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ログハウスについての建築家の意見
- ログハウスは住宅造りの中でも特殊な存在であり、メーカー以外の建築家には関心が薄いようです。しかし、130mm程度の角ログを使用した平屋タイプのログハウスについては、耐久性や居住しやすさ、独特の木材の使用など、多くの注意点と良い面が存在します。外装のメンテナンスや木材の調整、風雨への弱さに注意が必要ですが、ログハウスは独自の魅力があります。
- ログハウスの良い面は、木材の温もりと自然な雰囲気を楽しめること、構造の安定性や耐久性が高いこと、環境に優しい建材を使用していることなどがあります。一方、悪い面としては、外装のメンテナンスが必要であることや、木材の収縮による調整の必要性、風雨に弱いことが挙げられます。建築家の方々はログハウスを専門にしていない場合でも扱うことはあります。
- ログハウスは他の住宅タイプと比較して特殊な要素が多く、建築家にとっては次元の違う設計や施工手法が求められます。130mm程度の角ログを使用した平屋タイプのログハウスは、建築家の方々からも関心があり、構造の強さや耐久性について重要なポイントとなります。また、快適な居住環境を実現するためには、断熱性や換気設備の工夫も必要です。
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>「ログハウス」の特性である調湿性能や夏涼しく冬暖かいところや耐震性などの特性は、、、、 水を差すようで申し訳ありませんが、調湿性は木材の特長です。材木の表面(2ミリぐらいと言われます)だけが調湿に貢献しています。したがって、材木の露出表面積が同じであれば、丸太であっても8ミリの板張りであっても調湿能力は同じと考えます。 また、冬に暖かいのも木材の特長ですが、木材を上まわる断熱材がいくらもあります。実際に極寒の北欧でも住宅街では断熱材を大量に使用した木造住宅が多い理由は断熱性がログハウスよりもすぐれているからです。 また、ログハウスは設計上、壁面に占める開口部面積(窓+扉)が少ないのが特徴です。ガラスを使用する開口部が主たる熱の出入り口ですから、通常の木造家屋でも、ログハウス並みに開口面積を減らせばそれだけ暖かい住宅になります。 一方、「夏涼しい」のはなにかの誤解でしょう。もともと北欧やカナダの北部は乾燥しているために夏は涼しいのです。 それに対して、亜熱帯モンスーン気候の日本では、夏の空気はとくに湿度が高いので、ログハウスが日本家屋よりも涼しいと言う事はありません。断熱性の悪いコンクリート住宅を比較にだせば、「ログハウスが涼しい」といえるかもしれませんが、このような比較はアンフェアーですね。 最後に耐震性です。屋根に重量のある瓦を載せた二階建ての住宅の耐震性が悪いのであって、二階部分が小さい設計、あるいは瓦を使わない木造住宅の耐震性と基本的には同じです。構造用合板を多用する最近の木造住宅の耐震性は非常に高く、同じ設計(二階が小さい)で比較すれば、総重量が軽いことを勘案すると、ログハウスよりも耐震性が高いといっても間違えではないでしょう。東北大震災で、多くの木造住宅が形を維持したままに津波に流されてゆく映像を御記憶でしょう。最新の日本の木造住宅はマグニチュード9.0に耐えることが実証済みです。 北欧やカナダでログハウスの人気が高いのは、他の工法の住宅よりも安いからです。 地場でとれる豊富な木材を使い、高価な断熱材や、高価な樹脂製窓枠などを使わずに建てるログハウスは、彼の地では安いことが人気の秘密です。
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- humpback-w
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補足説明です。 >調湿性は木材の特長です。材木の表面(2ミリぐらいと言われます)だけが調湿に貢献しています。したがって、材木の露出表面積が同じであれば、丸太であっても8ミリの板張りであっても調湿能力は同じと考えます。 木の水分の給排水率が最も高い箇所は木口です。 ノッチと云う交点で組まれたログはその木口の見出し部分が沢山現れています。 その調湿作用は板材の比では無いと云う事を理解出来ると思います >最新の日本の木造住宅はマグニチュード9.0に耐えることが実証済みです ログハウスは巨大地震の1.5倍の強さに耐えられます 巨大地震とはM8以上の事をさしますと云う事は単純計算でM12迄耐えられると云う事なのです。 実験装置はM12程度迄なのでそれ以上は計測出来なかったのです。 >北欧やカナダでログハウスの人気が高いのは、他の工法の住宅よりも安いからです。 地場でとれる豊富な木材を使い、高価な断熱材や、高価な樹脂製窓枠などを使わずに建てるログハウスは、彼の地では安いことが人気の秘密です。 大きな勘違いです。 北欧でも、北米でもログハウスは高級家屋なのです。
お礼
お忙しい折、ご回答頂き恐縮です。ありがとうございました。 なかなか、難しいですね。 やはり、見解が異なるのでしょうかね?
