- ベストアンサー
ユーロが危ないと言われていますが
ユーロが今危ないと言われていますが、経済や金融に関する知識が弱く、いまいち問題の把握ができません。 キーワードだけでもかまいませんので、何を理解していれば、このユーロの問題の危険性を理解できるかを教えていただけるでしょうか?
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
うーん、、ユーロ危機って一言で言い表すのが難しいんですよね。。登場人物が多すぎてなおかつ全員がなんらかの汚点を抱えているわけで…。なるべく簡単に言うとするならばこんな感じになるでしょうか、、 「カジノ設立許可を出した石原慎太郎とカジノ運営者とカジノ中毒者とアコム」の関係=ユーロ圏 ●石原慎太郎=ユーロを導入したEU首脳 ●カジノ運営者=ドイツの輸出企業 ●カジノ中毒者=PIIGS諸国(ギリシャやアイルランドやスペイン) ●アコム=独仏の金融機関 まずユーロ危機の根本はその共通通貨である「ユーロ」が問題となります。 ユーロのポイントは「ユーロ圏内の貿易や資金移動に為替変動リスクを考慮しなくていい」ということです。これによって以下の問題を引き起こすことになりました。 (1)ドイツの輸出企業が為替変動を気にせずPIIGS諸国に輸出することが可能になった(日本なら円が上昇して輸出しづらくなるけど、ドイツでは気にせずできるようになった) (2)PIIGS諸国はほしいものを無限に輸入することが可能になった。通常輸入額が大きくなると海外に資金が流出することによって為替が下がり、輸入物価が上がることで輸入にストップがかかるのですが(一例としてアジア通貨危機時のタイや韓国がそうです)ユーロでは為替が下がることはないので、PIIGS諸国は輸入をやりたい放題になってしまった。 ようは「カジノ運営者と中毒者がお互いハッピーになる仕組み」がユーロというわけです。なんかアヤシイ話ですよね?そんな仕組みを導入したのが石原慎太郎さん(EU)なのです。 この仕組みに便乗したのがアコム=独仏の金融機関です。カジノ中毒者は基本ビンボーさんなのでお金が足りません。そこでアコムさんは中毒者に高金利でお金を貸し、大儲けをしていたのですね。 ちなみにこのハッピーになる仕組みはリーマンショックが起こる前までは機能していました。 カジノ運営者は中毒者に金を使わせ荒稼ぎをし、アコムは中毒者に大量の金を貸すことで金利で荒稼ぎをして、石原慎太郎は運営者とアコムから上納金をもらうことでウハウハして、中毒者はカジノで存分に楽しむことができていました。。。。 しかし、リーマンショックでカジノ中毒者がこれ以上借金ができなくなることで、中毒者(PIIGS諸国)が借金返済に苦労して、アコム(独仏金融機関)が借金が取り立てできずに阿鼻叫喚し、運営者(ドイツの輸出企業)は別のところにカジノを探し出し、石原慎太郎(EU当局)はこの仕組みを守るためにやっきになっていると。。。 まあなるべくイメージしやすいように例えて言ってみるならこんな感じですねぇ。。 ※このネタに石原慎太郎氏とアコムを出したのは両方リスペクトしているからです。リスペクトしてなきゃネタにできません。決してdisってませんよ・・・たぶんw ☆もうちょっとレベルアップしたい場合の関連キーワード(検索して調べればレベルアップした気になるはずw) ●グローバル・インバランス ユーロの問題って簡単にいうと輸出入にブレーキが利かないこと、経常収支を無限に拡大できるような仕組みを作ったことなんですよね。この経常収支が拡大し続ける問題をグローバル・インバランス問題といいます。 ●単位労働コスト(Unit labor Cost) ☆http://kotobank.jp/word/単位労働コスト ドイツの輸出企業はなぜ国際競争力があるのか、なぜ輸出が強いのか?その理由はもちろん技術があることもさることながら、リーマンショック以前でも労働者コストを低めに保っていたのが大きいと私は思っています PIIGS諸国とドイツの単位労働コスト(ソース:ロイター) http://graphics.thomsonreuters.com/11/06/EZ_ULC0611_SB.jpg PIIGS諸国がリーマン・ショックまで軒並み増えていたのに、このドイツは恐ろしく抑えていたことがわかります。 ●国際与信統計 ちなみに独仏がギリシャにお金を貸し込んでいるソースを出せと言われた場合その根拠はBISの発表している国際与信統計というものになります。日本集計分は日銀が発表していますね。 ☆BIS国際資金取引統計および国際与信統計 http://www.boj.or.jp/statistics/bis/ibs/index.htm/ このデータの一次ソースは http://www.bis.org/statistics/consstats.htm なのですが、データを見るのが面倒(笑)なのでまたロイターさんからグラフを借りましょう http://graphics.thomsonreuters.com/11/07/EZ_BNKEXP0711_SB.html 例えばギリシャであればフランスやドイツが貸し込んでいるのがわかります。現在フランスの銀行が格下げをされたりしていますが、その理由のひとつとしてギリシャにお金を貸し込んでいることを根拠にされていますね。 ☆ムーディーズ、仏銀大手2行を格下げ http://www.afpbb.com/article/economy/2827410/7760690?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics ところで、この統計を出した訳はこのデータを知っていると次の標的がどこになるのかだいたい予想ができるというところにあります(黒) 例えば次にアイルランドの情勢が不安になれば、地理的に近くお金を貸し込んでいるイギリスがやばくなりそうですし、ポルトガルだと、同じPIIGS諸国のスペインが貸し込んでいるのでポルトガルの死=スペインの死になりそうですしねぇ。。 最後に私が出したグラフが置いてあるロイターさんのPIIGS諸国関連データがまとまっているURLを紹介しておきますね(英語) 参考になるはず・・・? http://graphics.thomsonreuters.com/F/09/EUROZONE_REPORT2.html
