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裁判ってどうしてこんなに時間をかけるの?
裁判の期間について疑問があったので質問させていただきます。 逮捕~~~初公判、初公判~~~判決、 までの期間が長すぎると思うのですが。。 僕個人の素人意見としては、事件の印象が薄くならないうちに裁判をやってしまった方がいいのではないだろうか、と思うのです。まあ、鉄は熱いうちに打て、みたいな考え方です。 裁判の間、被告側の身内も原告側の身内も、なんとも中途半端な気持ちのまま生活しなければならないですよね。ただ毎日を消化していくだけ、みたいな。 和歌山のカレー事件もオウムもまだ裁判してるようですよね。この人たちはひたすら黙秘してるので特別なのかもしれませんが、一般的には殺人とかではどれくらいの時間がかかるものなのでしょう? 裁判や、弁護士とかそういった知識はほとんどないので、それもふまえてアドバイスお願いします。
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よく誤解されるところですが、裁判に時間がかかるのは、裁判官の数が少ないというよりも弁護士の側の問題が大きいと思います。 刑事裁判でも民事裁判でも、期日と期日の間隔が1か月近く(又はそれ以上)空く場合が少なくありませんが、これは、裁判官が期日の間隔を短くしようとしても、弁護士が「それでは準備が間に合わない」といって抵抗するからです。 オウム裁判でも、裁判所と検察官が期日の間隔を短くして早く審理を進めようとしましたが、弁護団がこれに激しく抵抗したといういきさつがあります。 裁判官の数が倍になれば審理期間が半分になるというような単純なものではありません。 大きな事件でなくとも、弁護士の都合で次の期日がかなり先になったり、弁護士によっては、約束の日までに書類を提出しないために結局期日が無駄になったりすることは少なくないようです。 もっとも、弁護士はそんなことを自分の依頼者に言うはずがありませんから、依頼者から「裁判に時間がかかる」という不満が出たときは裁判所のせいにしているんでしょうけど。
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- been
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よくある誤解です。刑事事件の裁判で1年以上かかっているのは全体の6~7%にすぎません。 新聞紙上を騒がすような大事件は、いろいろな理由で時間がかかります。特に時間がかかるのは、法律論ではなくその前提となる事実認定です。オウム事件を例にとれば、百人を超える被害者の被害状況を明らかにするだけでも気の遠くなるような立証作業が必要です。 刑事裁判では、真っ黒でなければ無罪なので、一点の疑義もない厳密な証明が必要とされます。このような厳密な立証を要求する理由は、無実の容疑者を絶対に有罪にしないためです。難しい事件の裁判に時間がかかるのは、人権を保護する代償と考えるべきでしょう。
お礼
なるほど、そんなカラクリがあったのですね。少し前に痴漢をしたしないって裁判が決着したとかいうニュースがありましたが、それも99年とかの話でした。それは少数派なのですね。 僕はてっきり、どの裁判も何年も何年もやってるものだと思ってました。 しかし、“時間がかかる”理由は、 被害状況を明らかにする 厳密な証明・立証をする などといった点ですね。 ありがとうございました
- liar_adan
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私も不思議だったのですが 『精神鑑定とは何か』(福島章著 講談社ブルーバックス) を読んで理由がわかりました。 この本の著者は精神医学者で、被告人の精神鑑定をたのまれるのですが、 そのとき渡される裁判記録が大変なんだそうです。 B5版の大きさで、一冊5~10cmの厚さ。それが少ないときで一冊。多いときで数十冊。 1メートルを超えることもあるそうです。 1メートルの書類を書き、 法廷ではその中からあれこれ突っついて裁判をする。 参考人の精神医学者まで、全部読まなければならないのだから、 時間もかかるだろう…と思いました。 オウム事件では何メートルになったのでしょうか…。
お礼
最近の殺人事件は必ずといっていいほど、精神鑑定していますね。それも原因のひとつになるのでしょうかね。 このB5の裁判記録というのは、被告が過去、どんなことをしてきたか、とかが書かれているものなんですか? そう考えると時間がかかるどころか、完成させること事態、気の遠くなるような話ですね。 『精神鑑定とは何か』はおもしろかった(ためになった)ですか? 少し興味があります。 ありがとうございました。
- Ulu_lun
- ベストアンサー率26% (269/1019)
裁判が何故時間がかかるのか。 答えは事案に対して裁判官の数が少ないから。 裁判官が現在の10倍居れば今の10倍の速度で裁判を 行う事が出来るでしょう。 ですが、裁判官といえど国家公務員ですので、予算が限 られていますし、人を裁くわけですからそれなりの法的 な知識などを備えた人間でなければなりませんので、簡 単に増やす事は出来ないというわけです。
お礼
審判がいないから草野球ができない、の原理ですね。 しかし、裁判官志望の人は少なくはないと思うのですが、やはり数が実際の少ないというのはハードルが高いのでしょうか? 定員が決まってるわけではないんですよね。 事件が多いのか、裁判官が少ないのかわかりませんが、ちょっと困った要素ですね。 ありがとうございました。
お礼
“弁護士が「それでは準備が間に合わない」といって抵抗する”ということは、やはりそれだけデータ収集や弁護のアイデアを出すのに時間がかかるということですよね。別に何かの作戦ってことじゃないですよね。 何となくリアルな意見ですね。 ありがとうございました。