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DCCは本当に生き残るすべはなかったのか?
- MDのライバルとして登場したDCCは、アナログカセットとの互換性を重視したのが売りでしたが、ニッチ市場にも残れず消え去ってしまいました。
- DCCはアナログカセットとの互換性があり、操作性や生産コストの面でもアナログカセットに近かったため、生き残る可能性もあったと考えられます。
- 海外では録音や録画のニーズが弱く、日本以上にアナログカセットとの互換性が重視される可能性もありましたが、それでもDCCはニッチ市場での生存が困難だったようです。
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>MDは当初、機材が重厚長大であったため、(DCCに比べ)安泰とは言い切れない部分もありましたが、操作性がいいものは機材が多少大きくて重くてもOKということでしょうか? えっと、確かにMD1号機はポータブルとしては大きかったですが、最初から録再機でしたから、 とりあえずそれを1台買えばミニコンポやCDラジカセにつないでCDからダビング・再生と、持ち出して聞くことができましたが、DCCのポータブルの1号機は最初再生専用でしたから、別に大きなデッキを買わないと意味がありませんでした。 といいますかMDは最初ポータブル機のみの発売で、デッキが発売されたのは数年後でした。 それに対してDCCの1号機はフルサイズのデッキ。92年当時、オーディオ機器の中心はCDラジカセかミニコンポ&ミニミニコンポが中心でしたから、それにつなぐのにフルサイズのコンポというのは・・・。 どっちが、重厚長大でしょう? 2号機の録画再生機能付きDCCポータブル機が出てきたときは確かに小さくなりましたが、 カセットウォークマンと比較すればまだまだ大きく、それに発売されたときは 世の中の流れはすでにMDに流れていましたからね。もうすでに遅かったです。ほとんど注目は浴びませんでした。 (私は買いましたが。) それに、正確にMDとDCCのポータブル機の大きさを比較する数値のデータは探し出せませんでしたが、1号機のDCCポータブル結構大きかったですよ。 ポケットに気軽に入れて持ち運べないという点では初代のMDとDCCのポータブルに違いはないです。 http://www.dutchaudioclassics.nl/Philips_dcc130_dcc_portable/ http://www.minidisc.org/part_Sony_MZ-1.html >ポータブルDCCは当時のポータブルMDプレーヤーに比べて小型軽量を売りにして発売しましたが… どの機種とどの機種を比較しておっしゃっているのか分かりませんが、ポケットに気軽に入れられない 大きさなら、多少のサイズの差を比較しても意味はないです。
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- Goma2112
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実際にDCCを購入した立場から、発言します。(最近はあまり使用していませんが、現在も完動状態で持っています。) DCCを主導したのはPhilipsとPanasonicでしたが、あくまで積極的なのはPhilipsでした。 ただ、そのPhilipsはDCCの普及の鍵となるのは欧州ではなく、日本市場での成功とみていました。 当時は日本のメーカがオーディオ機器(に限らず電化製品全般ですが)では絶対的な力を持っていて日本が新しい規格に関しては一番速く普及する市場でした。(今はどうなんでしょうね。) 反面、Philipsは欧州市場では力を持っていても、 欧州では新しい製品の普及は遅く、かといって日本市場で一般に名前が広く知られている企業ではありません。ではPanasonicが積極的に普及を図ったかというと、ソニーがMDを出してきた以上、 日本市場で勝てないことは現場の人間は悟っていたと思います。あまり積極的に販売する姿勢は見えませんでした。(それでも2号機でミニコンポタイプのデッキまでは作りましたが。) 早くDCCから撤退してMDを作りたかったのが本音だと思います。そうしないとDCC機器が売れないだけならまだいいですが、Panasonicのラジカセ、コンポにMDを搭載しないとそれらが全く売れなくなってしまいますから。 Philipsが望んでいたのは広く普及しているカセットテープをデジタル化して置き換えをはかり、多くの企業ににDCCの規格に賛同してもらい、(自ら製品を販売するのはもちろん)、他社からCDと同様膨大な特許収入を得ることでした。 ニッチなマーケットで自社だけが細々作ることなんか望んでいません。 普及が難しいことを判断した時点で早々と撤退しました。(規格を立ち上げたのは失敗ですが、撤退は早く非常に正しい判断だったと思います。) その後Philips自体もMDコンポ等を海外市場では販売をしたと記憶しています。 #別の観点でいくとMDが1号機でウォークマンタイプを出してきたのに対して、Philips&Panasonicは高価(10万ぐらいだったと思います。)なフルサイズコンポとポータブルというには大きすぎる再生専用機。(フルサイズのコンポというだけで購入者はぐっと減りますから。) ディスクVSテープ以前にそれだけでも販売台数に最初から差はつきました。 仮にもし1号機がカセットウォークマンサイズで録再機が出てきたとしたら(将来はこうなりますよというモックの展示はありました。)、もう少しがんばれたんだろうと思います。でも、少し長生きしただけで結果は同じだったでしょう。 しかし、今となってみると、DCCはすぐ撤退しましましたが、MDにしろソニーは今年で機械の生産終了。ipodが出てくる以前でも元々日本国内でしかあまり売れていないといわれていて、しかも今年3月までの出荷台数は約2200万台(ソニーのMDウォークマンに限った数字ですが)だそうです。 ちなみにipodは07年で1億台を突破しています。 20年近く販売した規格としてはCD・DVDやカセットテープに比べると成功したとは言い難いでしょう。
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ありがとうございました。 MD・DCC発売当時は、PCが普及していなかったんですよね。 フラッシュメモリの低価格化が予想以上に進んだことでMD・DCCは時代遅れのメディアになり下がり、普及に支障が出たのは否めないかなと思います。 また、DCCは圧縮オーディオでもMDより断然いいという意見もあったんですよね(MDが海外では日本ほど普及しなかったのはそのせいとも言われています)。
- nijjin
- ベストアンサー率27% (4815/17786)
>MD・DCCに限らず、メディアの規格戦争は各々に長所と短所があるので、市販ソフト普及までは両立で>きるとされていましたが、それについてはどうでしょうか? >ビデオの場合、レンタルソフト普及以前は録画時間のVHS対画質のベータということで、シェアが拮抗していた時代もあったそうです。 最終的に録画時間が決めてだったと思います。 映画のレンタルビデオならどちらでもいいでしょうけどベータ陣営が難色を示したアダルトビデオを受け入れた事により事情が変わります。 ベータと違いVHSは家庭での使用を第一に考えて開発されたので 当初より2倍モードを搭載し長時間録画が可能でテープ代の節約も出来ました。 3倍モードも開発されVHSの標準機能とされたので他社とのデッキの互換性においても問題ありませんでした。 実際、2時間テープに3倍の長時間モードは重宝したと思います。 デッキ自体もVHSの方が部品点数が少なくその分低価格でした。 また、ビクターがOEM生産にかなり力を入れVHS普及に尽力もしたようです。 ほかにも、マックロードのCMがヒットしたことや、マックロードのビデオカメラ(ハンディマックロード)もCMでヒットしVHSの勢力拡大につながったと思います。 Panasonicも当時、ベータかVHSかで、松下幸之助が画質で勝るベータよりも軽く、安く作れて使い勝手の良いVHSをが家庭向きと高く評価しVHSに舵を切っています。
お礼
ありがとうございました。 録画時間は最近のBD対HD DVDでも容量の大きいBDに軍配が上がりましたが、MD対DCCに関しては録音時間はDCCのほうが長かったんですよね(93年当時、MD74分に対してDCC90分)。
- cliomaxi
- ベストアンサー率33% (2921/8736)
>所詮DCCはカセットテープとは別物としか見られなかったのでしょうか? これまでの質問と回答で何度もあるのですが、概ね以下に要約出来ます。 1.リリースされたタイミングが悪すぎた。 2.互換性も完璧ではない。 3.機器もメディアも高い。 4.入手しにくい。 5.認知度が非常に低い。 今でもカセットテープをメインで使用している世代(それ以外でも?)でDCCの認知度はどうでしょう? 恐らく殆どの方がご存じないと思います。 せめてCMや店頭ポスター等で大々的にキャンペーンでもやれば或はもう少し認知度は上がったかもしれません。(要約5) それと店頭にズラッと機器そのものが並んでいれば違ったかもしれません。(要約4) やはり別物云々以前の問題です。 >市販ソフト普及までは両立できるとされていましたが、それについてはどうでしょうか? これも前の回答で書きましたが、アナリストは結構な確率で予想を外します。 両立出来なかったのだから外れているのです。 一般的にレコードやCDをレンタルしてダビングするのは殆どが若い世代ですよね。 今でもカセットテープをメインで使う世代の人はそんなことは滅多にしません。 やるとしても子供に頼むとかで自分では出来ない事が多い。 ですから市販のソフト普及云々で言えば互換性以上にカセットテープでないことは決定的なマイナスです。 何度も何度も同じ様な質問をされていますが、考え方というか発想が逆です。 「生き残る可能性があったのではないか」ではなくて「可能性はあったかも知れないが生き残れなかった」のです。 色々な角度で可能性を考えても現実には普及しなかったので本当にそうなったかは誰にも解かりません。 上記の要約1~5を全てクリアしていれば或はとは思いますが、どれ一つとして駄目だったのですから。 前の質問にも書きましたが、どうも架空戦記で実際の歴史を語ろうとしている様にしか思えません。 お遊びなら楽しいのですが、どうも本気の様なので・・・。