その他の回答 (6)
- gooid_send
- ベストアンサー率15% (62/395)
アメリカ、中国、欧州 世界経済の現状 #1 [Youtube検索] の動画で重要ポイントとなる議題がわりと分かりやすく話されています。 それと国民的多数の決断が政治として行われたとしても、それが間違っていることも多々あるという事態が大きな課題になっていたりもします(天国への決断をしたと思いながら、地獄への決断をしているような事象です)。
お礼
youtubeでみてみます。ありがとうございました。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
あとからEUに参加したような規模の小さな市場の国がどうなろうと、風評被害以上の打撃はEU以外の国にはないと思っていいんですが、いま、危ないといわれているのが経済規模の比較的大きな国なんで。 日本やアメリカのような単一国家だと、経済破綻するまでに、その国自体の対応がきたいできますよね。 自分の家庭だけが大借金を負っているので、対策も逃げもしやすいんです。 EUは、近隣の家庭が街ぐるみで丸ごと連帯保証人になっているようなもので、金持ちもいれば、貧乏人もいる、働いものもいれば、ナマケモノもいる。しかも、ドイツみたいにつつましく健全に生活していても、その商売相手に身内もいるからそ、その人が借金ばっかで贅沢な生活をしていても無碍にもできない。 これまでは所帯の小さなとこが、小さな借金で首が回らなくなったのをたすけたりしてたけど、今は、それに加えて、所帯が大きなトコも借金でいよいよ首が回らなくなってきた。 小さなナマケモノなら、強気でサポートできたけど、古くからある名門で、ちょっとヤクザなトコもあるトコなんで、なかなかちゃんとしてねといい出せずにいて、いよいよ危ないという感じ。 で、そんな国が複数あるから、有効な手が打てないでいる。
お礼
助けてあげないといけない状況だけど、助けてあげることもしにくいのですね。通貨が一緒だと大変ですね。勉強になりました。ありがとうございます。
- covanonki
- ベストアンサー率48% (219/448)
ユーロ圏では、ユーロ紙幣を発行しているのは「欧州中央銀行」で、ユーロを用いている国の 通貨を全てここが発行しています。 つまり、財政的に健全なドイツの通貨も、逆に財政的に危機状態にあるギリシャの通貨も、同 じ機関が発行しているのです。 日本であれば、通貨発行権を持つ中央銀行を国内に保有していますから、もし本当に財政に危 機が訪れたとしても、最終的に日銀が通貨を発行する事によって補てんすることが出来ます。 ところが、PIIGS ピッグスと呼ばれる、欧州圏の財政危機にある国家、すなわちポルトガル (Portugal)、イタリア(Italy)、アイルランド(Ireland)、ギリシャ(Greece)、スペ イン(Spain)5カ国では、自国通貨を発行する権限が、それぞれの国には存在しません。 自国の財政が危機に陥り、国債の発行が必要となった場合でも、発行した国債の消化を自国 で行うことが不可能になりうるのです。他のユーロ圏に所属する国々に助けを求めざるを得 ません。 ドイツなどにしてみれば、いい迷惑だと思います。
お礼
通貨が同じだとそのようなことも起こるのですね。他の国に頼らざるを得なくなるから、返済が複雑になったりするわけですね。 また一つ勉強になりました。ありがとうございます。
だいたい、ユーロが上がるときに、危ない、という噂が流します。
お礼
回答ありがとうございます。
補足
回答ありがとうございます。
- nantamann
- ベストアンサー率30% (342/1138)
PIGS(ポルトガル、イタリア、スペイン、ギリシャ)の借金返済能力に疑問が投げかけられ、特にギリシャの発行する国債の引き受け手問題が喫緊の課題です。さらにこれらの国の発行する国債を大量に保有するフランス、ドイツの銀行はギリシャがもし債務不履行にでもなれば債権は紙屑となり大打撃を受け、世界中に信用不安が広まり、世界の株安となり恐慌になりかねません。 いまのところ緊急融資でしのいでいますが、借金返済は疑問です。ギリシャ国民の生活は窮乏しつつあります。失業者の増加、消費の低迷、事業を閉鎖、失業の悪循環です。 どのように切り抜けるのか ギリシャをユーロ圏から切り離す案はいまのところ収まっています。 イタリアの国債を中国が買うことを申し出ており中国が救済するということもあります。中国は元の国際化と国際政治での発言権増大を目指しています。日本は借金だらけで何の力もありません。 原因 ラテン国家の楽天的で無計画な借金とばらまき政策です。ばら撒き政策横行の日本も10年後はギリシャですね。下手をすれば中国の支配が及びます。借りた金は返せ。借金して金をばら撒くな。
お礼
回答有難う御座います。なんか外観がつかめました。感謝いたします。
- AVENGER
- ベストアンサー率21% (2219/10376)
お礼
回答ありがとうございます。
補足
回答有り難うございました。参考に致します。
お礼
わかりやすく例えて頂いて感謝します。また丁寧に様々なリンク先まで貼って頂いてありがとうございました。