協調の姿勢を貫くことが共同作業が欠かせない農耕を支えてきたからではないでしょうか。 質問にはっきり答えず曖昧な答えをすると言われますが… これは、ものごとに対してはっきりと意思表示をしてきた諸外国の人には日本人が奇異で不可思議 に見られてしまう最大の特長、いえ、今の時代、悪弊といっていいかと思います。はっきり答えず、 中途半端にしておきたい…、この感覚もまた、農耕民族として生き抜く上で得た生活の知恵だった のでしょう。どちらに着くか、どちらを支持するか、どちらを望むか、そうした明確な答えを出す と、時として仲間の中で浮き上がって不利になりやすい、そして農耕社会ではひとり浮き上がった り、本心を見抜かれたり、負け組に組み入れられるということは生死にかかわりかねない、だから こそ、できれば曖昧にしておきたがったのでしょうけれど。
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- fujic-1990
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私が昔読んだ本には、 アメリカは移民の国だから、相手のことがよく判らない。 ゆえに、ブスッとしていると危険(相手が不快なるかもしれず、不快になればなにをされるか判らない)。 にこやかに話しかけて悪意を持っていないことを証明したり、相手がどういう人なのか知る必要があったからだ(相手の気持ちを読むには、口ほどに物を言う目を見るのが一番)。 という意味のことが書いてありました。 はっきりした物言いなども同様で、例えば英語系の人がドイツ語系やフランス語系と話しても、微妙なニュアンスなんて伝わらないわけです。 ジェスチャーひとつにしても、意味が違うかもしれない。むしろ誤解されて隣人戦争になりかねないので、ハッキリ核心をついた話をいう習慣にならざるをえない。 逆に、日本人は、みんな同族なので、話さなくてもおおむね判る。 ブスッとしていても悪意があるとは思われないことは判っている。にも関わらず、目を見てしっかり相手の気持ちを読もうなんて態度を取ると、逆に警戒される状態です。 言葉遣いもどうようで、例えば「ま、考えておきます」と言えば「ノー」だと判るのに、あえて「ノー」などと明確に言う必要なんてないわけです。 むしろ、「ノー」と言えば相手を不快にさせて、常識のない人だと軽蔑されるオチですから、あえてやろうとはしない。 そういう歴史的違いが原因ですね。 ちなみに、チンパンジーは目全体が黒くて、どこを見ているのか判別しにくいです。見られた側から警戒され、逆に攻撃を受けるからだそうです。 獣は、目を見詰めると攻撃の前兆として受け取り、逆に攻撃してくるものが多いんですが、人間はあえて白目と黒目を区別して、どこを見ているか(というより、ボクはキミを見詰めいているんだ)ということがわかるように進化してきた動物だそうです。 ということは、欧米系が正しい道筋なのかな (^^;
お礼
なるほど…。詳しい解説ありがとうございます!! とても参考になりました。
- aenvgielle
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見知らぬ人に挨拶はしますね。 挨拶までいかなくても目があったらニコッとします。 バス停でお年寄りに話しかけられたことは何度かあります。 ホテルなんかだとお客同士で普通に挨拶や会話はあります。
お礼
回答ありがとうございます! ホテルでもそういうことがあるんですね。
- dogday
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アルファベット系欧米語は、日本語より情報量が少ないから、身振り手振りがいるので、見てないと理解がたりないのです。 日本人でも英語で喋る時は、誰でも目を見て手振りつきで話します。 誰に習う訳じゃなく、言語上自然にそうなるのです。
お礼
なぜそうなるのかという説明は、調べてもなかなか出てこないので助かりました。 回答ありがとうございました!
お礼
農耕民族の歴史からきている、というような説明は特に、調べた際にもなかなか見かけなかったので、とても参考になりました。 詳しく丁寧なご回答ありがとうございます!