お礼
ありがとうございました。 当方はオーディオ機器が大好きで、オーディオ機器のHPを見て回ることもあります。 それだけに、選択肢が増えるのはうれしいことだと思いますが…
- jupitan
- ベストアンサー率36% (227/616)
質問者さまは高齢の方ですか? そして、オーディオマニアですか? カセットを駆逐し、普及するかな?と思われたMDでさえ生き残れなかったのは、MP3などが膨大なデジタル音源をコンパクトな本体に入れることが出来るということ。かさばるソフトを一緒に携行しなくていいですから。 街や電車の中で殆どの人がこれらで音楽を聴いていますよね。若い人~結構年配の人まで。音質は軽くても何より便利で時代にそっているからでしょう。 しかし、相も変らずカセットでラジオや音楽を録音し聴いている人もいます。やはりこれは圧倒的に高齢の方が多い。ニューメディアについていけないのか、未だに偏見を持っているのか、はたまた興味が無いだけなのか、単に頑(かたくな)なだけなのか・・・ まあ、カセットは使い易くて音もいいし捨てきれない魅力もあることは事実。ただ、DCCとなると別。アナログカセットとの互換性はあってもヘッド周りが繊細でいつ壊れるか心配だし、DCCテープはウラ返し出来ないし音はデジタルでもアクセスに時間はかかり、ソフトも高い。結果的、一部オーディオマニアの支持しか受けられなかった?で、途上国でのニーズ云々は論外として、この国では質問者さまのような隠れ支持者?も極端に数が少ないだろうし。だからニッチマーケットやらでも生き残ることが出来なかった・・・?
お礼
ありがとうございました。 当方は年はそこまでいってないですが、オーディオは好きです。 選択肢が増えるのはうれしいことでもありますが…
- nijjin
- ベストアンサー率27% (4815/17786)
>アナログカセットとまったく同じ方法で使えるなら受け入れるからもそれなりにいるかと思いますが… 形状も含め完全同一でありメタルやフェリクロがそのまま使用できたのであればまた違っていたかもしれませんが・・・ テープの厚みが微妙に厚い、ビデオデッキのようにシャッターがあるなど構造的には一部互換性がない専用テープだった事が要因のひとつだったと言えます。 同じことはエルカセットにもいえますね。 大量に普及していてどこでも売っているカセットテープで無かった事が支持されなかった要因のひとつです。
お礼
再びありがとうございました。 MD・DCCに限らず、メディアの規格戦争は各々に長所と短所があるので、市販ソフト普及までは両立できるとされていましたが、それについてはどうでしょうか? ビデオの場合、レンタルソフト普及以前は録画時間のVHS対画質のベータということで、シェアが拮抗していた時代もあったそうです。
- srxmk3pro
- ベストアンサー率53% (527/980)
ある商品が普及するか否かは、その商品の優劣だけでなく、登場するタイミングによる部分が相当効いてきます。 私は、写真を趣味としますが、専らデジカメではなく、フィルム派です。写真の世界でも、フィルム・カメラは発展途上国などで、もう少しカメラの需要があり、これほど急激にデジタルへ移行しないだろうという見方をした人たちがいました。 しかし、実際はいわゆる発展途上国では、日本でいえばデジカメ普及期ではなく、それ以前の1960~70年代水準のカメラを日本からみたら手工業的レベルで作っていたのが現状であり、また途上国より貧しい国では、写真文化自体がまだ根付いておらず、そうしている内に先進国で利便性に勝るデジカメが普及し、途上国でフィルムカメラが進化したりすることなく終わりました。 DCCも、登場したタイミングに恵まれなかった側面が強かったと思います。 カセットが普及していたとはいえ、日本と同じ技術レベルで、ハード・ソフトを生産していた国は、どれほどあったのでしょうか?特にハード面では、当時、先進国でも日本製品に押され、ろくに自国での生産をしていなかった国は多かったはずですし、その日本で大手メーカーがDCCに見切りを早々につけてしまったわけです。 途上国でカセットが使われていたとしても、日本のせいぜい1970年代のレベルだったと思います。 そうしたタイミングで、より便利そうなものがどんどんでてきた時代に、途上国が中途半端なDCCについていかなくともしょうがないと思います。 また、この時代(1990年代中盤以降)に日本企業が生産拠点を、途上国に移したことも影響が多いと思います。
