強酸によるアルコールの脱水反応は、E1反応機構により進行するため、反応中間体としてカルボニウムイオンが生成し、Saytzeffルールに従った生成物が生じます。
Saytzeffルールに従うと、hiro2000さんが考えられた4-メチル-2-ペンテンが生じると思います。
カルボニウムイオンが中間体として生成しますので、Ichitsuboさんがお考えのような転移反応が生じてもおかしくありませんが、私の記憶では、一般的にカルボニウムイオンにおける転移反応は水素よりも、むしろメチル基の方が転移しやすいと思います。
W.A.Monsler,J.C.Cox, J.Am.Chem.Soc.72卷,3701(1950)に(孫引きです。)
4,4-ジメチル-3-エチル-2-ペンタノールをβ-
ナフチルスルホン酸で脱水した例が紹介されています。
これは、弱酸を用いて転移反応を起こしながら脱水させた事例です。
生成物は4,4-ジメチル-3-エチル-2-ペンテンが58%、メチル基が1,3-移動してから脱離したと考えられる2,4-ジメチル-3-エチル-2-ペンテンが42%生成したそうです。
この事例は、このような特別な場合でも主成分はSaytzeffルールに従うという紹介だそうです。
私はhiro2000さんが正しいと思います。
正しい答えを出されているので、Saytzeffルールについて、特別説明する必要はないと判断しました。
お礼
いろいろお調べいただきましてありがとうございます。ようやく結論が出たような気がします。みなさんに20ポイントずつさしあげたいのですが、かなり迷ってます。また、有機化学の質問があればお世話になりたいと思いますのでよろしくお願いします。