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屋根の水を被った娘とヨウ化カリウム剤について
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放射性ヨウ素については現在ではほとんど気にしなくていいものと思います。 放射性ヨウ素の半減期は約8日です。 これはどういう事かと言うと、8日たつとその量が半分になるという事です。 さらに8日で半分の半分、30日では10分の一以下、90日では1000分の一です。 福島の原発から放射性ヨウ素が放出されてから4ヶ月以上たっていますからその時に放出された放射性ヨウ素は1万分の一以下になっています。 現時点で放射性ヨウ素が放出されているかどうかは分かりませんが、あったとしても極めて少ないものと考えられます。 原子炉が停止している状態では放射性ヨウ素が作られる量はうんと少ないからです。 ヨウ素は甲状腺でホルモンを作るのに必要な元素で、人間がヨウ素を取り入れると甲状腺に集まる性質が有ります。 放射性ヨウ素を取り込むと甲状腺に集まり、甲状腺がんの原因になると言われています。 ヨウ化カリウム剤は甲状腺を放射性でないヨウ素でいっぱいにしておくことで、放射性ヨウ素が入ってきた時にそれ以上甲状腺に入り込まないようにするためです。 ですから、ヨウ素剤を服用するのはそのタイミングが重要で放射性ヨウ素を吸収してから飲んでも効果はありません。 また、あまり早く飲んでもその効果は限られたものとなります。 いつ飲めば良いかが分かるのは現場(原発)の情報が分かる人だけです。 近いうちに放射性ヨウ素の放出が予想される、あるいは放出が始まった時が服用のタイミングです。 それを知らせるのは国の責任です。 今回の事故では国がこの責任を全うしていないものと考えています。 病院での検査は無理だと思います。 内部被ばくの測定は「ホールボディカウンター」というものを使いますが、その価格は1台で数千万円以上です。 国内にある台数は100台程度と言われています。 内部被ばくの恐れがある人は他にいますので、そちらが優先されるのはしょうがないと考えられます。 今気にするとしたら放射性セシウムですが、この影響についてはハッキリしていません。 言い変えると、ハッキリしない程度の影響しか考えられないという事です。 何年か(あるいは何十年か)たった後に、被曝したグループと被曝しなかったグループを比べた時に病気になる確率に差が出てくるという形でしか分かりません。 (短時間に多量の放射線を浴びた時はただちに影響が現れます。) 一人の人が癌になったとしてもそれが放射線の影響なのか、それとも他の原因(例えば煙草の煙)なのかを区別する事は出来ません。 屋根からの放射性物質ですが、原発事故以後の雨で流されていると考えられます。 流された放射性物質が排水溝、雨水桝などにたまっている可能性はあります。 これらが気になるのでしたら、たまっている泥などを洗い流せばいいでしょう。 下水処理場に放射性物質が集まるのが気にはなりますが。
お礼
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 大変わかり易く説明していただき有難うございます。 知識も何もなくお恥ずかしい限りです。 とてもとても安心しましたし、オロオロしていましたが冷静になれました。 ありがとうございました。