イシクラゲは食用藍藻で、昔から食べられていました。沖縄では「モーアーサ」と呼ばれ、テレビのDASH村でTOKIOの長瀬さんが食べてました。滋賀県では姉川クラゲと呼ばれて保存食にされたりしていました。残念ながら、近年ではほとんど食べられていませんが、沖縄県宮古島では今でも時々市場で売られています。
ただ、陸生なので土壌菌が共生しています。土壌菌の中で、食中毒菌もありますので、庭のイシクラゲを食べるときにはよく水洗いし、熱湯で消毒してから召し上がるのがよいと思います。
生理作用としては、抗ウイルス作用が報告されていますが、これは、採取場所によって活性があったりなかったりです。
その他、感染症予防(感染免疫)の論文も出ています。
また、食物繊維としての働きも論文が出ており、動物に与えると、血中コレステロールも上昇を抑制することが報告されています。
この食物繊維(多糖類)がデトックス作用(体に悪い物質を吸着し、糞便と一緒に排泄)を示すと考察されています。
駆除するときは、湿った状態で駆除してください。乾燥した状態ですと、採るときに一部がまた土壌に落ちて増えるので、きりがありません。
7月に講談社から発売された「アラマタ生物事典」(荒俣宏編集)にもイシクラゲが載っています。
宇宙農業への期待が寄せられ、2006年には、国際宇宙ステーションにイシクラゲが旅行しています。
宇宙を旅したイシクラゲを増やして、「宇宙を旅した藻で作ったキャンディ」が、国立博物館をはじめ全国の科学館や博物館のミュージアムショップで販売されています。
また、先月から、イシクラゲを練りこんでクッキーにした「イシクラゲクッキー」もミュージアムショップで販売が始まりました。このイシクラゲは、殺菌処理してあり、衛生試験をちゃんとパスしたものを使用しています。
土壌表面に生育するイシクラゲが、放射性同位元素のセシウムを吸着固定する可能性が報告されており、放射性物質除染に利用できないかと研究が始まっています。
余談ですが、昨年の夏休みには、学研から学研教室限定でしたが、イシクラゲ観察キットが発売されていました。
各項について、詳細(たとえばURLだとか論文だとか)が必要といことであれば知っている範囲でさらに詳細をご回答いたします。
お礼
ありがとうございます! イシクラゲってすごいですね。研究できる知識があれば、、、といつも思います。 情報をいただけて、本当にありがたいです。 薬や化粧品なんかもできそうですね。いつもイシクラゲを取りながら、この保湿力、肌によさそうだなと、考えています (笑)