- ベストアンサー
ドル安円高?円増産で補正できるのか
- 最近ニュースで報じられているように、円高となっている現状について、円を増やすことで補正できるのか疑問が生じます。
- 国内の財源の確保が難しい状況にある一方で、円を増産して国内の財源に充てることはできないのか、そのメリットとデメリットについて考えます。
- 経済に詳しい方による解説をお願いし、円増産が円高補正に繋がるのか、またそれによって生じる可能性のあるインフレについても理解したいです。
- みんなの回答 (11)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
難しっかたですか?説明が下手ですみませんでした。噛み砕いて説明してみます。 *1万円紙幣は、価値1万円の物を買えるから、価値があります。物の量が増えないのに、紙幣が増えると紙幣の価値が下がります。例えば、価値1万円の物が100個あった場合に、1万円紙幣が100枚有れば、1万円紙幣で価値1万円の物を1個買えます。紙幣を増産して1万円を200枚にしたら1万円札2枚で、価値1万円の物を買うことになります。ですから、紙幣を増産するとそれだけ紙幣の価値が下がり、多量に増産すると円の信用が崩壊してしまいます。 *円を増産すれば海外通貨に対して円安になりますが、国内においても1万円札の価値が下がり、経済が崩壊してしまいます。(増産の程度によりますが)
その他の回答 (10)
- m-fl0
- ベストアンサー率42% (11/26)
色々と意見はあると思いますが あなたがおっしゃる通りだと思いますよ。 紙幣の増刷というと、すぐにジンバブエなんかのハイパーインフレが引き合いに出されますが 秩序を持って計画的に行えば、そのような自体になることは想像ができません。 これはちょっと曲がった見方かもしれませんが 日本のお金持ちは円をたくさん持ってます。 いま円を持っている人にとって円高は有益なことで、逆に円の価値が安くなるのは不利益なことです。 お金持ちっていうのは、いわゆる支配層にいるわけで そういう人たちが日本の円高を誘導しているのかもしれません。
- nasi000
- ベストアンサー率19% (100/514)
・お金の大量発行が行われていないような事を書いている人が数人いますが、現在米国やEUで行われています。 またハイパーインフレになるほどの度が過ぎるような無尽蔵にお金を刷り続けることと、金融政策として行われる量的緩和措置では全く意味が違いハイパーインフレになどなりません。 ・また為替介入は全く無意味で、お金を捨てるようなもの。 これまで日本は大量の為替介入を行い、売るに売れない米国国債を9800億ドルほど抱え込んでいる上、加えて40兆円近い含み損を抱えている。つまり現時点で40兆円の税金をドブに捨てたに等しい。抱え込んだ米国債も売ることもできなく、米国国民のために使用されている。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とても勉強になりました。 実際にムダと思われる為替介入が行われているのは、どうしてなのでしょうね。 不思議に思います。
- takuya223
- ベストアンサー率13% (37/277)
追記 「円ードル」相場は円とドルの需給でき決まります。円が高いと言うことは、円が買われ、ドルが売られると言うことです。ですから、円安にするためには、日本国が円を売れば良いのです。しなしながら、野田財務大臣は「注視している」と言うばかりで、なぜか何もしません。政権維持に夢中なのなも。
お礼
ご回答ありがとうございました。 ご指摘ごもっともに思えます。 おそらく他の方もご指摘のように、緊縮財政にして経済に冷や水を浴びせ、の悪循環に陥っている、ということなのでしょうか。
- takuya223
- ベストアンサー率13% (37/277)
経済の専門家ではありませんが、簡単な問ですのでコメントします。 *貨幣は、財の市場において交換価値を持つものです。昔は金銀でしたが、その後は金と交換出来る紙幣になり、さらに金とは交換出来ないが交換価値が国家によって保障された現在の紙幣に変わりました。これは、経済が発展するにつれて、有限である金の量が追いつかないための処置です。 言いかえれば、紙幣(紙・ニッケル・銅など材質は何でもよい)は、対価の保障証(信用)なのです。 紙幣を沢山増産するという考えは、紙幣を単なる印刷した紙と見るから出る意見なのではないでしょうか。もしかりに、紙幣を増産した場合には、紙幣の信用がなくなり交換価値経済が、破壊します。 過去にも増産の例がなくもありませんが(江戸時代・昭和戦時)、経済が破滅的になってしまったようです。ですから、現在では、紙幣の増産は禁じ手としての見解が定着しています。
お礼
円を増刷することが信用を落とすことになる理由が、金銀などの代用であり、対価の保障用であるというご説明は、大変わかりやすく、ためになりました。どうもありがとうございました。