お礼
ありがとうございました。 MDとDCCは、CDダビングやエアチェックで自分だけのテープ・ディスク作りのための機械として使用するだけなら、両立できると書かれておりました。 MDにはランダムアクセスと録音操作の容易さ、DCCはアナログカセットとの互換性とソースを問わないデジタルダビング(その頃サンプリングレートコンバーター搭載のMDデッキはなかった)ということですみわけができるから、間違いなく両立できるというのがその本の主張でした。 ビデオデッキもレンタルソフト普及以前は画質にこだわってベータを選ぶユーザーもまま見られたが(ただしVHSにも録画時間の長さなどのメリットはあった)、ビデオレンタルの普及で一気にVHS一本化がなされたように、メディアの規格争いはソフト手作りの時代はどちらも生き残れるが、市販ソフトが普及するとシェアで劣るほうが自滅というパターンが確立しているように思えます。
- yamame17gou
- ベストアンサー率39% (701/1764)
CDは機器メーカー、レコード会社、ユーザー待望が三位一体、稀有な爆発的普及に至りました。 交通事故原因にさえなってしまうテープの煩わしさ脱却は必然的でした。
お礼
ありがとうございました。 より便利なものが出てしまえば、前世代メディアは流行らないということでしょうか…
- nijjin
- ベストアンサー率27% (4815/17786)
イ:ヘッドが違う、回転精度が違う、デコード処理の回路が必要などカセットよりも複雑になるのでコストダウンは技術の安定化とカセットと異なる部分の部品の低価格化も必要だった。 テープ自体も構造がカセットより複雑で安価な磁性体が使えなかったし音質も劣っていた。 ロ:民衆が支持すればの話 結局、DCCは受け入れられなかった。 ハ:必ずしもそうとは限らない。 でなければiPodが世界中でバカみたいに売れるわけがない。
お礼
ありがとうございました。 カセットで十分と考えるユーザーにとっては、DCCはいったいどのように映ったのでしょうかね? アナログカセットとまったく同じ方法で使えるなら受け入れるからもそれなりにいるかと思いますが…
- cliomaxi
- ベストアンサー率33% (2921/8736)
>・・・DCCもニッチマーケットで生き残る術が有ったはずと考えていますが、それでもDCCはニッチ市場で残ることも無理だったのでしょうか? 前にも回答しましたが考え方が完全に逆です。 現実にニッチマーケットにすら生き残っていないのですからあなたが幾ら「生き残る術があった筈」と可能性を考えたところで妄想でしかないのです。 >一方で途上国ではマスタープレス機の設置に相当な費用がかかるCDよりも低予算なDCCが普及するという予測や、MDが安くなる可能性はDCCのそれより低いという予測もありました。 飽くまで予測ですし、アナリストは結構な確率で外します。 最近ではちょっとブツは違いますがiPodやiPhoneがリリースされて日本に導入された頃の予測を覚えていますか? 「海外ならいざ知らず、高機能な携帯電話が普及している日本で今更こんな程度で売れる筈が無い」とか「おサイフケータイ機能も使えないから駄目だ」とか散々言われてましたけど現実にはどうですか? 街中で、交通機関の中でiPhoneを見ない日は無いですよね。 しかもiPhone以後は日本でもスマートフォンが爆発的に普及しています。 イ.ロ.ハ. カセットテープを必要としているのは高齢者が殆どです。(今でも需要の高い演歌などははカセットテープでリリースされている) 彼らにとって互換性は関係無く、カセットテープそのものでなければ意味が無いのです。 テープメディア云々では無くカセットテープか否かなのです。 カセットテープで無い事が普及しなかった原因です。
お礼
ありがとうございました。 今までの質問では「生き残る余地があったかもしれない理由」をはっきりさせてなかったので、今回はそれをはっきりさせて質問しなおしたのですが、所詮DCCはカセットテープとは別物としか見られなかったのでしょうか?
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お礼
ありがとうございました。 >どの機種とどの機種を比較しておっしゃっているのか分かりませんが MZ-2PとRQ-DP7です。 さらに別の観点から考えると、当初MDディスクはDCCテープに比べてコストダウンがしにくいとされてきました。ソニーいわく、発売当初は1,400円ぐらいしていたMDディスクも、本当は4,000円ぐらいで売り出したかったとのことです。これに対しDCCは発売当初でも910円とMDより35%も安く、コストダウンもMDよりはるかにやりやすいとアピールしていました。 レンタルCD(350円と仮定)からのライブラリー作りでは、DCCは1,260円でできるものがMDは1,750円もかかり、MDではライブラリー構築に必要な費用が中古・逆輸入CD並みかそれ以上になりコストメリットがないとDCCサイドは主張していました。