- Mokuzo100nenn
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住宅建築には、オープンシステムとクローズドシステムという区別があります。 オープンシステムは、誰でも使える部材(部品と材料)、だれでも使える技法を組み合わせて家を建てる方法です。 それに対してクローズド・システムは、ある企業だけが使える部材や、その企業だけの特殊技法で家をつくる方法です。 建築家、あるいは建築士は、オープンシステムをつかって自分のアイデアを実現するのです。 逆に”へーぺルハウス”や”パルコン”などと言う商品は、それぞれ旭化成ホームズ、大成建設ハウジングという企業のクローズド・システムですから、世間一般の建築家や建築士などは扱いません。 これらのクローズド・システムの商品は、まず営業が対応し、受託契約に契約後、その企業専属の設計士が間取りや設備を決め、建築確認を申請します。 多くのログハウスも、キットで販売されるクローズド・システムに近いものですから、世間一般の建築家や建築士が扱うことなく、キット輸入の会社や、キット販売の会社と契約している建築士が構造計算や建築確認申請業務をにないます。
お礼
ご教示ありがとうございます。 業界の中には、いろいろ慣習や常識というのがあるのですね。 実は、そこが我々一般の人には、わからず、不安になったり、不満に 思えたりする部分なのかもしれません。 特殊な(?)建築家の方以外には、「ログハウス」という建造物は、 あまり評価されないという印象を持ちました。 「ログハウス」という建造物の特殊性だからこそ、独立した建築家の 関与が、ありがたいと思ったのですが…。残念です。 「ログハウス」の特性である調湿性能や夏涼しく冬暖かいところや 耐震性などの特性は、他の工法で、それなりの建材を選択すれば、 それなりに同等の特性を得られるのでしょうか? それとも、ログハウスの特性と言われている事は、建築家の方々に とっては、取るに足らないものなのでしょうか? なかなか、一般人には、知りえないことなのかもしれません。 今回の質問に対する皆様のご回答を読ませて頂き、そんな印象を持ち ました。
- PussinBoots
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当方は建築家ではないのですが、喫茶店をしている叔父が店舗改装でログハウスにしようとしたことがありましたが... 密集地にログハウスを建てることは耐火基準や消防関係の法律か条例をクリアできなくてNGと言われて断念した経緯があります。すでに調べられて釈迦に説法かもしれませんが、実現化する過程でそういったことも気にかけた方がよいかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですよね。ログハウスのイメージは、市街地には建てられない!だったのですが、 最近では、身近な場所でも見られるようになったりして…どうやら、建築基準法など が変わったり、防火等の基準を満たすような部材が出ているようでして。 そんな情報もあったりして、俄かに、頭の片隅から消えずにいます。 外装や内装を木の無垢材などを使って、それらしく、見せる方法も、いくらでもある ようですが、やはり、ログハウスの特性のなかの利点が、他の工法よりも魅力を感じ るんです。 もう少し、納得できるまで、情報を集め、考えてみようかと思います。 取り急ぎ、お礼まで。
- humpback-w
- ベストアンサー率75% (42/56)
老ビルダーです、又昔ながらの和建築も建てています。 愚問ですね、木の事を良く知らない建築士に聞いても無駄でしょう (ログに関わっている建築士でさえ木の事を全く判っていない建築士がログを設計している状況です) ログハウスは車に例えればイタリアのスーパーカーの様な物です。 優れた走り、コーナリング、制動性能・・・・ 住み心地で云えば優れた断熱性、調湿作用、また圧倒的な耐震能力 貴殿がご存知な様に >完成後も、外装など手入れが常に必要だということや、木材の収縮に ともなった調整等が必要なこと、風雨に弱く、雨漏りなどが生じる可能性がある ことなど、ごく基本的なことは承知しています。 では今節流行のサイディングの家は手入れが不必要だとお考えであれば大きな間違いです。 サイディング15~20年もすれば哀れな物です。その張り替え費用は施主の大きな負担となってしまいます。 10年もすれば使用されたサイディングは廃盤となり、ちょっと割れたり、傷ついたりしても交換となれば 全て張り替えってことになりかねません であれば良い樹種、良い設計、正しい施工、優秀な塗料で建てられたログハウスの方が費用が安くなって来ると思います。 