- nasi000
- ベストアンサー率19% (100/514)
現在の円高は、米国やEUがお札の大量発行を行った結果です。それによって先進国通貨において相対的に日本の円が上昇しています。 米国バブル時期にバブル化した金融商品を大量に抱えこんだのが米国やEUです。その結果バブル崩壊後資産デフレが起こり経済が深刻な状態に追い込まれました。その対応策、デフレ対策としてお札を大量発行しています。お札が大量発行され、特に世界の基軸通貨であるドルが大量発行された結果、鉱物資源、エネルギー資源、食料資源の価格が投機と相まって跳ね上がっています。そのような中、米国やEUほどの金融緩和を行っていないため円通貨の価格が相対的に上昇することで、日本では資源価格の高騰も少ない割合に収まっています。 なぜ日本は米国やEUのようにお札の大量発行を行わないのかといえば、一つは上記にもあるように資源価格、物価を安定的に保つためというのが一つです。 次にお金を大量に増やしても使い手がいないという日本の奇異な経済環境があります。実はこれまで日本は金融緩和をずっと進めてきました。しかし90年の日本バブル崩壊後その経験がトラウマ化しており、多くの日本企業は借金返済ばかりでお金を借りようとしないという実態があります。明石家さんまのバブル崩壊後の住宅借金ネタのように、「もう二度と借金などしてたまるか」というのがバブルを生きた人達の経験となっています。 その為、日銀が金融緩和を続けたところで銀行へお金を借りに来る人が少なく、お金が増えるばかりでお金を大量発行しようとも銀行に貯まるばかりという状態が続いているのです。そしてこの借金返済ばかりが続く状態を放置すると資産デフレから経済は崩壊状態へと陥ってしまいます。そのような経済危機に対する苦肉の策が政府が借金を拡大するという事です。政府が銀行に滞留しているお金を借りてお金を市場に流しだし、それによって日本経済は一定の安定を保ってきました。 しかし少し経済がよくなると政府は財政再建を掲げ緊縮財政に入り経済に冷や水を浴びせる -> 冷え込んだ経済環境を立て直すため大規模経済対策 -> 少し経済がよくなると政府が緊縮財政に入り経済に冷や水を浴びせる -> 冷え込んだ経済環境を立て直すため大規模経済対策、という事を繰り返し(積極経済対策、財政出動派 VS 緊縮財政、国家財政再建派 の対立)によって、国の借金は900兆円越えという事態になっています。 現在の民主党は財政再建派が主流です。その為、日銀が金融緩和をしたところで政府は公共事業拡大に消極的です。民間企業も相変わらずで事業拡大には消極的です。また麻生政権が行ったような給付式減税(定額給付金)のような事をすれば国民からは選挙票目当ての買収工作だとしてコテンパンです。 「景気が悪いのだから国も民間と同じように無駄を削り支出を削るべき」という世論がメディアを中心に形勢されてしまっています。このため多くの政治家は国民のそのような期待に答えようとして経済に冷や水を浴びせる事態を繰り返しています。 それでも現在は一次産品はもうインフレ状態ですので、今後はまた舵取りが難しい環境になりそうです。
お礼
大変詳しく教えていただき、どうもありがとうございました。 欧米がドルやユーロで増刷を先にしてしまったからこうなった、日本が同じことをマネすればさらにバランスがガタガタになる、加えて、仮に日本が増刷しても、お金の使い道が、政府やメディアによって全体的に緊縮傾向になってしまっているから、あまり有効に働くことも考えにくい、というような理解で、よろしいでしょうか。
- zhuwu
- ベストアンサー率36% (32/88)
またこの質問ですか。本当、雨後の筍の如くポコポコとまぁ。 昔貴方達と同じようなことを考えてお札を刷りまくった国がありましたが、うまくいってません。面倒なので詳しく説明しませんが、史上インフレを意図的に起こしてコントロールし得た国は皆無です。 ECBや、非伝統的手法を実施したFRBも、金融緩和は細心かつ慎重に行っています。 あと、皆さんなぜ思いつかないのか不思議なのですが、刷ったお金をタダであげているわけではありません。大雑把にいえば、貸しているのです。当然ですが、借りたら後で返さなければなりません。国であっても例外ではないです。たくさん借りたらたくさん返さなければなりませんよ。返せなければ債務不履行です。後々大変ですよ? その辺ちゃんと考えてますか? というのが日銀の基本姿勢であり、国際機関の意見です。
お礼
ご回答ありがとうございました。 刷ったお金はタダでばらまけるものではなく、貸しているのだ、というご説明は、納得できました。N0.7の方からも教えていただいた通り、紙幣は単なる紙ではなく、金銀などの代用品、信用の対価である、と考えれば、なるほどと理解できました。
- siege7898
- ベストアンサー率21% (191/888)