先出の方が書かれていましたが >この2つポイント以外は、ログハウスはすべて短所となります。耐久性。価格。メンテナンス。それに壁が下がるためにタイルを使えないと言うことはそれなりの水周りが必要です。 耐久性が悪い? いやいや世界で一番古いログハウスは1300年経っています。日本にありますヨ >住む家に通常の2倍の価格 何を基準として比べているのか判りませんが坪60万程度出せば、そこら辺の家と同じものが建てられると思います。 壁が下がる為にタイルが使用出来ない? ログハウス詳しく知らないので、こういった書き方となってしまうのは致し方が無い事なのですが 壁にタイルを施工したログハウスなんていくらでもあります。 kinoki1様 御気分を害されたならば平にご容赦下さいませ。 今ログハウスを建てられる方の多くは別荘ではなく住居として建てられています。 ログの着工数は年間1100棟程度で全住宅の0.4%前後 数多くいる建築士の中でも専門にしている建築士は本当に数少ないものです。 そして、木の事を良く知って建てている建築士はさらに数少なくなって来ます。 さらに、実際に木を刻み、木を知って建てているビルダーや工務店はわずかしかいないのが現状でしょうね 家を建てる、一世一代の大仕事です。慌てる事はありません ログハウス結構奥が深い建物です。逃げはしないのでゆっくり研究されると宜しいかと思います。
お礼
お忙しい折、ご丁寧にご回答頂き恐縮です。 ありがとうございます。 1番目にご回答頂いたご意見と2番目にご回答頂いた内容、 どちらも、もっともというか、様々なHPなどで語られている ご意見に、どちらも近く、真っ二つという感じです。 悩みは一層深まりますが…。 ログハウスの建築を考えると、よきメーカー、よき部材、 よき施工…であれば心配ないことは重々承知しているの ですが、建物だけで3000万円以上の金額が出せるもので もなく、坪60万円程度に見合うキットを購入して、工 務店等に施工をお願いする方法もあったり、施工になれた ログキット販売の代理店に任す方法もあるのかもしれま せんが、その場合には、不慣れな工務店での施行ミスも 想定されますし、代理店などはオプションや追加工事な どを強く勧められたりして、結果は高価なものについて しまう危険性も少なくないような意見も見受けられました。 また、土地選びや、基礎工事、建物の設置場所、諸法規 などへの対応、さらには監理などを考えると建築家の方 を独立してお願いすることが必要かなぁと考えたり…。 資金の少ない中での新築が、所詮無謀なことなのかと 思えたり…。この悩むところからが新築の作業の始まり なのかもしれませんね。 愚問ながら、懲りずに、アドバイスなど引き続き頂けた ら幸いです。
- kinoki1
- ベストアンサー率51% (37/72)
ログハウスの長所は2つあります。1つは雰囲気が良いことです。カントリーな感じはどんな木造住宅よりもあると思います。2つ目は自分で作ることができると言うことです。あなたがアメリカ西部の開拓者であるとすると斧一つで組み立てができる家はログハウスしかありません。 この2つポイント以外は、ログハウスはすべて短所となります。耐久性。価格。メンテナンス。それに壁が下がるためにタイルを使えないと言うことはそれなりの水周りが必要です。 以上のことから雰囲気を重視するリゾートのセカンドハウス以外ではログハウスを建てることは意味がありません。 通常の住宅で木質のものにしたい場合は内外を木製のサイディングを使う等のことをすれば充分ですし。雰囲気がよいだけで、毎日住む家に通常の2倍の価格の建物を建てるのは無理があります。 私が家族を連れてアメリカ西部に幌馬車で開拓農民として行くのであれば好むと好まざるとに関わらずログハウスを建てますし、もし私が非常にお金持ちであれば、自宅は通常の工法で建て、セカンドハウスはログハウスを湖畔に作り、週末は家族や友人達と過ごします。 それからログハウスは制約が大きく、設計事務所がそのデザインに関われるところがあまりありませんてので、建築家の範疇でないのも事実であることを申し添えます。
お礼
お忙しい折、お手数をおかけしました。 回答ありがとうございました。 やはり、厳しいご意見ですね。 当方は、雰囲気も良いのですが、それ以上に、調湿性や夏涼しく、冬暖かいと言われている ところが気に入っていました。こういった特性は、特筆すべき程ではないか、他の工法での 家でも十分に可能というところでしょうね。
お礼
お忙しい折、たびたび、ご教示頂き恐縮です。 一般的に言われる、雰囲気や外見以外のログハウスの良い点と 言われる要素が、普通の木造の建築でも、同じようにできると いうことですね。 調湿性などは、無垢の床や壁などでも同じ効果が得られるので すね。 大変、参考になりました。ありがとうございました。