私もシロウトなんであれなんですけど、身の回りのことで気づいたことがありましたのでヒトツ 円が高いのでたくさん刷って、というか国債の日銀引き受けとかになるんでしょうけど、まあ円の流通量を増やして円安に振れたとしますと、輸出関連企業が儲かるなどとよくいわれます。んでイキナリ私の身の回りのことについて考えて見ますと、私はマイカー通勤をしているので、ガソリンの値段が毎日気になっているのですが、ただでさえ値上がりしているガソリンが円安になると更に高くなっちまうんじゃないかなと。何となく円高のおかげでガソリン価格は今の水準に抑えられているような気がするんですよ。 と、いうわけで、あながち円安になられてもちょっとね~というのもあります。もちろんインフレでも同じなんじゃないかな~
お礼
ご回答ありがとうございました。 あちらが立てばこちらが立たずというか、円が増えてインフレになればまんべんなくモノが買いやすくなる、という単純な図式にはならない、値段が下がるものもあれば上がるものもある、ということですね。 わかりやすい例えをありがとうございました。
- dogday
- ベストアンサー率29% (2313/7949)
一番わかり易いのは、 >現在の民主党政権の迷走や震災、原発事故なども重なり それ以上に、米ドルもユーロも信用がなく、円を買わざるを得ない状況。 世界的に見て、日本の事故や不景気以上に、アメリカのデフォルト危機やギリシャやリビアのほうが倒産しかけているのです。 インフレで国家信用をさらになくすと、世界の金の行き場がなくなり世界恐慌になりますし、 金融不安で投資家の金が日本に集中している為、少しでも落ち目が見えると、瞬間で全部の金が引き上げるため、1銘柄に頼る状態では、国際通貨は少しの微調整もできないのです。 日本は国内流通を上げてインフレに持っていくしかないのですが、震災による民主党の采配で、国外に出ていくしか選択がないため、八方手詰まりになっています。
お礼
さっそくのご回答、ありがとうございました。 ドルの国もユーロの国も、円を買わざるを得ない状況、ということで、 それならば円を大量に作ってどんどん売ってあげればよいではないか、 と単純に考えていたのが、私の発想でした。 しかし、それでは、No.1の方もおっしゃっていましたが、 信用を落としてしまうことにつながるのと、国際通貨は ほんのちょっとした微調整も安易にはしてはならない、 ということなのですね。 「日本は国内流通を上げてインフレに持っていくしかないのですが、震災による民主党の采配で、国外に出ていくしか選択がないため、八方手詰まりになっています。」 ↓ このご説明、とても納得しました。 どうもありがとうございました。
- Struggler
- ベストアンサー率18% (97/527)
今の1.5倍になるよう増刷します。 価値として日本国内のもので100円のものは150円になります。 何か得したことありますか。 安いので海外のものを大量に買おう、国内にいいことってありますか。 これでなんの意味もないことはわかると思います。
お礼
さっそくのご回答、ありがとうございました。 確かにモノの値段が上がったら、ただちに困りますね。 まるでクリスマスプレゼントのように、降って沸いたかのように 円がある日突然増え、それが日本国民にも、政府のお財布にも、 果ては諸外国に対してもバラまかれたら、みんなが(一時的にせよ) ハッピーになるのではないか、というのが、私の単純なシロウト発想でした。 1.5倍に増刷した場合に、モノの値段もなぜ100円→150円にしなければ いけないのか、そこは私の頭ではまだ理解できていないのですが、 N0.1の方、No.3の方からのご指摘にように、安易な増刷はバランス崩して 恐慌につながるのと日本円の信頼を落とすなどいろいろな危惧があるので 禁忌である、という理解でよろしいでしょうか。 どうもありがとうございます。
- yasuto07
- ベストアンサー率12% (1344/10625)
お札の数を増やせば、日本円の信頼が揺るぎます。また、信用も失い、世界恐慌への入り口になりかねないです。現行枠の通過量で、とりあえず、安定させているのです。
お礼
さっそくのご回答ありがとうございました。 急にバランスを崩すような行為は恐慌につながる恐れと、円への信頼を落とすことになる、ということですね。 わかりやすいご説明を、どうもありがとうございました。
お礼
再度のコメントありがとうございました。 No.2の方がおっしゃっていた、お札を1.5倍に増刷したら100円のモノが150円に値上げされる、ということの意味が、このご説明でようやくわかったような気がいたします。 モノの値段を決めている小売店、問屋、生産業者、国家など、すべての人達が、貨幣の価値に応じて値段を設定しているわけですから、貨幣の量が変われば、それに見合ったように値段は自然に流動的に変化していくことになるわけですね。 納得のいくご説明、とても勉強になりました。 重ねてどうもありがとうございました。 今回ご回答いただいた方々は、どのご説明もベストアンサーにしたくなるもので、大変迷います。